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甲南大学の研究力

宇宙線を手がかりに宇宙のルーツを探究する

宇宙線を手がかりに宇宙のルーツを探究する

名誉教授(理工学部)

梶野 文義

宇宙で最高のエネルギーを持つ粒子を探る

宇宙空間には宇宙線と呼ばれる高いエネルギーの粒子が飛び交っています。宇宙で最高のエネルギーを持つ超高エネルギー宇宙線がどこでどの様に作られているのか、現代の天体物理学においてもいまだによく分かっていません。地上での実験によって、そのような宇宙線が多く飛来してきている領域があることが分かってきましたが、どの天体が起源かはよくわかっていません。この謎を解き明かすため、宇宙に大型の観測器を打ち上げてこのような宇宙線の観測をするため図のようなJEM-EUSOプログラム(※1)という一連の実験を国際的な共同研究で進めています。これにより多くの超高エネルギー宇宙線を観測し、新しい天文学を創始することを目指しています。

宇宙や太陽系の成り立ちを探る

暗黒物質はその存在が確実視され、宇宙全体の質量-エネルギーのおおよそ3割を占めると考えられています。これまでに数多くの暗黒物質の探索がされてきましたが未だ発見に成功していません。我々は、このような暗黒物質の候補粒子や太陽系外から飛翔する高速の流星体が大気中で高速で飛翔するときの発光をこれまでにない超高感度のカメラを米国ユタ州に設置して探索を行うDIMS計画を国際的な共同研究で進めています。これにより宇宙や太陽系の成り立ちに関する重要な情報を得ることを目指して研究しています。

宇宙の高エネルギー現象を探る

宇宙から地球に飛来する高エネルギーガンマ線や宇宙線がどこでどのように作られているのか、太陽系内の磁場がどのようになっているのか、宇宙線の組成はどのようになっているのかなどを研究するために高度4,300mのチベット高原に多数の検出器群を設置して研究を行うチベットASガンマ実験(※2)を日中共同で30年以上も継続して研究をしています。2019年には史上最高のエネルギーのガンマ線を検出した結果を発表しました。(※3)

※1 JEM-EUSOプログラム 

※2 チベットASガンマ実験

※3 動画による実験の解説

 

【研究助成】

○科学研究費助成事業 基盤研究(B)(2019年度~2022年度)

高速で飛翔する暗黒物質と太陽系外起源流星の探索

 

研究室ホームページURL

http://aplab.konan-u.ac.jp/index.html

梶野文義ホームページURL

http://aplab.konan-u.ac.jp/member/kajino/

 

2019年度より掲載