甲南大学 人間科学研究所

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研究所紹介

所長挨拶

当研究所は、心理、アート、思想という甲南大学文学部人間科学科を構成する分野を核としながら、「人間科学」という大きな枠のもとに、学内外の研究者とのネットワークを形成して研究を進めています。研究と実践の融合を重視し、カウンセリングセンターと連携した心理支援のみならず、「甲南アトリエ」「子どもの哲学」など、人間科学の広い領域で実践的活動を行っています。
近年は特に、今や世界的な課題とも言える「子ども・子育て」を研究プロジェクトの中核に置いています。すべての子どもを対象とする厚い「社会による子育て」の実現を目指し、子育て支援、社会的養護、学校教育などにおけるよりよい支援のあり方を考えるとともに、それを支える理念の構築を目指します。具体的には、「ひょうご子ども・子育て未来プラン」と連携し、県下の各地域における「子ども・子育て」状況を把握しながら、地域性に根ざした子ども施策への提言を行っていきます。また、大学における次世代育成拠点として、「次世代育成を含むライフプラン」の形成を目指す大学教育にも貢献していきます。
本研究所は、大学が立地する兵庫県、神戸市をはじめとする地方公共団体との連携、国内外の研究機関との連携などによって、さまざまの研究・実践活動を行っています。研究活動に関心を寄せていただくと共に、公開の催しにはぜひ多数の方に参加いただき、活発なご意見をいただけることを期待しています。

人間科学研究所所長 川田 都樹子

人間科学研究所紹介動画

全編

この動画は、KONAN プレミア・プロジェクト 6th【甲南大学研究力可視化プロジェクト】として、2020年度に製作されました。

研究所概要・ネットワーク

研究所概要

甲南大学人間科学研究所は、文部科学省の学術フロンティア推進事業の助成を受けて行われた共同研究事業(1999〜2002年度)の研究体制と成果を引き継いで、恒常的に研究を進めるために、2002年11月1日に設立された研究機関です。
その後の同事業2期目(2003〜2007年度)及び私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(2008~2012年度)の助成を経て、現代人の心の危機と、その実践的解決のためのネットワーク創造を目的とした研究プロジェクトに取り組んできました。
臨床心理学や精神医学といった心の危機に実践的に取り組む臨床の学と、現代思想などの人文科学諸分野が連携して研究を深め、現代人が直面する困難な状況を理論的に把握し、かつ能動的に関わることを目指しています。

ネットワーク(第1期から第6期まで)

人間科学研究所は、学内の独立した研究機関として設立されており、カウンセリングセンターを拠点に行う臨床実践と、甲南大学大学院人文科学研究科および文学部や他学部の研究・教育のそれぞれと密接に連携しながら、独自の理念をもって研究を進めています。
「心の危機」を共通概念としながら、「子ども・子育て」に関する研究、実践、教育を進めるため、兵庫県および神戸市などの地域行政、医療・福祉・教育などの現場、地域で活躍するNPOから、海外の研究者や研究機関まで、幅広いネットワークを築いています。
また、「公認心理師養成センター」における国家資格のための学部教育と連携しつつ、「子ども・子育て」関連の地域支援活動への学生の参加を促し、将来専門家として活躍する学生が豊かな経験を踏まえて地域社会へ出て行けるよう支援しています。