小山評定とは、慶長5年(1600)7月25日、関ヶ原合戦の直前に下野国小山で開かれたと言われる軍議である。徳川家康を中心とする東軍が形作られるために不可欠といえる小山評定であるが、近年になって存在しなかったのではないかという新たな問題提起がなされるようになってきている。小山評定は実在した出来事であったのか。本稿では徳川家康が諸将へ宛てた書状や『慶長年中卜斎記』などの史料を検討することにより、小山評定の実態を探った。
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『篠山市教育委員会所蔵 篠山藩青山家文書:近世絵図目録』完成
「歴らぼ地図班@篠山プロジェクト」は、甲南大学地域連携センター(KOREC)が支援する平成27年度「地域連携支援プロジェクト」の支援を受け、篠山市教育委員会所蔵の青山家文書の絵図の調査を実施しました。今回、これらの調査成果とこれまでのデータを合わせる形で目録を整備し、『篠山市教育委員会所蔵 篠山藩青山家文書:近世絵図目録』(2016年1月刊、鳴海邦匡・森本あかね・椿野祐太・吉田知敬編)としてまとめました。この目録は、2016年1月27日に教育委員会に寄贈され、当日、その様子や資料について新聞記者の取材を受けました。私達の活動が、資料の活用や保存に少しでも役立つことを願っています(4回生・森本あかね)。
歴らぼ古代史班@岡山:佐藤先生と古墳めぐり パート2
歴らぼ古代史班は、2015年12月13~14日、岡山の古墳を見に行きました。岡山には5~6世紀頃に造られた古墳が多数残っており、今回のメインである造山古墳は、県下第1位、全国第4位の規模を持つ前方後円墳です。実際に見ると「造山」という名の通り山と見間違えるほどの巨大な古墳で、その大きさに圧倒されました。他にも横穴式石室を持つこうもり塚古墳など、様々な古墳があります。また今回は、備中高松城跡や国分寺跡などの史跡を見学したほか、足守荘の旧道を歩きました。旧道付近の地形を描いた絵図と実際の風景とを照らし合わせてみると、色々な発見があり、岡山・吉備の歴史を知る貴重な機会になりました。(4回生・坂上方哉)
「歴史文化学科創設15周年記念のつどい」のスケジュール
先だってお知らせした歴史文化学科設立15周年企画の予定が以下のようになりました。みなさま、ふるってご参加下さい。
日時:2015年12月23日(水・祝日)、14時〜17時(13時30分開場)
場所:甲南大学岡本キャンパス5号館1階
スケジュール:
第1部 「15周年記念のつどい」【511教室】
13:30 開場(受付開始)
14:00 開会の挨拶
14:10 歴史文化学科の創設からこれまで
14:20 退職した教員の近況報告
15:00 「歴らぼ」の活動紹介
15:20 第1部終了
第2部 「15周年記念パーティー」(立食形式)【カフェ・パンセ】
15:45 開会
16:05 OB・OGの近況報告(15分ほど)
16:20 在校生による演奏会(15分ほど)
17:00 閉会の挨拶
※以前にはお知らせできませんでしたが、アビラ先生もご参加されることとなりました。
※当日は10号館5階の歴史文化学科図書室とラボラトリを解放しておりますので、第1部と第2部の合間や閉会後に、ご自由にお越しください。また、気軽な会ですので、お子様連れでお越し頂いても構いません。
シカゴ滞在記:中町信孝
どちらかというと、アメリカはあまり好きな国ではなかった。そんな私が半年間シカゴに滞在することにしたのは、そこがアラブ史研究に関する最先端の研究拠点だったからだ。いわば仕事上の必要から、しぶしぶアメリカ暮らしに臨んだと言える。
しかし、いざ住んでみるとどうだろう。食べ物は思いのほか口に合った。街中に溢れるジャズやブルースも趣味に合った。研究上の利点は言うまでもない。シカゴっ子たちの、都会人には似つかわしくないおおらかさ、フランクさには何度も救われたし、様々な人種が入り混じって暮らす様は、自分もこの町の一員になれたような気持ちにさせてくれた。
今ではシカゴですっかり膨らんだビール腹をさすりつつ、何事も食わず嫌いはよくないと独りごちている。(中町信孝)