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第4期の活動予定と記録

第12回KIHS心理臨床ワークショップ~N E T (ナラティブ・エクスポージャー・セラピー)を学ぶ

第12回KIHS心理臨床ワークショップ

N E T (ナラティブ・エクスポージャー・セラピー)を学ぶ

―人生史を語るトラウマ治療―(一日半コース)

日   時:2015年2月28日・3月1日(土、日)

会   場:甲南大学人間科学研究所(甲南大学18号館)

企画・講師:森 茂起(甲南大学文学部・人間科学研究所/臨床心理学)

助言者:森 年恵(甲南大学非常勤講師)

共   催:甲南大学心理臨床カウンセリングルーム

後   援:兵庫県臨床心理士会

対   象:医療・福祉現場でトラウマを抱えるクライエントに対する治療、援助を実践している、またはその実践に興味がある臨床心理士や職員などの専門家、大学院生

定   員:20名

参 加 費:2日参加 7000円(当日受付にて徴収します)

             日曜のみ参加 5000円(定員にゆとりのあるときに限る)

 

プログラム

2月28日

受   付   12:30~ 12:55

講   義   13:00~14:30

「ナラティブ・エクスポージャー・セラピーの理論と技法」

実   習   14:45~15:15

                  「花と石」ワーク・インストラクション

                    15:15~16:30

質   疑   16:30~17:00

3月1日

受   付     9:30~ 9:55

講   義   10:00~11:00

「ホットスポットの語りの原理と技法」

デモンストレーション 11:10~12:00

質   疑          12:00~12:30

休   憩   12:30~13:30

実   習   13:30~15:00

                  ホットスポットの語り

質   疑          15:15~15:45

講   義   15:45~16:45

ま と め   16:45~17:00

※会場のすぐ近くには飲食店やコンビニエンスストアなどがありません。

昼食はご持参いただくか、駅周辺までおでかけいただくことになります。

館内に自動販売機はありませんが、お茶等は会場にご用意いたします。

 

申込方法

件名を「ワークショップ参加申し込み」とし、本文に①氏名、②ご住所、③年齢、④職業(学生の場合は学校名、学年)⑤臨床心理士資格の有無をご記入の上、下記アドレスまでお送りください。メールにてお申し込みください

kihs_info@yahoo.co.jp

※締切は2015年2月15日(日)です

参加の可否はメールにてご連絡いたします。

万が一この期間を過ぎても連絡がない場合、お手数ですが当研究所までお問い合わせ願います。

注意携帯からお申し込みの場合は、上記アドレスの受信許可設定をお願いいたします。

 

参加費は、当日受付にてお支払いいただきます。

釣銭の必要がないようにご準備ください

 

講師

森 茂起(もり・しげゆき)

臨床心理士。専門は臨床心理学、トラウマ学。

甲南大学文学部人間科学科 教授。甲南大学人間科学研究所 兼任研究員。

<講師より一言>

人間科学研究所では、「虐待」、「戦争」によるトラウマを主題として、研究と治療実践を行ってきました。本研修会では、その一環として、児童養護施設、情緒障害児短期治療施設に導入しつつある、ナラティヴ・エクスポージャー・セラピー(NET)の研修を行います。

NETでは、トラウマ体験に焦点を当てながら、人生史を詳しく語り、「自伝」を作成していく作業を行います。トラウマ体験に起因する不安、恐怖を処理しながら、統合された自伝的物語記憶を形成することを目指します。曝露(エクスポージャー)の要素を組み込んでいるため、実施するには、原理と技法をしっかり理解しておく必要があります。本研修会では、理論的背景の講義とともに、トラウマ体験の物語化の技法を、デモンストレーションと実習によって学びます。「花と石」ワークの実習も含む、はじめての1日半研修です。児童福祉分野ないし医療分野において、多数のトラウマ的体験を過去に持つクライエントの治療、援助に携わる実践家の参加を期待します。

森 茂起

森 年恵(もり・としえ)
コンスタンツ大学NET研修コース修了者。翻訳:『ナラティブ・エクスポージャー・
セラピー』(共訳:金剛出版、2010 年)ほか。

会 場

甲南大学18号館3階 甲南大学人間科学研究所 講演室

 受付:甲南大学18号館1階ロビー

 甲南大学本校舎とは少し離れた場所にありますのでご注意ください。

  お車でのご来場はご遠慮ください(特別な事情がある場合は事前にご連絡ください)。

 当日の到着が遅れる場合は必ずご一報ください。

やむを得ない事情で参加できなくなった場合も、必ずご連絡をお願いいたします


第76回公開研究会「トラウマケアを必要な人に『届ける』ためにできることを考える」(12月13日)

