日本語教員養成課程

写真1  日本語を母語としない人に日本語を教える教員を養成するための全学に開かれた課程です。 甲南大学では1990年度から文学部に日本語教員養成課程が設けられています。
 日本の漫画・アニメや音楽・映像といった作品への人気の高まりも影響して、 海外では日本語に興味をもち日本語を学びたいという人が増えています。 また、2020年に開催される東京オリンピックに向けて、 観光客をはじめ来日外国人の数が増加しつつあり、 日本語をきちんと教えることのできる人材が求められています。
 甲南大学では、以下の区分にしたがって、日本語教員に求められる各方面の能力を高め、 定められた単位 (計36単位以上)を修得した人に修了証を交付しています。

区分 授業科目 必要単位数
社会・文化・地域 日本事情/日本語史Ⅰa/日本語史Ⅰb
日本文学史Ⅱa/日本文学史Ⅱb/日本文化史
民俗学の諸問題/文化人類学/多文化共生論
英米文化探訪Ⅰ/英米文化探訪Ⅱ
英米文化研究Ⅰ/英米文化研究Ⅱ
左の中から6単位以上修得する(日本事情を含む)
言語と社会 社会言語学Ⅰ/社会言語学Ⅱ
情報社会論/コミュニケーション研究
メディア研究/現代文化論
左の中から4単位以上修得する
言語と心理 日本語教育研究Ⅰ/日本語教育研究Ⅱ
発達心理学Ⅰ/発達心理学Ⅱ
社会心理学/社会意識論
英語のレキシコン/英語の獲得と理解
左の中から4単位以上修得する
言語と教育 日本語教育概論Ⅰ/日本語教育概論Ⅱ
日本語教授法研究Ⅰ/日本語教授法研究Ⅱ
日本語教授法実習Ⅰ/日本語教授法実習Ⅱ
左の中から10単位以上修得する(上中段の4科目を含む)
言語 言語学概論Ⅰ/言語学概論Ⅱ/
日本語学概論Ⅰ/日本語学概論Ⅱ
日本語文法論Ⅰ/日本語文法論Ⅱ
日本語音声学Ⅰ/日本語音声学Ⅱ
日本語語彙論Ⅰ/日本語語彙論Ⅱ
現代日本語研究Ⅰ/現代日本語研究Ⅱ
対照言語学Ⅰ/対照言語学Ⅱ
英語の文法Ⅰ/英語の文法Ⅱ
英語の音声Ⅰ/英語の音声Ⅱ
左の中から12単位以上修得する(日本語文法論Ⅰ・日本語文法論Ⅱを含む)

台湾での教育実習

 日本語教員養成課程の仕上げは実習です。甲南大学の日本語教員養成課程では、 協定校である台湾の東海大学で、2002年より毎年日本語教育実習を行っています。 夏休み期間の10日間ほど台湾に滞在し、台湾の学生と一緒にチームを作り、 初級から上級まで5つのクラスに分かれて、日本語を教えたり日本文化を紹介したりといった活動を行います。
 海外で実習することにより、教える技術だけでなく、異文化理解への姿勢も養います。また、国内実習のクラスも用意されています。

写真2 写真3
東海大学のシンボル、教会の前で 校舎の中庭でのクラス活動

卒業生の進路

 これまで日本語教員養成課程を修了した卒業生の中には、 青年海外協力隊員として海外(ヨルダン、内モンゴル等)に派遣された人や、 海外の日本語学校(台湾のYMCA等)で教えている人、また国内の日本語学校で教えている人など数多く 、日本語教員養成課程で培われた力を生かして活躍しています。