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3月14日(木)アート×ナラティヴ×災害トラウマ~記憶の紡ぎ手の役割を考える

konan 2013年2月19日 火曜日

2013 年3月14日(木) 甲南大学18 号館3 階講演室

13:30 ~ 趣旨説明 
13:40 ~ 14:30 「戦時体験の語りとPTSD の心理療法」(森) 
14:40 ~ 15:40 「生きる力の取り戻し~南三陸町でのアート活動」(吉川)
休憩をはさんで問題提起と討議・質疑
16:00 ~ 16:30 「アートの創造性を公共に媒介する――セラピストとメディエーター」(石谷)
16:30 ~ 17:30 討議・質疑

吉川由美さんは、仙台を拠点に、街で暮らす人々の記憶や経験の語りをテーマに据えて、心のケアの問題を視野にいれながらアート活動をされてきました。その間に東日本大震災が起き、人々が自分の心の傷や喪失に向き合えるようになるために、アートを通した南三陸町の復興支援に継続的に携わっております。こうした活動は、心の専門家である臨床心理士といかなる連携できるでしょうか。臨床心理学では、個人のライフ・ストーリーを重視するナラティヴ・アプローチが重要視されはじめています。森茂起先生は、神戸の震災を経験した後、PTSD の研究を深め、治療過程での人生史の語りに注目して、地域住民の戦争時の疎開体験の聞き取りなど、複雑に重層化するトラウマ記憶のもつれをときほぐす仕事をされております。今回は、近現代アートにおいてトラウマに対峙した表現や実践について研究を進めている美術史家の石谷治寛をコーディネータ―として、アートの実践家と臨床心理学の専門家の対話を設定しました。トラウマの記憶に向き合うためには、心の傷を含むナラティヴや表現がセラピストや相談者から親しい人、そして共同体や社会へ受け入れられ、それを表明する経験が安心や自信につながることが重要です。心理的な記憶の整理( セラピー) から、個の記憶を公共に媒介・調停(メディエーション)するために、心理とアートの専門家の協同の可能性を議論できればと考えています。

◆対象者
心理士、精神分析家、アーティスト、アートセラピスト、アートコーディネーター、
芸術学、研究者、災害支援に関心のある方、学生・大学院生など。
◆お申し込み・お問い合わせ
参加ご希望の方は、①氏名 ②連絡先電話番号 ③e-mail アドレス④専門職の方は
所属先を明記し、3月12 日(火)までに下記のメールアドレスかFAX にてお申
し込みください。参加費は無料です。
E-mail ishihal@center.konan-u.ac.jp FAX 078-435-2683

◆共催 「生活史法による臨床物語論の構築と公共化」
   (代表・森岡正芳 分担・森茂起 研究課題番号:24243066)
   「視覚芸術におけるトラウマと心理ケア
   ――芸術と臨床の連携に向けた歴史研究と理論構築」
   (代表・石谷治寛 研究課題番号:24720084)
◆協力 甲南大学人間科学研究所