2016年度卒業論文・ 保倉弘徳(出口ゼミ):多死・人口減少社会に直面する寺院ー新潟県上越市稱名寺を例に挙げてー

「住職兼務・不在1万2000寺 過疎後継者不足で10年間で434寺消滅」
朝日新聞に掲載されたこの記事を目にし、将来、実家の寺院を継ぐ立場にある私は大きな不安に駆られた。卒業論文のテーマが決まった瞬間である。フィールドワークを重ね、そこで得られた生きた情報をもとに、近世文書をも読み解きながら人口減少の進む地域で寺はいかに住民とともに生きるのかを考えた。民俗学、地理学、 歴史学を横断する内容の濃い卒業論文に仕上がった。

写真:出口ゼミで共に学び、互いに高め合った仲間との一枚