甲南大学地域連携センター

KONAN INFINITY

2017年度版

有機−無機複合化による新しいエレクトロニクス材料およびナノデバイスの創製
有機−無機複合化による新しいエレクトロニクス材料およびナノデバイスの創製

 
フロンティアサイエンス学部 生命化学科 教授

赤松 謙祐
高分子と無機ナノ粒子からなるハイブリッド材料の創製と機能制御

ナノメートルサイズ(10億分の1メートル)の無機ナノ粒子は、大きな塊とは異なったユニークな電気、光および磁気的性質を示すことが知られており、近年これらのナノ粒子の合成方法や、ナノ粒子を機能性ユニットとした電子機器の開発が進められています。本研究では、ナノ粒子が分散した高分子薄膜および微少球の合成、pHに応答するマイクロゲルと金ナノ粒子の複合体などを合成しており、それらを使った磁気記録材料およびバイオセンサーへの応用について検討を進めています。

無機ナノ粒子・多孔性有機金属錯体の複合化と機能制御

近年、金属イオンと有機分子が配位結合してできる多孔性有機金属錯体(Metal-OrganicFrameworks;MOF)が注目を集めています。MOFは柔軟で規則性活性点を有するナノ空間をもっているため、様々な気体や分子を選択的に細孔内に取り込むことができ、また通過する分子を選択することができます(分子ふるい効果)。本研究では、無機ナノ結晶表面からMOFを成長させることにより、無機ナノ粒子のユニークな光学的・磁気的性質と多孔性有機金属錯体の分子ふるい効果を併せ持った機能性材料の開発を進めています。

化学的手法による新しい電子回路基板製造技術の開発

近年、携帯電話などの電子機器はますます小型化、高性能化しており、それにともなって機器を作動させる電子回路もますます微細化しています。また、現在、プラスチックフィルム上に電子回路を作製する技術が非常に注目を集めており、本研究ではプラスチック上への新しい金属回路形成プロセスとして、プラスチック表面の化学的改質およびイオン吸着を利用した新しいめっき技術の開発をおこなっています。これにより、次世代の液晶や、曲がるディスプレイなどの実用化が可能になると期待しています。

【研究助成】

○科学研究費助成事業基盤研究(B)(平成29年度~平成31年度)

光ダイレクトリソグラフィーによるフレキシブル透明導電性基板材料の開発

○科学研究費助成事業挑戦的萌芽研究(平成28年度~平成29年度)

低融点金属ナノ粒子を高濃度に内包した高分子コンポジットの創製と熱物性制御