五感で楽しめるおいしさのブランドづくりを
夢は、ずっと加速中

みんなの「世界」をおもしろく > トピックス
2024.9.20
よかった記事には「いいね!」をお願いします

2005年、経済学部卒業。ベンチャー系の医療系人材紹介会社を経て、自身で医療系人材紹介会社を起業。2014年、パンケーキカフェ「YORKYS BRUNCH」を西宮市夙川にオープン。その後もブランド展開に力を入れ、大阪梅田の阪急三番街フードコートにクレープ店、神戸の国際会館地下にチーズレストラン&バーなど、全8店舗を経営している。(2024年7月現在)

 

 

 

未経験から自分が作りたいと思ったカフェをオープンさせ、現在は東京、名古屋、大阪、兵庫に8つの飲食店を経営する板倉さん。業種もカフェだけにとどまらず、クレープやドーナツショップ、チーズレストラン&バーなどさまざまです。そのすべてに共通しているのは独自のブランディング力。板倉さんがどのように生き、考え、これまでの道のりを歩んでこられたのか。また、これからの展望についてもお話しいただきました。

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

本日はよろしくお願いします。

 

 

 

板倉 洋輔 さん

 

よろしくお願いします!

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

まず、会社経営などに興味を持ったのはいつ頃ですか?

 

 

 

 

板倉 洋輔 さん

 

RPGで夢中になった商売の楽しさ

最初のきっかけは、小学生のころよく遊んだRPGの「ドラゴンクエストⅣ」です。その第3章トルネコ編では、クリアの条件としてゴールドを稼ぐ必要があったのですが、これが面白すぎて、次の章に進む気にならないほどハマりました(笑)あとは、高校生の頃に古着の売買に興味をもって、フリーマーケットで稼いだ50万円でロレックスを買ったりしていました(笑)

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

甲南大学在学中はどのように過ごされていましたか?

 

 

 

板倉 洋輔 さん

 

オーストラリアでの経験がカフェ経営の原点

大学時代はアルバイトとサーフィンに明け暮れていましたが、唯一マーケティングの授業は好きでしたし、関連する本もよく読んでいました。大学3年次になると周りは就職でざわつき始めていましたが、社会人になることがまだピンときていなかったので、大学を休学し、オーストラリアにワーキングホリデーに行きました。現地では、バイトの時間以外は海でサーフィン、それからカフェでブランチや夕食を楽しんでいました。このとき過ごしたカフェの居心地の良さが、起業のモチベーションにつながっています。

 

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

大学卒業後はどのように過ごされていましたか?

また、カフェなどの飲食店経営のきっかけを教えてください。

 

 

 

 

板倉 洋輔 さん

 

人間、あしたはわからない

今、やりたいことをやろう

 

オーストラリアから帰国後、大学を卒業し、起業に役立つさまざまなことを吸収できると考えて、ベンチャー系の医療系人材紹介会社に就職しました。もともと、自分で起業することを考えていたので、就職して1年後には独立し、医療系人材関連の会社を立ち上げました。

 

でも、東日本大震災が起こって人生観が変わりました。人はいつ死ぬかわからない。どうせ死ぬなら好きなことをやろう。という思いで、オーストラリアで通っていた居心地のいいカフェのような店を、自分でやってみることにしました。私自身はシェフでもなく、飲食店での仕事も未経験でしたが、最初からパティシエなどの社員とアルバイト約20人を雇用して、席数35席のゆったりした広さのカフェを夙川で始めました。

 

 

 

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

カフェ経営はどうでしたか?

 

 

 

 

板倉 洋輔 さん

 

おいしさ、空間、居心地トータルでプロデュースする

カフェを経営するにあたって、カフェは単なる飲食の場ではなく、エンターテインメントを提供する場だという思いがありました。おいしさはもちろん、自分でも行きたいと思えるような居心地のいい雰囲気づくりを大切にしたい。そうなると、どうしてもコストがかかるので、売り上げが1日8,000円の日もあり、最初の1年間は苦しかったです。

 

転機は、Instagramが流行し始めたころに、店のパンケーキがSNSで拡散され、雑誌「関西ウォーカー」のパンケーキ特集で兵庫県第1位を獲得しました。それがまたSNSで話題となり、指数関数的に人気が拡大し、新店舗も展開していくことになりました。

 

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

多店舗展開など、現在の飲食店経営の

状況を教えてください。

 

 

 

板倉 洋輔 さん

 

飲食業をエンターテインメントとして追求したい

多店舗展開は当初から考えていました。1店舗だけを経営していると、万が一、急にパティシエなどの専門職が退職すると店が回らなくなるので、いくつか店舗があれば、補うことも可能でリスクヘッジができます。

 

飲食業界の経営は古い考え方がまだ多く、味さえ良ければ人気が出るはずという思い込みにオーナーシェフほど陥りやすいと思います。もちろん味も大事な要素ですが、ブランディングやプロデュースという視点も重要な要素だと考えています。

 

大阪梅田のクレープ店は当初、フードコートにパンケーキ店の出店を打診されましたが、焼き始めから提供まで20分かかるパンケーキは利用者目線でニーズに適さないと判断しました。代わりにクレープを提案した結果ヒットし、クレープ店は今、東京、名古屋合わせて3店舗を展開しています。

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

今後の展望について教えてください。

 

 

 

板倉 洋輔 さん

 

 

更なるブランド展開や、現在は私の故郷である岡山の名産品の、桃とマスカットを素材にした 新しいメニューを考案中です!

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

本日はありがとうございました。

次はどんなメニューや店舗で驚かせてもらえるのか、

楽しみにしています!

 

 

 

 

今回お話をお伺いした板倉さんの経営する

『FROMA YORKYS CHEESE RESTAURANT&BAR』の人気メニュー

 

 

 

 

本記事は学園広報誌「Konan Today No.66」に掲載中の

\ 「KonanStyle」を再編集しています。 /

 

 

よかった記事には「いいね!」をお願いします