図書館・センター・機構

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マネジメント創造学部の取り組み

マネジメント創造学部の取り組み

マネジメント創造学部におけるFD活動の一つに、「基礎リテラシー」という科目における教員同士の連携が挙げられる。
「基礎リテラシー」とは、本学部の学生が新聞、雑誌、ニュース等で取り上げられる国内外の経済・経営・社会問題に関心・疑問を持ち、深く考える姿勢を身につけることを目的とした1年生向けの必修科目である。つまり、この科目では学生が知識や情報を所与のものとして理解するのみならず、自己で考察、分析、判断し、習得した知識を実践・実用的に将来に生かすことのできる力の養成を目指す。したがって、学生が考える際に「問題の原因と結果という本質を見抜くこと」、「様々な可能性のある中で合理的・客観的な解決方法を見つけること」、「勉強を自身の将来のためにすること」の重要性を理解することを指導方針としている。具体的には、あるクラスでは学生はまず新聞や雑誌に書かれた身近な話題の記事を読み、そこに書かれている内容を理解する中で問題点を発見する。そしてその解決方法を考察し、その必要性と有効性を学生同士、もしくは教員と議論する中で精緻化し、他者に意図が伝わるように文章にまとめる作業を行っている。この一連のプロセスは、高年次に開講される、専門知識を実際の問題を検討、解決しながら学習する問題解決実践型のプロジェクト科目への導入教育ともなる。また、この講義で得られる能力は卒業後に一社会人として自らの人生を歩む中で直面する様々な問題を解決する際にも活用される。
こういった能力を身につけるための教育には複数の教員の連携が必要不可欠である。それは、現在の複雑化した社会で発生する問題は多面的な要素を含有しており、その解決には複数の視点からの議論によって生まれた考え方を基にする必要があるからである。この科目では専門知識・国籍・社会経験等、様々な特徴を持つ教員同士がチームとして1つのクラス(約50人)を担当し、意見交換を行いながら授業を進めていく。このことは、教育を受ける学生にとって視野を広げるきっかけになるだけでなく、教育をする教員にとっても考え方を磨く糧となっている。つまり、教員がチームとして連携する中でそれぞれの個性を活かし、良いと思えるものを取り入れることで、教育の質を向上させている。
以上が教育と密接に関連するマネジメント創造学部における特徴的なFD活動である。