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2019/03/18
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【科学新聞:3/15】環境の酸素濃度が体の低温適応調節 甲南大が解明

 3月15日付けの 科学新聞 (8面)に、「環境の酸素濃度が体の低温適応調節 甲南大が解明」と題して、甲南大学自然科学研究科 の岡畑美咲(博士・2)さん、太田茜研究員、久原篤教授らの研究成果「環境の酸素濃度が体の低温適応調節」が紹介されました。

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研究成果に至った背景、経緯
「温度」は、地球温暖化などの現代社会を象徴するキーワードです。今回、動物の低温適応の仕組みを、遺伝子が人間と似ているシンプルな動物である線虫を利用して解析しました。その結果、環境の酸素濃度が、温度受容神経に働きかけ、からだの低温耐性に関わることを線虫の研究から見つけました。この現象には、ヒトにおいて心臓病や“てんかん”に関わるカリウムチャネルという神経活動を調節するタンパク質が関わっていました。

苦労した点など
線虫の低温適応の表現型が、飼育シャーレの大きさで変化することを大学院生の岡畑美咲が発見しました。しかし、飼育シャーレの何が原因で体の低温適応が変化しているかを明らかにすることに苦労しました。大学院生の岡畑美咲さんの頑張りで酸素濃度が原因であることが分かりました。

今後の展開
今回の研究から、温度と酸素という2つの感覚情報の統合の神経回路が線虫で明らかになりました。今後、ヒトの脳内の複雑な情報の統合・識別の解析に役立つことが期待されます。

 

 

 

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