学長メッセージ



2011/8/1

あれから、はや5か月になろうとしています。暑い夏が来て、被災者の方々の生活はどれほど良くなったでしょうか。心よりお見舞い申し上げます。今でも手付かずで片付かない所がいっぱいあるようです。この間、甲南大学は、今も続く義援金活動や、学生・教職員有志が、地域のボランティア活動、或いはNPOのグループと組んで被災者支援に出かけてきました。学内ではKOREC(甲南大学地域連携センター)が中心になってボランティアに関する講義・シンポジウムを連続公開し、また原発問題や放射線に関する公開講義も開催しています。学生諸君や市民の関心も高く、多くの方が聴講されました。これからも続ける予定です。

さて、県内の34大学が加盟している大学コンソーシアムひょうご神戸の事務局と学生交流委員会が計画を立て、8月から9月にかけて、市や県の社会福祉協議会との共催・協力で、3回ほど学生ボランティアを派遣します。兵庫県は特に阪神淡路大震災の体験から、なにか「できることをしたい」と言う方が多いようです。

甲南の諸君も被災地支援に県内の他大学の学生と共に参加しませんか。夏休みは就活・旅行・バイトに忙しい? でも、ちょっと忙中に閑を見出し、現地の人と話したり、片付けしたりしませんか。窮地にある人を助けるために。

詳細はKORECホームページ、Mykonanで確認して下さい。

平成23年8月1日  
甲南大学長 髙阪 薫

2011/4/11

東日本大震災発生から、本日でちょうど1カ月を迎えます。余震がなかなか収まらず、福島第一原発の復旧も遅々として進まない一方で、少しずつ明らかになっていく被害の甚大さに言葉もありません。復興の光が見えにくいこの時期、被災地の方々がどれほど不安を抱えていらっしゃるか――16年前、阪神淡路大震災のなかで感じた私たち自身の心細さを思い出しながら、今はただただ、被災地の方々の心に寄り添いたいと思うばかりです。
16年前、不安が募るなか、本学の再興への希望を支えたのは、全国から寄せられた物心両面に渡る数々の支援でした。そのご恩返しの意を込めて、被災者の方々に何ができるかを、中長期の見通しを持って継続的に考えるべく、甲南大学では、副学長を中心に東日本大震災復興支援体制を構築しつつあります。

そこでの支援活動は、大きく3つに整理することができます。
第一に、義援金活動です。すでに震災の翌日、自治会中央委員会の学生たちが募金活動を始めましたが、その活動を学内の教職員、学外の一般市民にも広げて行っております。
第二に、学生のボランティア活動とその支援です。本学の地域連携センターが窓口となり、県内の他大学などとも連携しながら、現地における学生と教員のボランティア活動、そのために必要な情報収集などに着手したところです。
第三に、東日本、とりわけ被害が大きい宮城、福島、岩手から一時的に「疎開」せざるをえなくなった学生さんに対する教育的支援です。すでに本学図書館では、落ち着いた教育環境を提供する手続きを開始いたしました。
以上の臨時あるいは特例的な措置のほかにも、このたびの震災発生に関連し、みなさまに知っていただきたいこと、考えていただきたいことに関連する内容の授業公開、シンポジウムの開催なども行う予定です。

こうした復興支援活動と並行して、私たちはまた、大学人としての使命感を強く意識しております。
今回の大震災を目の当たりにして、私たちは、それが被災地である東日本に留まらず、日本全体に、社会・経済システムの再考を促し、科学技術の意味と役割の見直しとともに、文明的な価値観の転換をも迫っているとの認識を持ちつつあります。それを表現化し、日本発・人類文明への警鐘として世界に発信することもまた、私たち大学人に託された使命に他なりません。

大学開設60周年という節目の今年、今回の大震災が起こったことの意味をみつめるとともに、そこによみがえった阪神淡路大震災の経験をどのように生かして被災地の復興を支援するか、しっかり試行錯誤しつつ天災・人災に「常に備え」(学園創立者平生釟三郎)たいと思っております。学生諸君、ご父母、保護者の皆さま、卒業生の皆さま、教職員の方々、近隣の地域住民の皆さま、どうかご一緒に知恵を出しあいましょう。よろしくお願い申しあげます。

甲南大学長 髙阪 薫




2011/03/16

このたび、東北・関東地方を襲った未曾有の大地震と津波で被災された方々に、衷心よりお見舞い申し上げます。被災地には、わが甲南大学、甲南高等学校・中学校の卒業者も多数、お住まいと聞いております。皆々さまのご無事を切に願っております。
16年前、本学は阪神淡路大震災で校舎の65%が損壊するという大打撃を受けました。そのとき、卒業生・学生生徒のご父母をはじめとする多くの方々から、励ましとご支援を賜りました。この悲惨な大震災を目の当たりにして、当時の経験を想い起こすとともに、被災経験を持つ大学だからこそ、被災地の方々の心を汲みとり、できることがあるはずだとの思いを強くしております。
すでに本学の自治会中央委員会の学生たちが、有志のボランティア団体が、義援金活動に動き出しております。甲南学園の創立者・平生釟三郎の「共働互助」の精神で、甲南大学として何ができるかを見定めながら、行動に移してまいります。
一刻も早く被災者の皆々さまが安穏な生活を送られますようお祈り申しあげます。

甲南大学長 髙阪 薫




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