竹田城遠足

2016年9月12日、歴史文化学科の1回生は基礎演習の一環として、朝来市にある竹田城跡をバスで訪れました。私は小学生の時に竹田城跡を訪れましたが、あの頃には感じることができなかった、城下町の歴史を積み重ねた落ち着きある雰囲気を味わうことができました。自然を満喫できるハイキングの楽しさを味わったり、ガイドの説明を聞いて古の武士たちの生き様に想いを馳せたり、城跡の頂上からの美しい景色に感動したりと、現地でないと体感できない多くの貴重な経験を得ました。是非また訪れたいと思います。企画してくださった先生方、同行していただいた先輩方、ありがとうございました。(1回生・水埜桃子)

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京都への巡検@歴らぼ遺跡巡り班

2016年7月3日、歴らぼ遺跡巡り班は、京都北区の紫野地区にある今宮神社と大徳寺高桐院に行きました。今宮神社は「玉の輿」でも有名で、境内には「年収1500万円以上の人と結婚できますように」などと書かれた絵馬がありました。神社の参道には2軒の餅屋があり、1000年以上の歴史がある一和であぶり餅を食べました。その後、高桐院へ行き緑に囲まれた参道や前庭で心が洗われました。細川忠興とガラシャのお墓や大徳寺には秀吉が建てた信長公の菩提寺など様々な歴史的建物があり、歴史を学ぶうえで重要な場所と認識しました。歴らぼ遺跡巡り班は不定期で活動していますが、興味があれば参加為て下さい。(3回・井上翔太)

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佐藤・鳴海ゼミ合同合宿@白川台キャンパス

2016年6月28日、新しくできた甲南大学白川台キャンパスにて佐藤ゼミと鳴海ゼミで合同合宿を行いました。合宿では、みんなでバスケットボールやドッチボールをしました。佐藤先生と鳴海先生がともにシュートを決めている姿を見たときは拍手喝采でした。夕食後、卒論や授業など歴史について語り合い刺激を受けあっている学生の姿も見られました。たった1泊2日の合宿でしたが、ゼミ内はもちろんのこと他のゼミ生との交流も図ることができ、学年を越えて親睦を図るとても良い機会だったと思います。(3回生・森田葉月)

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小磯記念美術館での講義@博物館資料論

歴史文化学科では博物館学芸員の資格を取得できます。博物館学芸員とは博物館や美術館において、資料の保存・管理を行うとともに、研究を行いながら展示などを作成する専門職のことです。

この「博物館資料論」は、資格を取得するために履修の必要のある授業のひとつで、授業では博物館の資料の管理などについて学びます。講義は、神戸市立博物館や小磯記念美術館の学芸員3名が担当されており、とても実践的な内容を学ぶことができます。

この授業の一環として、2016年6月11日、六甲アイランドにある神戸市立小磯記念美術館において現地見学を行いました。担当の廣田先生から、「資料がどのように展示されているのか」、「どのような点を注意すべきか」、「資料はどのように保管されているのか」など、座学だけでは分からない様々なことを具体的に教えて頂きました。展示作品の解説のみならず、作品にあたる照明の明るさ、部屋全体の空調など、細かく教えていただきました。

また、バックヤードスペースも見学させて頂き、博物館の裏側を知るだけでなく、その管理の徹底ぶりを知ることができ、私たちは驚きの連続でした。廣田先生への質問の嵐が巻き起こるなど、充実した一日となりました。(2回生・田中景子)

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在外研究@ラオス(中辻享)

2014年度の後期にラオスに半年間滞在する機会に恵まれました。今回はこれまでに収集した空中写真を使って、ラオス北部農村の土地利用の変化を明らかにすることが目的でした。空中写真は1945年以降の7時点のものを収集しています。それを分析した上で、対象地域の人々に聞き取り調査を行い、当時の状況をあざやかに描き出そうと試みました。その結果、わかったことは1960-70年代のベトナム戦争がラオスの農村にも大きな影響を与えていたことです。当時、人々は戦火を逃げ惑ったり、無理やり軍隊にさせられたり、移住させられたり、大変な苦労をしていました。当時の人々の移住状況に関しては空中写真からも読み取ることができます。

