2024年2月29日に、卒論発表会が行われました。今年度は対面での開催が実現し、オンラインも含め20名近くが参加しました。当日は、河内琉嘉さん、山城文乃さん、廣政リヴさん、大西哲平さん、畑匡洋さんの5名が、それぞれの卒業論文の内容を報告しました。とても質の高い発表を聞くことができ、その後に質疑応答や指導教員からのコメントもあり、充実した時間でした。最後に交流会「卒論とは何か、どう取り組んだらよいか」を開き、実際に、卒論執筆に取り組んだ先輩方から、直接アドバイスを頂ける貴重な機会となりました。実際に参加してすごく刺激を受けました。私自身も、勉強を積み重ね、先輩方のように質の高い論文を執筆できるよう頑張りたいと強く思いました。(2回生・網干理子)
第4回「歴史総合・地理総合」研究会開催
2024年2月25日(日)、6‐34教室において、第4回「歴史総合・地理総合」研究会が開催されました。今回は近隣の高校の先生方にも案内をお送りし、計20名ほどの方々にお集まりいただきました。今回は、北村厚先生(神戸学院大学人文学部)のご著書『大学の先生と学ぶ はじめての歴史総合』(KADOKAWA,2023年)を素材として、井上翔太先生(クラーク記念国際高校芦屋校)と教職をめざす2人の学生(木嶋悟詞・河内琉嘉)のコメント、北村先生の応答、参加者相互の討論を通じて、歴史総合の学び方・教え方について考えました。この本には、「問い」を軸とする歴史総合の学び方がわかりやすく書かれており、より具体的な形でこの科目のねらいと今後の課題を理解することができました。また、学外からの参加者が増えたことも大きな成果でした。今後、地歴教育における中高連携の課題も積極的にとりあげて、研究会のさらなる充実をはかってまいります。(教員・高田 実)
ムスリム・フレンドリー班:「地域と繋がる活動助成金」最終報告会
私たちムスリム・フレンドリー班は、甲南大学地域連携センターによる2023年度「地域と繋がる活動助成金」の最終報告会に参加しました。一年を通して行ったハラールレストランマップ制作活動の総まとめとなるような発表を行うことができ、また発表に対する審査員の方々のフィードバックや他グループの発表を受けて、至らなかった部分、改善点を見つけることもでき、私たちにとっても非常に有意義な時間となりました。ムスリム・フレンドリー甲南の活動も一段落しましたが、この会を通じて、細々としたものになっても続けていくということが大事なのではないか、という気づきを得ることができたのは良かったと思います。(2回生・高尾小雪)
新見ゼミ、奈良巡検
私たち新見ゼミは、2024年1月13日に奈良公園周辺でゼミ巡検を行いました。新見ゼミはアジア史を研究対象とする人が多いですが、この巡検では奈良公園・興福寺・奈良国立博物館・春日大社・東大寺など、日本の歴史を眺めることができる建物を多く見学し、普段とは違った分野に触れることができました。特に、奈良国立博物館で見た絵画の中に鹿がたくさん描かれていて、古くから鹿が人々にとって身近で大切な存在であったことを、身に染みて感じることができました。また、観光に訪れている人はほとんどが外国の方で、世界的に見てもこんなに近い距離で鹿と触れ合える場は貴重なのだなと感じました。 今回の巡検は、現在まで残っている日本の歴史的な文化財や建物を直接見学することができ、日本史についての学びを深める機会になりました。(2回生・堀内空弥)
フィールドワーク@生野銀山
2023年12月10日、基礎演習IIの授業の一環として、生野銀山でのフィールドワークを実施しました。当日は1年生52名が参加し、ガイドの方の案内を聞きながら、博物館の展示を鑑賞したり、坑道の中に入って遺構や遺物を実見したりしました。坑道内は年間を通して気温が13℃程度で、「狸掘り」という手作業の掘り方では、人がやっと通れる程度の穴を一日15センチずつ、這いながら堀り進めたとか。想像以上の寒さと狭さに、驚いた学生が多かったです。学生から寄せられたコメントをいくつか紹介します。
- 今までずっと普通に立って掘削していると思っていたが、鉱石を運ぶためのトロッコが通るスペースが大事で、人の方は通ることができればいいと言わんばかりの細さでとても驚いた。
- この場所で働いていた人がいて、手作業で掘った人たちがいるということを肌で感じられて良かった。今は機械でなんでもできてしまうが、室町時代から人力で掘り続けてきた人の情熱を感じました。また、掘り方が初めは上から下に掘るものだったのが、機械の進化に伴い下から上に掘って石を効率よく回収する方法になったと知って驚いた。
