甲南大学 文学部 歴史文化学科 中辻 享 甲南大学 文学部 歴史文化学科 中辻 享

東南アジアと日本の地誌

 このゼミは人文地理学を学びます。人文地理学は世界や日本のいろんな地域の暮らしについて研究する学問分野です。なかでも、このゼミでは、私がずっと東南アジアでフィールドワークをしてきたことから、アジアをはじめとする世界の地理について学べます。また、日本の地理を考える場合も世界との結びつきの中で、あるいは世界との比較の中で考えるというスタンスをとっています。
 今や、日本は世界のいろんな地域との結びつきが強く、日本のことを考える場合も日本国内だけを見ていては、物事を十分に捉えることができません。例えば、私たちの食べるものを見ても、その多くがアジアをはじめ、世界中からきています。また、日本の文化を考える場合も、海外との比較をしてみると、日本の特徴がくっきり見えてくる場合があります。ですので、このゼミでは広く世界を見渡しながら、いろんな物事を考える習慣を身に付けたいです。

 ゼミは各自の興味のあるテーマに関して調べて発表するというのが基本ですが、時にフィールドワークに行ったりします。今まで、滋賀県近江八幡市や岡山県新見市、岐阜県高山市、鳥取県倉吉市、鳥取市に泊りがけでフィールドワークに行きました。自分の興味のあるテーマについて現場に出て調べてみるのはなかなか楽しいと思います。テーマはいろいろあって、衣食住の文化、観光、都市や農村の環境と景観、各地の地場産業などが今までよく取り上げられた卒論のテーマです。フィールドワークをする場合は、海外まで調べに行くのはなかなか難しいので日本の事例が中心になっています。

たつの市龍野城跡にて

ビーナスブリッジにて(2020年10月)

たつの市龍野城跡にて ビーナスブリッジにて(2020年10月)     ※写真をクリックすると拡大します。

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