中町ゼミ調理実習

 大学のゼミでの調理実習とは正直初めて聞いた。2019年11月21日の昼休みから今回作ったのは、イスラムのハラール食品を使用した、中東料理。作った料理はウズガラキョフテ、シュトゥラチの2品。これに材料の余りを使用したシフォンケーキを合わせた、計3品である。ウズガラキョフテは見た目はハンバーグと変わらない。これをナン生地のパンにサンドして頂く。口に入れた瞬間にラム肉の独特の肉汁が広がり、後をクミンなどのスパイスが追ってくる。本場トルコなどではラムを中心に使うようだが、今回はハラールショップのラムと牛の合挽を使用した。シュトゥラチとはライスプディング、米を使用したプリンである。こちらは上手く固まらず。ただ中東ではミルク粥を指すこともあるためライスプディングの形としては良いのかもしれない。これは食感がとても面白かった。シナモンをアクセントにミルクと米のアンバランスな食感。普段のプリンをイメージしていた分残念であったが、もう一度挑戦したい一品となった。(2回生・長谷泰誠;2回生・寺澤拓海)

佐藤(泰)ゼミ巡検@醍醐寺&法界寺

 2019年11月17日(日)、佐藤泰弘ゼミは、京都府の醍醐寺と法界寺を訪れた。午前は、醍醐寺の三宝院、伽藍、霊宝館を順に散策した。三宝院では、豊臣秀吉が設計したと言われる、華やかで静かな庭園を眺め、日頃の疲れを癒した。伽藍では、951年に完成されたといわれる五重塔を前に、1000年以上も建っているのかと先人の技術力に圧巻され、色あせた屋根や柱からその長い歴史がうかがえた。午後は法界寺を訪れた。法界寺では、特に電気の光がない阿弥陀堂が印象深く、日差しによって阿弥陀如来坐像が照らされ、仏像ならではの荘厳さが際立ち、畏敬の念が自然と湧いた。今回の巡検で、中世日本の良さに改めて感銘を受け、今後の中世日本史の研究においてその魅力を引き出そうと考えた。(3回生・藤原敬弘)

東谷ゼミ旅行@島根

  東谷ゼミは、2019年11月16日からの2日間、島根県出雲市と松江市にゼミ旅行に行きました。初日訪ねた出雲大社では、本殿に入る前に3つ鳥居をくぐり、「祓社」でのお祓い後に参拝しました。参拝後に引いたここのおみくじは吉凶を記さず、「旅行・縁談・病気」等と項目毎に記し珍しいです。 2日目は、松江城、武家屋敷、松江歴史館を訪れました。松江城は敷地が広く、松江神社や興雲閣などの多くの建物がありました。天守閣最上階から西の方角に宍道湖を眺望でき、天気が良く絶景でした。武家屋敷では、近世の武士の暮らしの様子がよく分かりました。松江歴史館では、敷地から発掘されたシジミやアワビなどの武士の食料、藩校や寺子屋で使われていた教科書が展示されてたほか、午後から火縄銃の演武と日本刀の居切りを見ることができ、貴重な体験となりました。ゼミ旅行は初めてでしたが、旅行の楽しさはもちろん、所々で先生の説明もあり、学ぶことが多く素晴らしい旅行となりました。(2回生・佐藤ゆめ子)

食文化研究会の活動を終えて

 
 歴史文化学科の有志で結成した食文化研究会は、 2019年度の摂津祭において、アメリカの伝統的なお菓子である「スモア」を販売した。私達は、この活動の実現のために、昨年10月から構想を立て始め、他の部活や模擬店の経験がある人、また先輩の意見を聞くなどして、約1年にわたって準備を進めてきた。実際の販売の場面で、コミュニケーションが十分に取れないために意思疎通が上手くできず、活動に支障が出ることもあったことが反省点である。この文化祭の経験を、今後の学生生活や社会人生活に活かしていければと思います。(3回生・吉田開)

