ムスリム・フレンドリー班:「地域と繋がる活動助成金」最終報告会

私たちムスリム・フレンドリー班は、甲南大学地域連携センターによる2023年度「地域と繋がる活動助成金」の最終報告会に参加しました。一年を通して行ったハラールレストランマップ制作活動の総まとめとなるような発表を行うことができ、また発表に対する審査員の方々のフィードバックや他グループの発表を受けて、至らなかった部分、改善点を見つけることもでき、私たちにとっても非常に有意義な時間となりました。ムスリム・フレンドリー甲南の活動も一段落しましたが、この会を通じて、細々としたものになっても続けていくということが大事なのではないか、という気づきを得ることができたのは良かったと思います。(2回生・高尾小雪)

歴かふぇ16・今松泰先生

2023年12月5日、第16回歴かふぇでは、「歴史と思想」の授業を担当される今松泰先生より、スーフィズムや聖者信仰についての簡単な説明から、バルカン調査旅行のお話を、聖者信仰の対象となった墓廟などの写真を交えつつお話し頂きました。イスラームは絶対的な一神教で硬いイメージが持たれることの多い印象でしたが、今回はそんなイメージを覆すようなお話が多く、むしろ私たち日本人の信仰に似たものがたくさん出てきました。イスラームを象徴する文化とも言えるこの信仰に興味を持って、生徒からたくさん質問が投げかけられたのが印象的でした。(2回生・高尾小雪)

ムスリムフレンドリー班:西成モスク調査

私たち「ムスリム・フレンドリー班」は、 2023年11月4日、西成モスクと大阪のハラールレストランと礼拝所の調査を行いました。西成モスクは新今宮駅から徒歩10分程の場所にあり、交通アクセスが非常に良く、観光客にとっても利用し易い場所でした。モスクは5階建てビルを改装したもので、1階にハラールショップ、2階と3階に女性と男性の礼拝室、4階にはムスリムの子供たちの学習教室がありました。とりわけ印象に残ったのは学習教室で、毎週土曜日に子供と親が一緒にムスリムに関することやアラビア語を学習し、歌や音楽などを通じて楽しく学習する姿はとても独創的で面白いと感じました。(3回生・仲宗根太陽)

歴史の旅企画班の巡検:京都漫画ミュージアム・京都文化博物館

2023年8月3日に歴史の旅企画班として、京都国際マンガミュージアムと京都文化博物館を訪ねた。村上もとか展が開催中の京都国際マンガミュージアムでは、『JIN-仁-』(集英社)や『龍-RON-』(小学館)などの原画やネームを閲覧し、着物の精巧な柄や木の葉の部分をトーンで再現する技術などに圧倒された。近年は、デジタルで描く漫画家が増え、トーンなどもクリック1つで貼れるので、トーンをカッターで切り貼りした跡や、線のはみ出し、ホワイトの痕など、今ではあまり見られないものが見れてとても新鮮だった。また、他の漫画の展示も圧巻だった。出版年代順に天井まで並んでいる漫画だけの本棚や過去の漫画雑誌、付録などが実際に手に取って読めるようになっており、当時読んだ漫画や記憶が蘇えりとても懐かしい気持ちになった。(1回生・青谷尚菜子)

京都文化博物館では特別展『室町幕府滅亡後450年 足利将軍、戦国を駆ける!』を見学しました。今年は室町幕府最後の将軍・足利義昭が京都を追放されてから450年の節目にあたります。戦国の世で将軍たちが直臣団や大名らと取り交わした古文書が展示されており、織田信長の花押のある古文書など、貴重な歴史的資料がありました。展示資料には、京都府所蔵の東寺百合文書(国宝)や、京都大学総合博物館所蔵の教王護国寺文書(重文)などがありました。政争の中、自分の地位や家の存亡をかけて取り交わされた古文書が450年経た今に残っていることにロマンを感じます。几帳面に並んだ文字や筆跡から活字では伝わらない個性も感じ取れて、興味を掻き立てられました。(1回生・下中来夏)

