甲南大学 人間科学研究所

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2024/1/27
研究者・学生の方

第5回九鬼周造記念シンポジウム 「愛と人生の価値」

甲南大学図書館には、哲学者・九鬼周造の遺した書簡や原稿が保管されています。甲南大学・人間科学研究所では、これまで九鬼周造にかかわるシンポジウムを開催してきました。5回目となる今回は、現代の分析哲学の最前線で活躍する研究者を招いて「愛と人生」について哲学の観点から議論します。最近の英語圏の哲学でも愛や人生に注目が集まり、さまざまな議論が活発に行われています。本シンポジウムでは、不倫や子育てなどの人生の具体的な場面を検討しながら、愛や人生を視野に入れる哲学の可能性を探ります。このような試みは、西洋哲学を踏まえながら、日本の花柳界の男女の関係を念頭において『「いき」の構造』を世に問うた九鬼の試みと、どこか重なるところがあるかもしれません。

 

 

【日時】3月18日(月)14:00-16:00
【会場】甲南大学岡本キャンパス(18号館3階講演室)
入場無料(申し込み不要)。当日,会場まで直接お越しください。

提題
「結婚と不倫の道徳哲学」 源河亨氏(九州大学)
「子育ての美学」     森功次氏(大妻女子大学)

※発表タイトルは仮のものであり変更されることがあります。

【司会】吉川孝(甲南大学)

 

【登壇者プロフィール】
源河亨 氏
著作に、『知覚と判断の境界線 「知覚の哲学」基本と応用』、『悲しい曲の何が悲しいのか 音楽美学と心の哲学』、『感情の哲学入門講義』(以上、慶應義塾大学出版会)、『「美味しい」とは何か 食からひもとく美学入門』(中央公論新社)、『愛とラブソングの哲学』(光文社)など、訳書に、ジェシー・プリンツ『はらわたが煮えくりかえる 情動の身体知覚説』(勁草書房)などがある。

森功次 氏
著作に、『ワードマップ現代現象学』(新曜社、共著)、『世界最先端の研究が教える すごい哲学』(総合法令出版、共編著)など、訳書に、ロバート・ステッカー『分析美学入門』(勁草書房)、ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』(勁草書房)、ドミニク・マカイヴァー・ロペス、ベンス・ナナイ、ニック・リグル『なぜ美を気にかけるのか 感性的生活からの哲学入門』(勁草書房)などがある。