博物館の見学@博物館実習ⅠA

2020年12月6日、私は、博物館実習Ⅰにおける集中講義の一環として、神戸ランプミュージアムと神戸市立博物館の展示を見学しました。それはコロナのなか、ようやく実現できた見学でした。博物館の展示は、こうした状況下だからこそ伝わる内容もあり、神戸市博では、Twitterを活用して特別展の宣伝を促すパネルもありました。コロナの流行によって来館者が減少した博物館をどう支えるのかを考える事は、学芸員課程を履修する私達にとって重要な課題であると今回の見学で学ぶことが出来ました。(2回生・中村紗彩)

2020年度・九州西洋史学会若手部会への参加

2020年11月29日、九州西洋史学会若手部会に参加しました(コロナ禍によりZoomで開催)。研究報告会には7大学から12人の発表者が集まりました。髙田ゼミからは、私(「フランス革命期の文学における理性と性の解放」)と田口智子(「近代イギリスにおける精神医療の脱施設化」)が発表しました。質疑を通して、自分のテーマと当時の政治や社会との関わりや、その歴史的文脈への位置付けなど、多くの今後の課題を見つけました。初めての参加でしたが、実りのある経験となりました。(3回生・栫 晴哉)

当日の報告会のちらし

中町ゼミZoomインタビュー

私達中町ゼミでは、2020年11月19日のゼミ終了後、2名のエジプト人女性とzoomを通じて交流しました。今、授業でコロナについて取り上げていることから、他国の状況をリアルタイムで聞けるという貴重な機会を頂くことができ、事前に考えた質問に対し、とても上手な日本語で答えて頂きました。その結果、エジプトも日本も特に違いはなく、コロナと向き合っている状況を知ることができました。このような状況だからこそ実施できた今回の授業に対し、協力して頂いた2名のエジプト人女性の方々に感謝しています。(3回・橋本知子)

東谷ゼミ巡検@姫路

私たち東谷ゼミでは、2020年11月15日(日)、姫路城と兵庫県立歴史博物館へ行きました。午前は、先生から昔の大通りの説明を受けながら、姫路城に行きました。姫路城では、百間廊下や千姫の休息所とされる化粧櫓に行った後、六階まである天守閣を登りました。午後は、兵庫県立歴史博物館の通常展や特別展「女たちのひょうご」を見学し、着物や簪、化粧道具などの貴重な展示品がありました。コロナ禍の影響で遠出が難しく、例年よりもゼミとして集まることができない中での課外授業だったので、とても楽しかったです。 (2回生・出渕優衣)

姫路城

博物館資料論(A)の学外講義


博物館資料論(A)の学外講義が、 2020年8月30日に神戸市立小磯記念美術館、11月8日に神戸市立博物館にて行われました。まず、小磯記念美術館では、初めに小磯良平の生い立ちやその画風について、次に展示室での工夫を学びながら作品を鑑賞しました。その後はバックヤードも含めた施設を見学し、貴重な体験となりました 。また、神戸市立博物館では、使用されていない展示室において講義を受けた後、常設展と特別展「和のガラス」を鑑賞しました。新型コロナウイルスの影響を受けてイレギュラーな対応や日程となりましたが、 学芸員として学ぶべき多くのことを吸収できたと感じました。(2回生・徳留亜美)

神戸市立博物館での講義の様子



中辻ゼミ巡検@神戸

2020年10月24日、私たちはフィールドワークで神戸の街を訪れました。私は神戸に住んでいるので「今更神戸でフィールドワークとか面白くないにも程があるでしょ…」と思ったのですが、実際に訪れた華僑博物館や移民ミュージアムは今まで行ったことのない場所で、非常に新鮮な気持ちで楽しむことができました。神戸と海外との関係を深く学ぶことができ、神戸の街の良さを改めて実感するいい機会となりました。昼食後に訪れた「ヴィーナスブリッジ」は、神戸の街が一望でき、絶景でした。今回のフィールドワークでは様々な楽しい体験ができましたが、一番面白かったのは先生がいきなり南京町でタピオカを買い始めたことでした。あまりにも突然すぎたので笑わざるを得ませんでした。2020年の面白かったエピソードの中で第3位に入るくらい面白かったです。(3回生・吉田菫)


ヴィーナスブリッジ にて

白鶴美術館連携プログラム「博物館学芸員の仕事を知る」

この白鶴美術館と本校提携による企画は、来館者が展示作品をより理解するために、学生企画のワークショップの実践、学芸員の仕事を知るための研修や見学の実施など、様々な活動を行うものです。2020年8月8日の研修会では、奈良文化財研究所と京都にある古民家や森本金具資料館を見学し、発掘現場からの遺物の出土状況について学んだり、当時の大工や指物技術が活きる建築で生活空間を実感したり、また伝統的な襖や扉の取っ手となる装飾的な金具などの製作方法を知ることができました。ここで学んだことを生かして、来年度の活動計画を進めたいと思います。(2回生・入江 愛)

白鶴美術館

2019年度卒業論文・中尾健人(中辻ゼミ):地理資料からさぐる東灘区の土地利用の変化

現在、GISを活用した生活構造に関する研究が以前より活発になっており、GISの機能の一つであるジオリファレンスを用い、地図の重ね合わせによる土地利用変化を見ていった。対象地域として兵庫県神戸市東灘区を設定し、その景観の変化を調べた。第2章では昭和13年大水害により被害を受けた住吉川東岸の景観変化について、第3章では住吉系水車の分布と分析から仮製図・地形図の精度を検証し、第4章では保久良神社界隈の森林と六甲山はげ山の関連性を調べるため、GISに加えて神社関係者の方への聞き取り調査もあわせておこなった。その結果、第2章では久原邸及びその周辺には甚大とまではいかないがやはり相当の被害を受けていたこと、第3章では現状の地図と水車分布図を重ねて水車の位置をまとめ、第4章では保久良神社界隈の森林が戦後の頃ははげ山ではなかったことが分かった。これにより東灘区における景観変化の実体をより明らかにすることができた。

住吉川周辺に存在した水車の分布
(明治18年版2万分の1仮製図・明治43年版2万分の1地形図・大正12年版1万分の1地形図で確認された水車をGISにより平成17年版2万5000分の1上に表示した。)

歴かふぇ09:石谷慎先生

歴らぼ編集部では、第9回の歴カフェ(2019年12月18日開催)に石谷慎先生(黒川古文化研究所)をお招きし、中国訪問時のことなどを交えながら、秦始皇帝の時代についてお話頂きました。お話しの内容は、兵馬俑の謎や度量衡統一の実態など、通常の授業では聞けない興味深いもので、濃密な時間を過ごしました。文字や図ではなく、遺物そのものをよく観察して当時の歴史や文化を読みとく考古学には、文献から読みとく視点とは違ったものがあり、とても新鮮でした。 また、10月から11月に黒川古文化研究所で開催された展覧会の研究図録(写真参照)を寄贈頂いたので、興味のある方はぜひ歴文図書室でご覧ください。(2回生・住田七海)