近代資料班:広島・呉巡検④広島

2日目の2023年7月17日、広島市の平和記念公園を訪れ、原爆ドームおよび平和記念資料館を見学しました。原爆ドームを近くで見ると外壁の装飾などを確認でき、かつて産業奨励館だった頃の面影を感じることができました。また、内部にある瓦礫や高熱で垂れ下がった鉄骨からは、原爆の威力が凄まじかったことを感じました。平和記念資料館では、原爆投下後の写真や被爆者の鞄、ボロボロになった服など原爆の悲惨さを伝える資料が多くありました。個人的に印象深い展示品は、幼い子どもが原爆投下時に乗っていた三輪車です。小さな子どもまでもが犠牲になった原爆の実態を目の当たりにしショックを受けるとともに核を二度と使ってはならないという思いが一層強くなったからです。また、館内には被爆後も必死に生きようとした人々の歴史も展示されており、原爆投下が戦後にも深い影響を残したことを理解できました。(1回生・坂本朋磯)

原爆ドーム
平和記念資料館

近代資料班:広島・呉巡検③江田島

2日目の2023年7月17日に江田島を訪問し、海上自衛隊第1術科学校を見学しました。江田島は瀬戸内海の広島湾に浮かぶ島で、1888年に築地から海軍兵学校が移転して以来「東洋のアナポリス」として発展を遂げた場所です。第1術科学校は、海軍兵学校の後継施設であることから当時の面影を色濃く残しており、近代史を学ぶうえで重要な場所となっています。見学の際、幹部候補生学校官舎の玄関床に巡洋戦艦「金剛」甲板のチーク材が使用されていることや、兵学校時代に式典場として用いられた大講堂が、現在も幹部候補生や第1術科学校の学生たちの入校・卒業式に使われていることなどが紹介され、驚きの連続でした。加えて、教育参考館では特攻隊員の遺書や戦艦「大和」より奉納された絵画などの貴重な資料を目にし、価値ある時間を過ごすことができました。(1回生・堀田心温)

旧海軍兵学校生徒館
教育参考館

近代資料班:広島・呉巡検②呉

初日の2023年7月16日、私達は呉市を訪問しました。まずは海上自衛隊・呉地方警務隊本部内にある旧日本海軍の呉鎮守府跡地を見学しました。本部内に位置する1907年に建てられたレンガ造りの庁舎はとても立派でした。その他にも明治・大正・昭和と年代ごとの建物があり、それぞれ時代の特徴がよく現れていたことから、見比べると違いをすぐに判別できました。海側には開庁以来現存している広い階段があり、そこを歴代長官が利用していたと考えると感慨深いものがありました。その後は呉巡検海事歴史科学館、通称大和ミュージアムを訪れました。旧日本海軍に関する貴重な紙・実物史料が数多く展示されており、時間が経つのを忘れてしまうほど見学に没頭しました。当日は航空母艦に関する特別展示も開催されており、非常に有意義な見学となりました。(1回生・加島昌昇)

呉鎮守府庁舎
丘陵より呉市内を望む

近代資料班:広島・呉巡検①概要

2023年7月16・17日の2日間、近代資料班は初の学外活動として広島県の巡検を行いました。重要な歴史的背景を持つ同地を訪れることで、近代史に対する理解を深めようと考えたためです。そこで1日目は呉を訪問し、旧日本海軍に関する史跡・資料館および現役の施設などを巡りました。2日目は早朝から江田島にまで足を運び、旧海軍兵学校を見学しました。午後には船で広島に向かい、平和記念公園および平和記念資料館を訪れました。今回の巡検を通し、近代史を学ぶうえで基礎となる知識を得られたほか、歴史を多角的かつ実証的に見ることの重要性、平和のありがたみを再認識させられました。なお、巡検の詳細については以降の記事をご覧ください。(3回生・大槻耕央)

呉市内の散策
原爆ドーム

歴かふぇ15・大江篤先生

2023年7月3日(月)、編集部では、第15回・歴かふぇを開催しました。今回の講師は、民俗文化研究Ⅰ(前期火曜1限)を担当して頂いている大江篤先生 (園田学園女子大学・教授) です。 東アジア恠異学会の代表 も務める大江先生は、「怪異学とは何か」というテーマでお話し頂きました。怪異を学問として捉え、それを通して当時の人々の考えや価値観を知るという体験は非常に新鮮でした。学生からも多くの質問が飛び交い、有意義な時間を過ごすことができました。(3回・高岸敬太 / ポスター制作:2回生・高尾小雪)