本学法科大学院のカリキュラムは、(1)法律基本科目、(2)法律実務基礎科目、(3)基礎法学・隣接科目、(4)展開・先端科目から構成されています。

開講科目一覧

法律基本科目

憲法、行政法、民法、商法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法に関する分野の科目のことをいいます。公法系科目、民事系科目、刑事系科目に分かれ、それぞれ、当該法分野に関する基本的知識を体系的に習得するための講義科目、事例を用いるなどしてより高度な専門知識を習得するための演習科目、理論と実務を架橋する総合的な法的分析力を習得するための発展演習から成り、計59単位全てが必修です。

法律実務基礎科目

法曹としての技能及び責任その他の法律実務に関する基礎的な分野の科目のことをいいます。
実務と理論を架橋し法律家としての基本的な実務能力を習得するための科目構成になっています。この目的を実現するために8つの科目を配置しており、そのうち「民事実務の基礎」「民事裁判実務」「刑事実務の基礎」「法曹倫理」「法情報調査」「法文書作成」の6科目、計10単位が必修です。また、選択科目として「刑事模擬裁判」「エクスターンシップ」「ロイヤリングI」が設けられており、これらの科目を履修した場合、自由に選択して修得した科目として修了要件単位数に算入されます。
このうち、「エクスターンシップ」は、弁護士事務所等において民事・刑事の実務に触れながら研修を行うもので、詳細については、後日、掲示等でお知らせします。なお、「エクスターンシップ」を履修するためには、「法曹倫理」を履修しなければなりません。

基礎法学・隣接科目

基礎法学に関する分野又は法学と関連を有する分野の科目のことをいいます。
法律基本科目の学習の強化を目的としたもので、主に民事法領域を対象に法社会学的な分析・検討を行う「法と社会」、刑事法領域を対象に法社会学的な分析・検討を行う「刑事政策」、企業法務に関する隣接知識を習得するための「財務諸表論」「ミクロ経済・ゲーム論」「ビジネスロー英語」、「監査論」すべての法律家に共通する基礎知識を学ぶ「法と医学Jから成り、計4単位以上を選択して修得しなくてはなりません(4単位を超えて修得した場合は、自由に選択して修得した科目として修了要件単位数に算入されます)。

展開・先端科目

先端的な法領域に関する科目その他の実定法に関する多様な分野の科目であって、法律基本科目以外の科目のことをいいます。
企業法務に関する専門知識やローヤーにとって必要な多種多様な専門知識の習得を目的に構成されており、「企業法務論」、「公共法務論」の2科目4単位を必修とし、「登記実務」「政策法務」「実務労務管理」以外の科目から10単位以上を選択して修得しなくてはなりません(10単位を超えて修得した場合及び「登記実務」「政策法務」「実務労務管理」の単位を修得した場合は、自由に選択して修得した科目として修了要件単位数に算入されます)。