歴文的部活動の紹介03:人文地理学研究会

甲南大学の文化会にあたる「人文地理学研究会」では、地理情報をもとに地域の観光や成り立ちの調査を行っています。現在は1年生から3年生の部員で構成されており、標高をもとにした地形図の作成や、対象地域の産業から観光など様々な分野について部員それぞれが調べています。毎年の文化祭では地理模型の作成を行うなど、地理や観光について楽しみながら活動しており、地理や観光に興味のある方にはとてもおすすめの部活動です。昨年度は淡路島の模型を作成し、その中で特に南あわじ市の地理観光について調査しました。今年の文化祭でも地理模型を作成予定なので、ぜひ足を運んでみてください。(4回生・前田彩花)

歴文生訪問記:台湾紀行③台湾に残る神社の跡地

1895年から1945年まで、台湾は日本の領土でした。そのため、台湾各所には日本統治時代の史跡が残されています。代表的なものとして、台北にある旧台湾総督府庁舎(現・中華民国総統府)をはじめとする建築物が挙げられますが、それ以外にも様々な史跡を発見することができます。中でも神社跡地は興味深いものでした。日本時代、台湾各地には250を超える神社が建立されたため、意外と簡単にその跡地を見つけることができるのです。2023年3月に訪問した「金瓜石神社」跡地は、1940年代に奉納された鳥居や灯籠が原型を留めていることから、著名な神社跡地として知られています。(3回生・大槻耕央)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

歴文生訪問記:台湾紀行②台南の歴史と文化

2023年3月に台湾・台南を訪問しました。台南は台湾本島最古の都市であり、「台南に行ったことがなければ、台湾に行ったとは言えない」と表現されるほどに台湾文化の「源流」とも言うべき史跡が点在しています。明・清代に建立された孔廟・祀典武廟などの道教寺院はその代表格と言えるでしょう。これらの寺院は現在も台南の人々から篤い信仰を集めており、線香や冥銭などを用いた伝統的な参拝が行われています。加えて、台南の地に台湾史上初めて漢民族の政権を建てた鄭成功に関する史跡や彼を祀る寺院も、台湾文化の「源流」と言わしめる台南を象徴するものであったと感じました。(3回生・大槻耕央)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

歴文生訪問記:台湾紀行①概要

私は、2023年3月に2週間ほど台湾を訪問し、台湾各地の巡検を行いました。台北以外の地域にはほとんど訪問したことがなかったため、今回は台南・高雄・台東・九份・台中・南投などの地方都市巡りに重点を置き、それぞれの地域で気候・風土・人々に触れる機会を設けました。中でも台東・南投では台湾原住民の方々と交流する機会があり、彼らが古来より独自の文化を育み、伝えてきた様子を知ることができました。また、台南などの中華文化圏では漢民族による伝統的な風俗習慣、信仰や言語などの文化を体験し、理解を深めました。加えて、各地に残る日本統治時代の史跡を訪問し、かつての日台関係を再認識するとともに、現地で親しくなった方々への聞き取り調査も可能な範囲で実施し、台湾近現代史を生身で学習することができました。機会があれば、また訪問したいです。(3回生・大槻耕央)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「れきぶらまっぷ」作製秘話:Part.1企画の立案~採択まで

「れきぶらまっぷ」企画の発端は、私が2回生時に「地理学・民俗学資料研究Ⅳ」(担当:鳴海先生)で企画書を作成するという授業を受けたことでした。歴史文化学科での学びは社会と直接関わり難い印象がある中、歴史文化の学びと社会をつなぐ企画を考えました。そして大学生活の中で、何か一つ「これをした」ということを作りたかったという理由から授業で考えた企画を実際に実践したいと考えました。鳴海先生に指導してもらいつつ、改善した企画書を学内助成の「父母の会・学生GP」に応募しました。一次選考の書類審査と二次選考のプレゼン審査を通過し採択に至りました。この過程の経験や培った力は、私の中で大きな財産となっています。(4回生・畑匡洋)

「れきぶらまっぷ」作製しました!By歴らぼ探検隊

私たち歴らぼ探検隊(歴らぼ地図班4名と有志9名)は、「2022年度父母の会・学生GP」に『甲南大生の為の歴史文化的ガイド@岡本界隈~歴らぼ探検隊、地図を作る~』という企画を応募して採択されました。その成果として「れきぶらまっぷ1&2」を作製しました。このまっぷは歴文生が実際に現地まで行って調査した大学周辺の歴文的ポイントを紹介しています。有名な場所はもちろん、道中で見つけたニッチな歴文的ポイントもあります。まっぷの地図・文章・写真・イラストは、鳴海先生の指導も得つつ、私達が作製しました。ほかの観光地図とは一味違う歴文オリジナルマップ。ぜひ手に取って、歴ぶらしてみましょう。(歴らぼ探検隊代表・4回生・畑匡洋)

歴文的部活動の紹介02:古美術研究会

古美術研究会(甲南大学・文化会)は、古代から近代において日本で制作された美術・工芸品を研究する部活動です。毎年異なった研究テーマを設定しているため、幅広い分野の古美術について知見を深めることができます。一年間の研究成果は、摂津祭(学園祭)でのパネル展示・部誌『古苑』を通じて報告しています。なお、2022年度より月1回の見学会および夏期休業期間における合宿の実施を開始しました。2022年度は研究テーマ「狩野派」に併せ、京都府の二条城・聚光院、愛知県の名古屋城・徳川美術館などを見学しました。(2回生:大槻耕央)

歴文的部活動の紹介01:日本文化研究会

日本文化研究会(甲南大学・文化会)の活動のひとつは、毎年研究テーマを設定し、調べたことを一冊の研究報告にまとめることです。また、学祭である摂津祭ではパネルを使った展示報告も行います(興味のある方は是非見に来て下さい)。コロナ禍の影響でしばらく合宿を実施できませんでしたが、ようやく感染症対策の規制が緩和されたことにより、 2022年9月に合宿を行うことができました。今年度の研究テーマは「建築」に設定したので、金沢を訪問地として設定し、兼六園などの巡見を行いました。(2回生・高岸敬太)

前代表・德留の独仏旅行記(概要編)

私は、2022年9月7日~15日の間(7泊9日)、ドイツとフランスへ行き、ドイツはミュンヘン、フランスはパリを中心に滞在しました。人生初の海外旅行が、まさかヨーロッパになるとは思っていませんでした。今回の旅では観光名所にも行きつつ、特に美術館をメインに訪ねました。どの美術館でも世界的に有名な作品が目立つように展示されておらず、「部屋をのぞいたらゴッホの自画像がある」的な感じで展示されていました。この展示の在り方により、私は驚きと高揚感を感じながら美術館を楽しみました。どこに行ってもわくわくが止まらない最高の旅となりました。(4回生・德留亜美)

古文書調査の体験記@明石市

2021年7月より、私は明石市史の古文書調査に参加させて頂きました。これまで大学では古文書に関する授業や課外活動に取り組んできましたが、もっと深く学びたいと思い、市史編纂委員でもある東谷先生に紹介して頂きました。主な活動は史料の目録作りです。古文書に書かれた和暦や表題などを読んでいくのですが、大学で見慣れた崩し字とはまた違い、こんな崩し方もあるのかと勉強になりました。その他、史料を所蔵されている方の自宅で行なう調査に同行し、古文書の保存状態を間近で見るなど、とても貴重な体験となりました。(4回生・飯田朱音 )