高田ゼミ 松江・出雲へ

 2019年9月2日~4日の2泊3日の日程で、松江城、出雲大社・島根県立古代出雲歴史博物館、足立美術館、安来市「水木しげるロード」にゼミ旅行に行ってきました。企画・運営すべてを学生が担当するのが高田ゼミの特徴です。4名の実行委員が3か月にわたり準備して、計画を立てました。当日は、2年生から4年生まで総勢15名が参加しました。古代史のロマン、私設美術館ナンバーワンの庭園美、「げげげの鬼太郎」に込められた作者の思いなどを、歴史の現場で体感するとともに、ゼミ生間の交流も深めました。(髙田 実)

歴らぼ通信11号発刊!

歴らぼ通信11号を、2019年6月10日付けで発刊しました。編集は、武田卓司(歴らぼ編集部代表・4回生)、福田圭佑(同)、森安秀夏(同)、山本彩菜(3回生)、岡本栞奈(2 回⽣)、⼤東樹奈(同)、出渕優⾐(1 回⽣)、徳留亜美(同)、鳴海邦匡が担当しました。(鳴海邦匡)

中辻ゼミ巡検@淡路島

 私たち中辻ゼミは、2019年5月25 日に淡路島の五斗長・生田地区へ行きました。まず、五斗長地区では、集落営農についての話をうかがい、昼食では、五斗長で採れた玉ねぎを使用した料理を頂きました。また、生田地区では蕎麦打ちを体験しました。初めての作業で難しかったですが、自分で作った蕎麦は、今まで食べた中で一番おいしかったです。淡路島は、神戸ではできない体験を経験できたので良かったです。(2回生・吉田菫)

2019年度 歴文新歓遠足@みんぱく

歴史文化学科に入学した1回生の新歓遠足が 、2019年4月13日(土)、 吹田市の万博公園にある国立民族学博物館で行われました。前期の基礎演習の班ごとに分かれて展示を見学し昼食をとった後、サポーターの2・3回生が作成したクイズで盛り上がりました。今年は桜が残っており、解散後の花見も楽しむことができました。1回生はこの遠足で、歴文の雰囲気に馴染み、友達を増やすことができたのではないかなと思います。(3回生・福田綾香)

イタリアでの在外研究(佐藤公美)

 2018年3月末から1年間、イタリアでの在外研究で二つの研究に取り組んできました。前半はアルプス南麓のトレンティーノ=アルト・アディジェ州の古文書館で古文書を読み込む日々で、中心は15世紀メラーノ(またはメラン)の一群の公証人登記簿とその関連史料。後半は中部イタリアのマルケ州フェルモ市を中心に14世紀の教会国家での反乱を研究し、様々な史料に出会う幸運にも恵まれました。いずれも日々史料に触れる喜びの中に「古文書館員なくして歴史家なし」と繰り返し思う日々。地道な史料保存と活用に取り組みつつ、研究者達への助力を惜しまない古文書館員の方々へに感謝し、きっとよい研究成果でお返しできたらと思っています。(佐藤公美)
  ※写真:フェルモ市の丘から海の見える眼下の丘陵地をのぞむ風景

2018年度卒業論文・正井なず菜(稲田ゼミ):『歴代宝案』から見る琉球王国の貿易

 『歴代宝案』とは、琉球王国の外交文書をまとめた歴史史料です。この『歴代宝案』の訳注本第1冊に記載されている、初めて明朝への朝貢物が登場する1425年から、明朝が滅亡する1644年までの琉球王国から明への朝貢物を表にまとめました。その内容から、琉球王国がどのような国々と貿易を行っていたのか、その貿易関係の変化と広がりなどを考察しました。琉球王国の貿易の形態を、捉えることができたのではないかと思っています。しかし、明朝以外の周辺諸国との文書を収録した『歴代宝案』の第2冊も参考にしましたが、交易品の表を作る時間がありませんでした。この第2冊の交易品の内容も併せれば、より深く考察ができるのではないかと考えています。