「トラウマケアを必要な人に『届ける』ためにできることを考える」

2014 年12月13日( 土)15:30 ~ 甲南大学18 号館3 階講演室

トラウマとなるような出来事を体験した人がすべて,外傷後ストレス障害(PTSD)などの心理的問題を抱えているわけではありません。体験者の多くが時間経過と共に回復していく一方で,後遺症に悩まされ続けてしまう人々がいます。
トラウマによる問題に悩む人々の健康や社会的機能の回復を目的に,これまで数多くの治療法が開発されてきました。その効果は多くの研究者の手で科学的に実証され,治療効果が認められた治療法は治療ガイドラインにまとめられ,現場で役立てられています。わが国においても,トラウマケアを行う医師や臨床心理士が増えてきました。しかし,どれだけ後遺症に苦しめられていても,トラウマ体験者の多くはなかなか積極的に治療に行かない現実があるようです。どれだけ効果がある治療法があっても,その治療を行える専門家がいたとしても,その治療の恩恵を受けるべき人に届かなければ,残念ながら意味がありません。また,わが国では治療法ばかりが先走ってしまうことが問題視されており,それがまたケアを届きにくくさせてしまっている一因にもなっているようです。
 本研究会ではこれまでの研究や臨床での現状などを紹介しながら,参加者の皆様と共にケアを必要とする人々にどのように適切なケアを届けていくか,後遺症に悩む人々に身近でできるサポートは何かを考え,探っていきたいと思います。

話題提供 大澤 香織

甲南大学文学部人間科学科准教授。博士(臨床心理学)。臨床心理士。専門
はトラウマ関連障害に対する認知行動療法。著書に,『外傷体験想起時の認知・
行動と外傷性ストレス反応』(風間書房),『60 のケースから学ぶ認知行動療
法』(共著,北大路書房),『自伝的記憶と心理療法』 (共著,平凡社)など。

 


光島貴之講演会「芸術家にとって創作はセラピーか」(12月15日)

光島貴之 講演会mitsushima2014

芸術家にとって創作はセラピーか

―ぼくは創作活動で生活の危機を乗りきってきた

2014 年12月15日(月)18:00 ~19:30

講師:光島貴之(美術家、鍼灸師)

司会:服部正(甲南大学文学部准教授)

甲南大学18 号館3 階講演室

申し込み不要・参加費無料

光島貴之さん(みつしま・たかゆき1954~ )は、国内外の展覧会やワークショップなどで活躍中の全盲の美術家です。光島さんが本格的に創作活動に取り組むようになるのは、40代にさしかかる1990年代中頃のことでした。

全盲の光島さんが、敢えて視覚芸術と呼ばれる絵画や彫刻に取り組もうと考えるようになったきっかけは何だったのでしょうか。触覚で鑑賞する視覚芸術の創作に精力的に取り組むということは、視覚に頼らない生活を続けてきた光島さんにとって、どのような意味をもつのでしょうか。

この講演会では、光島さんご自身が視覚障がいとどう向き合い、そこに創作活動がどのような影響を与えたのかという観点から、一人の芸術家の生活史を語っていただきます。それは、アーティストが自作の意味を芸術論として語るという性質の講演会とは異なり、創作活動とセラピーの関係について考えるうえでの貴重な証言となることでしょう。

 

主催:甲南アーツ&セラピー研究会 kaatsg@live.jp

協力:甲南大学人間科学研究所

〒658-8501 神戸市東灘区岡本8 丁目9 番1 号 Tel/Fax 078-435-2683

URL http://www.konan-u.ac.jp/kihs

・阪神神戸線岡本駅またはJR神戸線摂津本山駅下車、北西へ徒歩約10分

・会場には駐車場がございませんので、お車でのご来場はご遠慮ください

本シンポジウムは、JSPS科学研究費助成事業(基盤研究(B))25284046「芸術学と芸術療法の共有基盤形成に向けた学際的研究」の助成を受けたものです

 

 


第2回絵とことば研究会(12月7日)

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この度,人間科学研究所では、高石恭子先生主催の絵とことば研究会にご協力し、下記の会を開催することになりました。

