第4回フィールド写真講座は甲南大学211教室にて、午後1時から講評です。みっちり3時間半、9人が集まりました。
今年度参加の全員の画像を本講座講師の出口まさと先生がすべて目を通し、それぞれ20枚ずつをピックアップして本日のために準備、一人一人の画像をスクリーンに映し出しながら、解説していきます。
身振り手振りで賑やかに話す。
お話は光学工学技術、映像の質、撮影者の内面と縦横に広がります。
カメラを新しくして、手振れをおこしやすいのはなぜか、ピントがあってからシャッターを押す訓練をしよう(シャッター半押し)。レンズが大きいとボディに比べて慣性質量が大きくなるから手振れをおこしやすい。一眼レフカメラはボデイも重い、だからレンズは大きくなっても相対的にぶれにくい。
フイルムカメラとデジタルカメラは違う。枚数ももっとじゃんじゃん撮ろう。僕はだいたい半日で千枚は撮る。それにセッティングを細かく煮詰めてある。説明書を暗記するほどよく読むことだ。
ノーファインダーでも撮る訓練を。写真は「速度のアイデア」、瞬間的に撮る。「チョロスナ」になりやすいが、瞬間のうちに構図を決める。その場と一体となることだ。
ファインダーは右目で、左目は時々開けて肉眼で実体を見よう。
オートフォーカスは、機械が判断するので思ったところにピントがあっているようであっていないことがある。
モノクロはいまや別世界、それそのものがアートになる。
お題をあたえられて撮るのは難しい。いつでもどこでもストーリーが作れることが重要だ。
ワイドコンバージョンレンズをつけると画面の周辺が樽型にひずむ。その特性をよく知ることだ。
写真はあるものに頼るが、あるがままに映すのではない。写真は基本的に記録だが、いかに他の人と区別するか、人がやっていないものを見せる、それがアートに変わる。皆がしていることはやらない、違うものに目をむけること、そのことは重要だ。
かたまりでとらえるのもよいが、クローズアップして意味をとらえる方法もある。
銀残しやポップ・・・アートモードをどんどんためしてみよう。写真は人間の目とは違う。
ストロボを活用しよう。いい作品を創るためにはどんどんやっていくことだ。
第一回撮影の雨の嵐山。
第二回撮影の奈良。
第三回撮影の尼崎。
「アートでフィールド」これが今年のテーマ。
「むずかしい」「あのモヤッとした写真がいい」「修学旅行生の写真がいい」「展覧会はこの写真でいきます」「次はもっとたくさん撮ります」「展覧会は別に撮ったのをだしたいと思います」
仲間の写真を見て、それぞれ自分の作品と向き合います。
恒例の「記念撮影」(*^_^*)
講義後は、場所を移し、講師の出口まさと先生を囲んで写真談義、17時半に解散しました。
いよいよ3月の展覧会まで目白押し。各自1点、写真を決定し、画像番号をお知らせください。そしてキャプションやタイトルをお送りください。
3回のフィールド実習以外の写真をだす場合は、2月末までにCD、またはファイル添付メールなどにして出口まさと先生にお送りください。
次回は、いよいよ設営です。3月17日(日)午後1時から5号館1階、ギャルリーパンセにて設営、そのあと作品を前に出口まさと先生による全体講評です。どうぞお楽しみに。
展覧会は3月17日(日)午後3時~3月26日(火)午前12時まで、甲南大学ギャルリーパンセで開催します。どうぞお誘いあわせの上、ご観覧くださいませ。よろしくお願いいたします。