2017年7月19日の第4回歴かふぇは、白鶴美術館の学芸員である海原靖子先生にお越し頂きました。
歴らぼ通信08号発刊!
歴らぼ通信08号を、2017年6月1日付けで発刊しました。編集は、水田佳奈(歴らぼ編集部代表・3回生)、八木はるか(3回生)、村尾聖華(3回生)、立川亮太(3回生)、武田卓司(2回生)、鳴海邦匡が担当しました。本HPからもダウンロードできますので、みなさま是非ご覧下さい。(鳴海邦匡)
「歴史文化研究センター」について
甲南大学は、2017年5月1日に東大阪市と受託契約を結び、東大阪市域の古文書について整理・調査を行い、その結果を市民への普及を行うこととなりました。このプロジェクトを進めるため、5月1日付で「歴史文化研究センター」を東谷研究室内に設置しました。学外の研究者の参加も得て、調査成果を報告書としてまとめることを予定しています。市民への普及活動の一つとして、古文書の内容を解説したパネルを作成いたしました。
作成の中心となるのは、文学部歴史文化学科の学生活動である「歴らぼ」古文書班の学生たちです。前期には、古文書を一文字一文字読み解き、内容を理解する作業を進めました。夏休みには、関係各所のフィールドワークを行うとともに、パネル原稿の作成に取りかかりました。パネルは、東大阪市市制施行50の企画として行われた「プレパネル展」でお披露目しました(2017年9月20日(水)~27日(水)、於東大阪市総合庁舎)。学生の成果を多くの人に見てもらいました。(東谷 智)
2017年度 歴文新歓遠足@みんぱく
歴史文化学科では、3年前から年度始めに1回生を対象とした新歓遠足が行われており、今年も2017年4月15日(土)に吹田市の大阪万博公園にある国立民族学博物館に行きました。
今回は、過去の展示見学とプレゼンではなく、展示の見学後、サポーターの2・3回生が事前に作成したクイズを、1回生に答えてもらうという方式で進行しました。はじめての試みであったのに加え、当日が雨で予定を変更したこともあり、一抹の不安を抱えての新歓でしたが、思った以上にクイズの評判もよく、1回生のノリの良さもあって、ともて盛り上がったようで安心しました。この遠足で、1回生同士がお互いの親交を深め、これからの交流に繋がれば幸いです。(2回生・長田拓也)
2016年度卒業論文・井上美咲(佐藤公ゼミ):「中世ヨーロッパの結婚と恋愛」
私は「中世ヨーロッパの結婚と恋愛」という題で卒業論文を書きました。研究の出発点は、政略結婚等ではなく、現在主流である恋愛結婚がいつから存在しているのかという疑問を抱いたことです。そこから、中世当時の結婚と恋愛の関係を比較検討し、二者間の融合の可能性を考察しました。身近に存在するものの根源にアプローチする作業は想像以上に大変でしたが、同時に楽しく、やりがいのあるものでした。また結婚や恋愛を介して今と異なる時代を見ることで、改めて歴史というものの奥深さを実感できたように思います。
アキテーヌ公アリエノール(生没1122-1204年)※卒業論文に用いた離婚例に登場する人物
出典:ブログ「pourquoi pourquoi」より(http://niki310.blog.so-net.ne.jp/2011-07-04-1)
2016年度卒業論文・小花海月(髙田ゼミ):神戸居留地の歴史的変遷ー貿易の拡大とオリエンタルホテルの機能変化を中心にー
私の卒業論文は、神戸居留地の歴史に関するものです。本稿での課題は2つあり、第1に神戸居留地がその周辺の人々に対してどのような役割を持っていたか。第2に長期間、居留地内にあり続けたオリエンタルホテルの機能、なぜ存続したかです。第1の課題に対しては、神戸港で行われた貿易などを参考にして考察し、第2の課題に対しては、ホテル経営者の経営理念などを参考にしました。結論として言えることは、文化面で受動、浸透、発信の流れがあると言うことです。つまり神戸に西洋文化が根付いたのは、居留地が存在したからこそ、またそれが神戸独自の文化となり、発信されていきました。
J.W.ハート「神戸外国人居留地計画図写」(出典:田井玲子(2013)『外国人居留地と神戸―神戸開港150周年によせて』