今回は,最相葉月『セラピスト』を切り口にして心理臨床における描画とことばの関係について考えます。

詳細はちらしの内容をご確認ください。
   
          記
   第2回絵とことば研究会「セラピスト」はどうことばにしたのか
日時 2014年12月7日(日)13:00~16:00
場所 甲南大学18号館3階講演室
司会 高石恭子先生
講師 佐々木玲仁先生
   穂苅千恵先生
   香月菜々子先生
指定討論 川田都樹子先生
定員  60名(先着順)

参加を希望される方は12月5日までに kihs_info@yahoo.co.jp  に,件名を「第2回絵とことば研究会参加申込」とお書きの上,お名前,連絡先,所属をメールでお送りください。

 

絵を描くという平面的な広がりを持つ行為を,ことばという直線的なものに置き換える。
いくつもの可能性の中からただ一つの因果関係を選び出していくことで,私たちはある豊かさと引き換えに「意味」を得る。
心理臨床の中で生じるやりとりで,あるいは芸術について考える中で,絵を語ること。
最相葉月氏の著作『セラピスト』(新潮社)を手がかりに,絵をことばにすることの意味と可能性について,臨床実践を行ってきた立場から,また芸術療法や芸術批評の視点から,語り合う午後のひととき。どなたでも,関心のある方はどうぞご参加ください。

                 

親子がホットつながるグループ2014

親子がホットつながるグループ2014

場所:甲南大学18号館
日時:7月~12月、ほぼ毎週約17回(木曜日午前中を予定)、少人数のグループ
活動
募集:就学前のお子さんがいらっしゃる方
グループ実施責任者:北川 恵(甲南大学文学部教授/臨床心理士)
申込み・お問い合わせ:甲南大学心理臨床カウンセリングルーム(月~土10:00
~18:00)。
TEL&FAX078-453-6183

参加費:無料
その他:託児あり

詳しくは親子がホッとつながるグループ2014をご覧ください。

後援:芦屋市、芦屋市教育委員会、神戸市、神戸新聞社、西宮市、東灘区役所


第5回お父さん・お母さんのための子育て応援講座(6月26日)

日時・場所   2014年6月26日(木)10:30~12:00(受付開始10:00~) 甲南大学18号館3階 講演室

『子どもの安心基地になるために』

講 師   北川 恵(甲南大学文学部教授/臨床心理士)

受講料   無 料

対 象     乳幼児・児童のお子さんがいる方  50名程度(当日参加もOKです)

託 児    無料(定員あり、先着順、要申込)  *事前にTELにてお申込ください。

甲南大学人間科学研究所 《申込》氏名・連絡先を明記の上、E-mailにてお申込ください。

E-mail  kihs_info@yahoo.co.jp

《お問い合せ》TEL/FAX 078-435-2683   (月・木・金 10時~17時  担当:岩本)

後援:芦屋市、芦屋市教育委員会、神戸市、神戸新聞社、西宮市、東灘区役所

主催:甲南大学人間科学研究所

詳しくはちらしをご覧ください。→第5回 子育て応援講座


子育て支援者のためのスキルアップ講座(5月17日)

子育て支援者のためのスキルアップ講座

2014年5月17日(土)13:30~15:00(受付開始13:00~)

甲南大学18号館3階 講演室

『アタッチメントに基づく親子関係支援』

講 師 北川 恵(甲南大学文学部教授/臨床心理士)

受講料 無 料

対 象   子育て支援にかかわる方

子育て支援にご関心のある方

50名程度(当日参加もOKです)

 

申込・お問い合せ

《申込》氏名・所属・連絡先を明記の上、E-mailにてお申込ください。

E-mail  kihs_info@yahoo.co.jp

《お問い合せ》 TEL/FAX 078-435-2683

(月・木・金 10~17時  担当:岩本)

後援:神戸市、神戸新聞社、東灘区役所

主催:甲南大学人間科学研究所Konan Institute of Human Sciences

詳しくは次のちらしをご覧ください→第4回 スキルアップ講座


【紀要】〈心の危機と臨床の知〉vol.15

2014年2月28日発行

刊行の辞

■2012年度公開シンポジウム報告
自伝的記憶と心理療法記憶に触れることの困難と意義…………5
トラウマの記憶に触れることの治療的意義…………森茂起  5
アタッチメント臨床における記憶の扱い…………北川恵  11
記憶に触れることは援助的か――身体志向心理療法の立場から…………福井義一  19
指定討論…………西欣也  26
■投稿論文
学生相談内容の分類項目における発達障害の位置づけ――過去十年間の学生相談活動の調査から………………山口修一朗 39
狐・ヒステリー・解離性障害…………………安齊順子 49
ペドロ・レイエスによる複数の場――「使用される芸術」、サナトリウム、人形劇、そして武装解除…………石谷治寛 63
■書評
村上春樹著『意味がなければスイングはない』――見守り手がいなけりゃ芸術はない…………中島美穂 93
■研究活動報告 101
■研究員名簿 117


