甲南大学 人間科学研究所

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お知らせ

2020/8/3
お知らせ

【研究会】「アニメとトラウマ」プロジェクト研究会

人間科学研究所では、2017年度から不定期に「アニメとトラウマ」プロジェクト研究会を開催しております。
2018年度は、日本トラウマティック・ストレス学会にて研究成果をポスター発表いたしました。

学会発表後の研究会でさらに修正を加えた完成版ポスターをここに掲載します。
日本語ポスタータイトル「深夜アニメのトラウマ構造:最終戦争の破局は回避されるのか」
英語ポスタータイトル ”How anime has been reading war trauma: Traumatic constructions of late night shows. “

 

人間科学研究所紀要『心の危機と臨床の知』vol.21にポスターの解説論文を掲載予定です。

 

メンバー:森茂起(甲南大学文学部)
     森年恵(オルファ心理研究所)
     川口茂雄(甲南大学文学部)
     木下雅博(甲南大学人間科学研究所)

 

アニメポスター(日本語)

日本語版ポスターのダウンロード
開いたページで画像を保存して下さい。

「核」「神風」「終末」「喪失」といったトラウマ的表象を「ロボットアニメ」のジャンルの発展とともに描いてきた日本アニメは、深夜枠の展開のなかで、ロボットの表象を離れて、「最終戦争」「最終兵器」「終末」などの主題をさらに進化させる。そのつどの社会情勢、世界情勢から主題を取り込みながら、「破局の回避」vs「喪」の緊張関係のなかですぐれた作品を生み出し続けている。世代を超えたトラウマ的主題の継承に果たす役割は大きく、さらなる分析が求められる 。

  

  

Anime Poster(English)

Poster download(English)
Save the image on the opened page.

After describing “nuclear energy” “kamikaze” “loss,” and “apocalypse” in the robot genre, Japanese anime, along with the development of the late-night show, abandons the representation of the robot and further pursues the themes of “final war,” ”final weapon,” and “apocalypse.” It has been and is producing creative work within the tension between “avoidance of catastrophe” and “mourning,” with an effort to digest topics from contemporary social issues and the world state of affairs. It successfully serves as an agent for transgenerational succession of traumatic themes.