News

2018/06/14

修士課程1年の福田将平君がクロマトグラフィーシンポジウム(弘前)にて発表を行いました。

2018/02/15

修士課程2年の野上晴加さんが研究科内の修士論文発表会で優秀発表賞を受賞しました。

2017/06/21

修士課程2年の野上晴加さんがChromatography Outstanding Award 2017(クロマトグラフィー科学会)を受賞しました。

Nicotine

タバコや農薬の成分として知られているニコチン。禁煙補助剤などの開発にともなって、その分析法の研究が改めて注目されています。ニコチンを選択的に吸着するプラスチックを作製し、環境中や農作物中のニコチンを濃縮して分析を容易にする技術を開発しています。

Rosmarinic Acid

ローズマリーやレモンバームなどのハーブに含まれている抗酸化成分ロスマリン酸を認識して選択的に結合するプラスチックを設計・合成することに成功しています。さらに、このプラスチックを使ってハーブの成分から抗酸化成分だけを単離できる技術の開発を目指します。

Porphyrins

活性中心としてヘモグロビン中に存在し、酸素と結びついて運搬する役割を担っているポルフィリン。その性質に着目して、プラスチック内に特定の位置関係で配置することで、複数の酸素原子をもつポルフェノール化合物を認識する材料を設計・合成しています。

Fluorous interaction

”水”とも”油”とも馴染まないフッ素化合物は排他的にフッ素化合物同士で集まる性質をもっています(フルオラス相互作用)。この性質を利用して、フルオラス相互作用で架橋されたハイドロゲルの作製や、フッ化炭素鎖を認識する機能性材料の合成などを行なっています。

Nanocomposite

神経伝達物質アドレナリンを認識して膨潤するハイドロゲルの中に金ナノ粒子が固定化された、ナノコンポジット材料の合成を行っています。このハイドロゲルは、アドレナリンと出会うことで膨潤し、その結果、金ナノ粒子間の距離が増大して変色するので、目視でアドレナリンを検出することが可能です。

Peptide

酵素や抗体などのタンパク質が基質や抗原を認識できるのは、ペプチド鎖が決まった形に折りたたまれ、官能基が決まった位置・向きに配置されるからです。そこで、人工のペプチド鎖を特定の立体構造を取らせたままゲル内に固定化する方法で、ペプチドの機能化を行っています。

Bio-mimetic Sensor

酵素や抗体がもつ分子認識能は、特定の化学種に対して選択性をもつセンサーに応用されており、医療診断をはじめさまざまな分野で欠かせない技術となっています。機能性高分子研究室ではさまざまな化学種を対象とした分子認識高分子材料、すなわち人工抗体・人工酵素を作製し、そのセンサーへの応用を行っています。

Molecular Imprinting

すべての研究テーマのベースになっているのが「モレキュラーインプリンティング」という概念です。これは、網目状高分子を合成する際に、モノマーと相互作用する化学種を”テンプレート”として加えておくことで、高分子内のモノマーの配置を制御しよう、という考え方です。詳しくはConceptのページをご覧ください。

松井 淳

Professor

福田 将平

M1

今井 優希

B4

宮野 樹

B4
 

松井研究室(機能性高分子研究室)は、甲南大学フロンティアサイエンス学部生命化学科(KONAN FIRST)の研究室です。甲南大学ポートアイランドキャンパスで、プラスチックやゲル製の人工抗体・人工酵素の開発や、それらの分離技術やセンサーなどへの応用を行っています。
 
 
《研究室の活動について》
 
定期的に研究報告会、雑誌会、英語勉強会を行っています。英語勉強会の内容は、科学系ニュース記事の読解、TOEIC例題の解答・解説などです。
 
《研究室で習得できる実験技術》
 
 有機化合物の合成・精製・同定、クロマトグラフィー分析、アフィニティ解析など。
 
《松井の担当授業科目》
 
 生命分析化学(1年) 生体内で活躍する分子の構造や、分子間の相互作用を調べるための分光学的手法について学びます。なお、授業の前半7回は藤井敏司教授の担当で、溶液化学の内容が中心となります。
プレゼンテーション演習(1年) プレゼン資料の作成から口頭でのプレゼンまでさまざまな技術を身につけます。ビブリオバトル(書評プレゼン大会)の地区予選に参加するなど、実践を通じてプレゼン能力を高めていきます。
有機反応各論(2年) 有機反応の原理を学びながら、医薬品や化粧品の中間体など、目的の有機化合物を合成するルートを考案する力を身につけていきます。
 バイオセンシングと環境(2年) 酵素や抗体、さらにDNAなどを使ったセンサー、特に、診断センサー、食品センサー、環境センサーの原理と実用について学びます。
科学と産業政策(3年) 神戸大学実習船・深江丸に乗りながら1泊2日で瀬戸内の都市の産業について考えます。神戸医療産業都市やSPring-8での講義や見学も。
 ナノバイオラボベーシックB(1年) 実験科目です。アスパルテーム(人工甘味料)の合成やそのクロマトグラフィー分析などを行います。

mail : functionalpolymerlab[at]mbr.nifty.com
このアカウントのメール受信確認の頻度は高くありません。お急ぎの方は大学の正規アカウント(非公開)宛にメールをお送りくださるか、あるいは研究室直通(非公開)もしくは学部事務室までお電話ください。学部事務室の電話番号は学部のホームページ(FIRST HP)にて公開しています。

Outline

大学

甲南大学

学部

フロンティアサイエンス学部 生命化学科 (KONAN FIRST)

住所

兵庫県神戸市中央区港島南町7-1-20

甲南大学ポートアイランドキャンパス 6F

開設

2009年

卒業生の進路

化学系、医療系、食品系、化粧品系の企業に多く就職しています。(以下、就職年順)

山崎製パン(株)、住電商事(株)、アスカカンパニー(株)、ツルイ化学(株)、大塚製薬(株)、ディーブイエックス(株)、シスメックス(株)、日本ステリ(株)、エイツーヘルスケア(株)、大阪大学大学院(進学)、内山工業(株)、沢井製薬(株)、(株)アンズコーポレーション、星和電機(株)