第11回KIHS心理臨床ワークショップ「へき地医療と臨床心理学的支援」のお知らせ

第11回KIHS心理臨床ワークショップ
へき地医療と臨床心理学的支援

詳しくは→★第11回チラシ

日 時:2014年3月2日(日)10~17時
会 場:甲南大学人間科学研究所(甲南大学18号館)
話題提供:岡田 憲(社会医療法人石州会六日市病院/臨床心理学)
指定討論:長谷川 明弘(東洋英和女学院大学/臨床心理学)
宮川 貴美子(甲南大学文学部/臨床心理学)
企 画:富樫 公一(甲南大学文学部・人間科学研究所/精神分析・病院臨床)
共 催:甲南大学心理臨床カウンセリングルーム
後 援:兵庫県臨床心理士会
対 象:へき地医療や在宅療養支援の専門家、あるいは、さまざまな現場で高齢者へ
の心理的支援を実践している臨床心理士や職員、それに興味がある大学院生
定 員:30名
参 加 費:5000円(当日受付にて徴収します)

プログラム
受 付 9:30~ 9:55
シンポジウム 10:00~13:00(途中休憩をはさみます)
「へき地在宅療養がん患者とその家族が求めるもの」
昼 休 憩 13:00~14:00
※会場のすぐ近くには飲食店やコンビニエンスストアなどがありません。
昼食はご持参いただくか、駅周辺までおでかけいただくことになります。
館内に自動販売機はありませんが、お茶等は会場にご用意いたします。
事例検討 14:00~17:00(途中休憩をはさみます)
① 岡田 憲「老年クライエントと若年セラピストとの心理療法
―次の自分へ夢を託すニード―」
② 宮川 貴美子「高齢者への箱庭療法の可能性をめぐって」

申込方法
メールにてお申し込みください
件名を「ワークショップ参加申し込み」とし、本文に①氏名、②ご住所、③年齢、④職
業(学生の場合は学校名、学年)、⑤臨床心理士資格の有無をご記入の上、下記アドレスま
でお送りください。
kihs_info@yahoo.co.jp
※締切は2014年2月17日 (月)16:00です(厳守)
参加の可否は申込締切後 2月21日(金)までにメールにてご連絡いたします。
万が一この期間を過ぎても連絡がない場合、お手数ですが当研究所までお問い合わせ願
います。
注意携帯からお申し込みの場合は、上記アドレスの受信許可設定をお願いいたします。
参加費(5000 円)は、当日受付にてお支払いいただきます。
釣銭の必要がないようにご準備ください。

 


論考「愛と暴力——赦しのキリスト教化とその残余」港道隆

甲南大学人間科学研究所叢書『心の危機と臨床の知』第12巻、『〈戦争の子ども〉を考える』に私は、「喪、赦し、祈り——数ある例の一つではない」という一文を寄せた。それは数年来、本研究所の研究テーマの一系列をなす「和解と赦し」のささやかな成果の一端である。そこで私が展開しようとしたのは、和解と赦しの差異であり、それと同時に暴力からの「解放」過程だと言われる和解プロセスからこぼれ落ちる、赦し得ぬ残余の問いであった。それは、比類なき歴史的試みであった南アフリカ共和国における「真実和解委員会」の動向に問いかける形をとった。この一文末尾で私は、グローバリゼーションの中における紛争解決のキリスト教化の一過程として、ウィリアム・シェイクスピアの『ヴェニスの商人』に言及した[1]。実際上の長さの限界からそこでは、本質的な論点のみを言葉にしたのであったが、読解の根拠はほとんど示すことはできなかった。その不十分さを補うため、本稿では『ヴェニスの商人』に焦点を絞って論点を別の形で浮き彫りにしてみたい。以下は従って、私の小論の末尾にある一節に付した長い注である。

「愛と暴力——赦しのキリスト教化とその残余」 港道 隆




[1]  拙論「喪、赦し、祈り——数ある例の一つではない」、森茂起・港道隆編『〈戦争の子ども〉を考える』、平凡社、2012年、p. 312ページ以下。

 

関連論文として、次の論考もご参照ください。

2009年10月5日(月)和解から赦しへ 港道 隆