
最近の科学技術は、専門分野の理論や技術の細分化が進む一方で、複合領域や境界領域の開拓および総合化の傾向を強くしています。このような学問の変革に積極的に対応すべく、化学専攻と生物学専攻の各修士課程を母体に、化学と生物学の有機的複合領域の分野を開拓・深化することを目的として1990年に設置されたのが本専攻です。
現在、5つの研究分野を設置し、最先端の研究を推進するとともに、その研究成果に基づいた創造性豊かな、高い学識および技術を有する人材の育成を教育目標としています。
| 分野 | 主要内容 | 担当者 |
| 環境・資源科学 | 環境や資源の問題に対して、「物質とその機能」という考え方を基軸として、環境物質の計測、資源リサイクル、省資源合成法、環境浄化法などを研究 | 教授 山本 雅博 教授 池田 能幸 教授 茶山 健二 准教授 檀上 博史 講師 内藤 宗幸 |
| エネルギー科学 | エネルギーを巡る諸問題、すなわち、各種エネルギーの貯蔵、変換、制御について、これらを支える「物質」と「機能」という基礎科学的な観点からの研究。 | 教授 重松 利彦 教授 宮澤 敏文 教授 町田 信也 准教授 渡邉 順司 講師 岩月 聡史 講師 村上 良 |
| 担当教員 | 研究内容 |
|---|---|
| 教授 石黒 順平 | 分裂酵母の細胞周期遺伝子に関する分子遺伝学的研究。最近は特に、さまざまなシグナル伝達因子と細胞骨格系が、細胞周期の進行に対応してどのように細胞壁合成を制御しているのか、その分子メカニズムに焦点をあてて研究を行っている。 |
| 教授 日下部 岳広 | 脳や感覚器官がどのようなしくみで作られ、機能するのかを、発生過程の観察や操作が容易で、遺伝情報も詳しく解明されているホヤとメダカを主なモデル生物として研究を進めている。脊椎動物の起源や、脳や眼がどのように進化してきたかという謎にも迫ろうとしている |
| 准教授 本多 大輔 | 真核微生物、特に微細藻類や原生動物の系統進化や環境生態における役割の解明をテーマとしている。対象生物を野外から採集することを第一歩とし、形態形質比較、分子系統解析などから進化的位置づけを行う。またウイルスが真核微生物に感染することによる生態系の影響についても調査している。 |
| 講師 渡辺 洋平 | タンパク質は独自の立体構造を形成することで、はじめてその機能を発揮することができる。生体内では分子シャペロンと呼ばれる一群のタンパク質が、様々なタンパク質の立体構造形成を助けている。こうした分子シャペロンの働きを分子レベルで解明することを目指して研究を進めている。 |
| 担当教員 | 研究内容 |
|---|---|
| 教授 田中 修 | 植物の花芽分化誘導機構、花の開閉機構、人工培養によるキノコ形成機構の解明に関する研究、および植物への遺伝子導入技術の開発と遺伝子導入植物の形質発現に関する研究などをテーマにしている。 |
| 教授 道之前 允直 | 光に対する生物の反応について、光受容の初期過程、視物質色素団の代謝異常突然変異種を用いた代謝過程の解析や、ホタルイカの発光と光環境への適応について研究を進めている。 |
| 准教授 今井 博之 | 植物は環境や季節の変化に応じて生体膜の脂質の含量や組成を変える。このような生体膜脂質の可塑性の生物学的機能を明らかにするため、スフィンゴ脂質代謝関連酵素の遺伝子発現制御の観点から研究している。 |
| 講師 向 正則 | 多細胞生物において生殖細胞は遺伝情報を次世代に伝える重要な働きをもつ。モデル生物であるショウジョウバエを材料として、生殖細胞中の遺伝子発現制御機構、生殖細胞の分子機構、減数分裂の制御機構、生殖細胞とそれを取り囲む細胞との相互作用に関する研究を遺伝子レベルで進めている。 |

