• 2008年度から開講した新しいゼミです。ゼミでは、主に日本の地域を対象としています。
  4年次の卒業論文の作成に向けて、文献の読み方、レジュメの書き方、資料の集め方 、調査の進め方、論文の作成、プレゼンテーションの実施などのスキルを学びます。
  テーマは学生自身が2年次から3年次にかけて選んでいきますが、このゼミのモットーとして、一次資料を使って考えること、自分の地図を作って考えることを掲げています。
  　ゼミでは、これまで課外的な活動として、学外への巡検の実施、図書館エントランスでの資料展示の開催、学科所蔵資料の整理などの活動を行ってきました。今後もこうした活動のほか、新たな課外活動を試みていく予定です。 学生が中心となってゼミ活動を運営して欲しいと考えています。学生の主体的な参加を期待しています。

• 2012年度の学生
  2012年度のメンバーは、4回生8名、3回生10名、2回生9名の合計27名となっています。
• 2011年度の卒業論文のタイトル
  「尼崎競艇場と空間の形成」
  「アガサ・クリスティーの探偵小説の魅力」
• 卒論発表会の開催
  4回生は卒業論文を提出した後、その成果を報告する予定です。

※2009年度卒論発表会の様子

• 2008年12月【奈良市】：元興寺文化財研究所（近世絵図の修復の見学と体験）、八木酒造（酒造り現場の見学と試飲）、錦光園（握り墨作りの体験）
  ※元興寺文化財研究所にて絵図の修復作業を体験
• 2009年11月【京都市】：安達くみひも館（くみひも作りの体験）、香老舗松栄堂（お線香作りの見学）、キシン正宗堀野記念館（昔の酒屋の建物の見学と試飲）、井筒八つ橋本舗京極一番館（お菓子作りの体験）
  ※キシン正宗堀野記念館の前にて
• 2010年3月【神戸市】：福寿庵「酒心館」（醸造棟の見学会への参加と試飲）、こうべ甲南武庫の郷（甲南漬資料館の見学）
  ※酒心館内の麹室のまえにて
• 2010年12月【尼崎・西宮市】：尼崎市立地域研究史料館、尼信博物館・貯金箱博物館、酒辺散策（あまがさきミレニアム遺産など）、白鹿記念酒造博物館など
  ※阪神電車旧尼崎発電所まえにて
• 2011年3月【神戸市】：旧湊川河道を歩く（湊川神社、新開地周辺、湊川隧道など）
  ※湊川隧道まえにて
• 2011年12月【明日香村】：明日香村の歴史的景観をみる　（棚田、遺跡、ファーマーズマーケットなどの見学）
  ※棚田保全の話をきく

• 2010年1月～3月 図書館1Fエントランスホール：テーマ「文学部歴史文化学科所蔵の地図展Ⅱ－交通図と地質図－」
  ※展示設営の様子

• GIS学術士について
  この資格を取得するためには、人文地理学担当教員（中辻・鳴海）のゼミに登録のうえで、指定される科目を修得（GPAによる評価でB以上の成績）し、GISを活用した内容の卒業論文を提出する必要があります。

 

• 日本近世－近代における地図作成と測量技術の導入と普及過程
• 日本近世－近代における身近な自然の植生景観の変化とその資源利用
• 譜代大名家史料にみる公儀勤番と絵図
  

• 1994年3月　　甲南大学文学部社会学科卒業
• 1995年4月　　甲南大学大学院人文科学研究科修士課程（応用社会学専攻）入学（1997年3月修了）
• 1997年4月　　九州大学大学院比較社会文化研究科博士後期課程（日本社会文化専攻）入学（2002年10月単位取得上退学）
• 2002年11月　大阪大学大学院文学研究科人文地理学専修・助手
• 2005年4月　　大阪大学大学院文学研究科・特任研究員
• 2006年4月　　大阪大学総合学術博物館・助手（2007年4月より助教）
• 2008年4月　　甲南大学文学部歴史文化学科准教授／大阪大学総合学術博物館・招聘准教授
  

• 博士（比較社会文化）　（九州大学、2005年3月）
• 学芸員
  

• 2005年7月　第3回 歴史地理学会賞 ・対象論文：鳴海邦匡（2002）「近世山論絵図の定義と分類試論」『歴史地理学』44（3）、1～21頁
• 2009年11月　第9回 人文地理学会賞（学術図書部門）・対象書籍：鳴海邦匡（2007）『近世日本の地図と測量－村と「廻り検地」』九州大学出版会、214頁

 

 

 

 

 