私はこれまで十数年間同じ地域で調査を続けてきたのですが、戦争時代の状況についてはほとんど聞いていませんでした。今回の調査で、ラオス農村に対する見方が変わりました。(中辻享)

写真:ベトナム戦争時、ラオス最大の戦場となったジャール平原にて。

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歴らぼ古文書班の活動紹介

現在、歴らぼ古文書班は、学科で管理されている古文書の読解を進めています。古文書といえば文字が崩れていて読めないなど、取っつきにくい印象を持っている方も多いのではないのでしょうか? ですが安心してください! 私達の班では全員で協力しながらひとつの古文書を読んでいきます。さらに東谷先生が読解のコツを教えてくださるので、楽しく勉強することができます。ですから古文書を読むことに興味がある方は火曜日の5限にぜひ参加してみてください。(3回生・平原侑樹)

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歴らぼ活動の登録

「歴史文化らぼ」(通称:歴らぼ)は、歴史文化に関わることを実践的に学ぶ場として、歴史文化学科で実践する活動です。この活動は、学生が主体的に教員と共同で実践する場として2013年度より設けました。現在、いくつかの活動が実施されていますので、気軽に参加してみて下さい。実施中の活動は、学科図書室入り口横の掲示版などに掲示しています。また、新たに活動を立ち上げることもできますので、サポートの教員とも相談のうえ、貼付の登録カードと掲示ポスターを作成し、鳴海まで提出して下さい。

登録カード  掲示ポスター

2016年度 歴文新歓遠足@みんぱく

2016年4月9日(土)、歴史文化学科の新入生の基礎演習として新歓遠足が行われ、一年生、二、三年生サポーター、教員で大阪万博公園内の国立民族学博物館へ行きました。館内では、基礎演習のクラスごとに展示ブースを振り分けて、発表を行いました。午前中は、まだ出会って数日の仲間と発表という課題にぎこちない様子でしたが、お昼をはさむと一年生側から案が多く出され、最終的に各班ごとの個性がつまったまとまりのある発表となっていました。今回の遠足が一年生達の思い出の一つとなっていれば成功でしょう。(2回生・伊集院梢)

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2015年度卒業論文・坂上方哉(東谷ゼミ):長州奇兵隊の役割と組織体制-『奇兵隊日記』の分析から-

幕末長州藩の部隊である奇兵隊は、身分に関係なく「志」があれば入隊できたという画期的な部隊であった。この特徴をもって「奇兵隊は四民平等観に基づいた近代的組織である」というような評価がなされることも多い。しかし実際には、身分ごとに服装規定が設けられるなど、四民平等とはかけ離れた側面も存在していた。奇兵隊は、どのような組織であったのか。本稿は『奇兵隊日記』を基本史料とし、それが明治維新後に編纂されたという史料的制約を考慮に入れつつ、創設者である高杉晋作の動向や、総管・赤禰武人らの人的ネットワークの変遷などを基に、隊組織の再検討を行ったものである。

画像:奇兵隊三代目総管・赤禰武人(1838~1866)

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2015年度卒業論文・南菜摘(佐藤泰ゼミ):平安時代の婚姻儀礼―正妻の決定

平安時代の一夫多妻制において、正妻がどのようにして決まるのかという疑問を持ち、それをテーマにしました。まず婚姻について詳細に知るために、当時の日記などを用いて婚姻儀礼の移り変わり、儀礼の構成要素について調べました。そして、それを踏まえて物語の描写から正妻がどのようにして決定されているのかについて考察しました。その結果、正妻の決定には親の後見の有無と周囲の認識が大きく関わっているのではないかということが分かりました。

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