卒業後は博士号を取得して薬学部の教員職につき、機械学習と多変量解析を用いた医薬品結晶の物理化学研究をしています。卒業研究が日本分析化学会での学会発表までたどり着けたおかげで、さまざまな研究者とディスカッションする機会ができ、その経験がいまの職場にも生かされています。甲南大学の魅力は、自由な校風と気兼ねなくつきあえる友人をつくれる環境にあると思います。いまはネット社会なので、科学的な知識は電子専門書、オープンジャーナル、海外の講義動画などで独習できます。しかし、真の人間教育とは人格のふれあいから生まれるものであり、それを甲南大学では修得できたと思います。