- 現在は、坑道の内と外との気温差を利用して、坑道内にサツマイモやカボチャ、酒が貯蔵されていた。過去の遺跡だと思っていた銀山が今も活用されていることに驚かされた。
- 生野銀山を実際に訪れて、イメージと実態のギャップが大きいとわかったため、フィールドワークに行くのは大切なことだと考えた。
コロナ禍も収まり、ゼミ巡検などで色々なところに行けるようになりました。今後も、このような機会を定期的に作っていきたいです。(教員:新見まどか)
博物館実習ⅠAの学外講義(竹中大工道具館と北野異人館界隈重伝建地区)
2023年12月16日、私たちは博物館学芸員養成課程の博物館実習ⅠAの授業の一環として、神戸市の竹中大工道具館を見学しました。竹中大工道具館は、大工道具を展示する日本唯一の博物館であり、まずその圧倒的な大工道具の数に驚きました。棟梁の知恵の数々に感心し、日本の道具の面白さを楽しく学ぶことが出来ました。建物自体も木造建築風となっており、伝統や現代の建築技術を肌で感じられる素晴らしい空間でした。午後からは地図を片手に、有志のメンバーで北野異人館界隈の重伝建地区を巡りました。普段あまり行かないようなところまで足を運ぶと、数多の洋風の伝統的建造物が並んでいました。保存地区の建造物が実際に活用されている様子を確認でき、そのまちづくりに感心しました。実際に足を運び、自分の目で見ると驚きと発見の連続で、とても有意義な時間を過ごすことが出来たと思います。(2回生・伊場田扶弥)
入学前ガイダンス
2023年12月16日、鳴海ゼミ生の私は、来春入学予定の年内入試合格者向けイベントである「入学前ガイダンス」に参加しました。ガイダンス後半では、佐藤・中町・鳴海ゼミ生の3人が歴史文化学科の魅力を三者三様の視点でプレゼンしました。留学生として体験、学科の学びや「歴らぼ」の活動、教職資格の紹介など、大学生活の魅力が伝わるプレゼンであったと思います。プレゼン後は、新入生を3グループに分けて交流会を催しました。緊張したり、積極的に質問したりと様々な様子でしたが、みんな充実した表情であったのが印象的で、これから始まる学びのスタートラインに関われたことが嬉しく思いました。新入生のみなさん、良い大学生活となるよう願っています。(3回生・勝田 颯斗)
歴かふぇ16・今松泰先生
2023年12月5日、第16回歴かふぇでは、「歴史と思想」の授業を担当される今松泰先生より、スーフィズムや聖者信仰についての簡単な説明から、バルカン調査旅行のお話を、聖者信仰の対象となった墓廟などの写真を交えつつお話し頂きました。イスラームは絶対的な一神教で硬いイメージが持たれることの多い印象でしたが、今回はそんなイメージを覆すようなお話が多く、むしろ私たち日本人の信仰に似たものがたくさん出てきました。イスラームを象徴する文化とも言えるこの信仰に興味を持って、生徒からたくさん質問が投げかけられたのが印象的でした。(2回生・高尾小雪)
鳴海ゼミ巡検:香川県高松市周辺
2023年11月30日と12月1日、鳴海ゼミの2~4回生21名は、巡見で香川県高松市周辺を訪れました。初日は琴平町や丸亀市を訪れ、金刀比羅宮や丸亀城の建造物を見て回りました。奥社まで歩いた金刀比羅宮では、御本宮や旭社などを見学しました。社殿に施された繊細な彫刻をじっくり見ることができ、非常に面白かったです。2日目は四国村ミウゼアムを中心に、高松城のあった玉藻公園、大名庭園を持つ栗林公園を訪れ、多くの歴史的建築物を見学しました。四国村ミウゼアムでは四国の歴史的な住宅や土蔵が移築されており、砂糖製造など香川の伝統産業文化の歴史を感じることができました。もちろん食事はうどん尽くしでした。今回の巡見では、香川県の歴史や生業に触れることができ、充実した時間となりました。(3回生・陰山卓人)
歴たび班:湖南三山
今回、私達は2023年11月26日に滋賀の湖南三山を巡った。最初に訪れた常楽寺では、紅葉の中に佇む檜皮葺の本堂と三重塔に幻想的な美しさと迫力を感じた。次に訪れた長寿寺では、三重塔跡や石造多宝塔など、時代の跡を感じられるものに触れることができた。最後に訪れた善水寺には、長寿寺では堂々とした佇まいの本堂と仏像を拝観した。周りの池や庭園と相まって侘びを感じる景色が広がっていた。今回訪れた三寺は、本堂が全て檜皮葺であったことが強く印象に残った。檜皮葺の屋根には瓦屋根のような角張った力強さとはまた違う、歴史の重みを感じさせるような迫力があると思う。(1回生・脇坂柊吾)