• Kunitada NARUMI, “Landscape Changes in Woods around Shrines and Imperial Mausoleums in Japan after 1800”, THE OXFORD-KOBE ENVIRONMENT SEMINAR THE ENVIRONMENTAL HISTORIES OF EUROPE AND JAPAN, the Graduate School of Environmental Studies, Nagoya University, 2008, pp.241-248
• 鳴海邦匡「近世絵図にみる測量の記録とその表現」『歴史学研究』842号（特集　世界のなかの近世絵図（Ⅱ））、13－24・32頁、2008年7月
• 小林茂・鳴海邦匡「綜合地理研究会と皇戦会―柴田陽一「アジア・太平洋戦争期の戦略研究における地理学者の役割」の批判的検討―」『歴史地理学』241、30－47頁、2008年9月
  
• 上田長生・鳴海邦匡「篠山藩青山家文書にみる大坂城代時代の絵図―　概要の紹介　―」『大阪の歴史』72、39－57頁、2009年1月
  
• 鳴海邦匡「史料紹介 九州大学附属図書館所蔵『秘伝地域図法大全書』乾巻」『甲南大學紀要』文学部編159（歴史文化特集号）、53－82頁、2009年3月
  
• 廣川和花・鳴海邦匡「名所「待兼山」の成立」『上方文藝研究』6号、44－57頁、2009年6月
  
• 鳴海邦匡・大澤研一「「城下町大坂」展－大阪大学総合学術博物館と大阪歴史博物館との連携企画展の経験から－」『歴史学研究』855巻、17－25・41・62頁、2009年7月
  
• 礒永和貴・鳴海邦匡「近世村絵図の史料学（一）－大阪商業大学商業史博物館蔵「河内邦茨田郡藤田村文書」の村絵図を通して－」『商業史博物館紀要』10号、1－30頁、2009年8月

 

• 平成20年度科学研究費補助金・若手研究（Ｂ）「近世以降における日本の自然環境変化に関する研究－絵図・地図のデジタル化を通じて－」（代表：鳴海邦匡）、2008年～2010年度
• 平成21年度科学研究費補助金・基盤研究（B）「近世実測図を活用した古地図ＧＩＳ解析法の構築」（代表：平井松午）、2009～2012年、研究分担者として参加
• 平成21年度科学研究費補助金・基盤研究（A）「「地図史料学の構築」の新展開－科学的調査・復元研究・データベース」（代表：杉本史子）、2009年～2011年、連携研究者として参加
• 平成21年度ニッセイ財団 環境問題 研究助成（個別研究）「過去200年間における社寺林と陵墓林の植生景観の変遷に関する基礎的研究－主に畿内の事例を中心として－」、2009年～2010年
• サントリー文化財団2010年度「人文科学、社会科学に関する研究助成」「近世前期の大坂三郷周辺地域の環境把握とその現代的意義に関する研究－埋立都市大阪の自然環境基盤に着目して－」（代表：鳴海邦碩）、2010年～2011年、
• 平成22年度歴史民俗博物館共同研究（高度歴史情報化研究）：「【公募型】元禄『堺大絵図』に示された堺の都市構造に関する総合的研究」（代表：藤田裕嗣）、2010年度～2013年度
• 人間文化研究機構・連携研究「日本関連在外資料の調査研究」プロジェクト・研究課題A：シーボルト父子関係資料をはじめとする前近代（19世紀）に日本で収集された資料についての基本的調査研究、よりBグループ（代表：青山宏夫）
• 平成23年度科学研究費補助金（基盤研究（B））「ライデン大学所蔵シーボルト収集古地図の研究―江戸時代の地図による日蘭学術交流―」（代表：小野寺淳）、2011年～、連携研究者として参加
• 平成23年度科学研究費補助金（基盤研究（C））「近世官撰絵図史の研究」（代表：礒永和貴）、2011年～、研究分担者として参加
• 国土地理協会研究助成「古地図とGISを基盤とした地域情報の蓄積・共有システムの構築に関する研究」（代表：塚本章宏）、共同、2012～2013年、共同研究者として参加
• 平成24年度科学返球費補助金（基盤研究（C））「日本の近世測量術のルーツとその近代測量への影響」（代表：鳴海邦匡）、2012年～2014、
• 平成24年度科学返球費補助金（基盤研究（B））「中山間地域の林業振興と森林・住民生活機能の保全に関するマネジメント＝モデルの構築」（代表：堤研二）、2012年～、研究分担者として参加
• 平成24年度科学返球費補助金（基盤研究（B））「災害復興・防災のための地籍図・古地図を活用したＧＩＳデータベースの構築」（代表：藤田裕嗣）、2012年～2015年、研究分担者として参加
• 福武学術文化振興財団　歴史・地理学研究助成「昭和初期京都の地域構造が盛り込まれた「京都市明細図」の歴史地理学的意義」（代表：藤田裕嗣）、2012年～2013年、共同研究者として参加