
神戸のグローバル化を推進!
留学生向け「KOBE WELCOME TOUR」を初開催!
留学生向け「KOBE WELCOME TOUR」を初開催!
人口減少が続く中、幅広い産業で外国人人材の重要性が高まっています。最新の統計によれば、2022年から2023年末の在留外国人の数は約341万人で、2022年末に比べ、なんと、約33万人も増加しました。高知市、前橋市といった地方の中核都市と同規模の外国人が1年で増えたことになります。また、25年後の2050年には1割(10人に1人)が外国人になるという予測もあり、地域での優秀な外国人人材の獲得や外国人との共生は、日本全体の課題となっています。
そんな中、神戸市では、産官学が協力し、今年度から市内大学に進学した外国人留学生を主な対象に、市内企業や観光名所、関西のグルメなどを日本人学生と一緒に訪問・体験する「KOBE WELCOME TOUR」を2025年3月28日に初めて開催しました!
今回は、その主催者である大学都市神戸産官学プラットフォーム(※)の藤岡事務局長と、当日、留学生のガイドを担当した甲南大学の学生にお話を伺いしました!
※神戸市の課題解決に向け、産官学共創プロジェクトを実施することで、「優秀な人材の獲得」、「人材育成と定着」、「地域社会への貢献」に取り組むプラットフォーム。2023年11月設立。甲南大学、神戸大学、神戸学院大学、神戸市外国語大学が幹事校を務める。
KONAN-PLANET 記者
藤岡局長、お願いします。
早速ですが、今回の「KOBE WELCOME TOUR」は
どのようなイベントだったのでしょうか?
大学都市神戸産官学プラットフォーム
藤岡事務局長
藤岡局長:このイベントは、主に、今年度市内大学に入学した留学生と市内大学の日本人学生が一緒に市内企業や観光名所を周り、また神戸グルメも体験するイベントです。 神戸に来て間もない留学生に神戸の歴史など多様な魅力を知っていただくとともに、市内の企業を知る機会も設け、将来的には就職などの形で、神戸に残り、地域を支える人材になっていただくことを目指して開催しました。また、日本人学生にとっても留学生と交流し、異文化への理解を深める良い機会になればと考え企画しました。
-楽しそうなイベントですね! 神戸市でも外国人の方は増えているのでしょうか。
藤岡局長:はい。2024年11月時点で、市内には約5万9千人の外国人の方がいらっしゃいます。3年前と比較し、約1万人以上増えました。現在は、人口の約4%(25人に1人)が外国人です。一番多い区では、約7%(14人に1人)に達しており、地域での共生を進めていく必要があります。また、地域の産業の担い手という点でも、せっかく神戸の大学に進学してきた優秀な留学生に神戸に残っていただくことも重要になると考えています。今回のイベントはその想いもあり、実施しました。
-ありがとうございます。イベントには何名ほど参加されたのでしょうか。
藤岡局長:日本人学生・留学生あわせて約30名です。留学生は市内6大学、11ヶ国の留学生が参加しました。神戸は伝統的に国際都市として発展してきましたが、それでもこれだけ多様な留学生に参加していただけたことには驚きました。
-11ヶ国ですか!日本人学生にとっても
本当に良い機会になっていそうですね。当日の様子を教えてください。
藤岡局長:はい、まず朝は、せっかくの機会ですので、神戸市の概要や歴史、そして外国人支援に関する取組みを知ってもらいました。神戸市及び神戸国際コミュニティセンターからそれぞれ講演していただきました。
続いて、南京町と北野エリアを日本人学生が案内しました。日本人学生には事前にそれぞれの観光名所の歴史なども学習していただき、日本人学生にとっても勉強の機会になったと伺っています。それぞれのグループが飲み物を飲んだり、楽しそうに写真を撮ったりしている姿を見て、開催して良かったと思いました。
その後、地元を代表する企業として、オリバーソース様に訪問させていただきました。留学生にソース文化を説明いただき、工場見学もさせていただきました。また、昼食として、焼きそば・たこ焼き・お好み焼きをご用意いただき、それぞれに合うソースも体験させていただきました。留学生もその美味しさに感動している様子でした。
その後、今度は、ハーバーエリアを見学し、もう1社、地元を代表する企業として菊正宗酒造様に訪問させていただきました。日本酒の作り方や歴史等を説明いただきました。留学生は伝統的な酒造りの様子を興味深そうに学んでいました。
ツアーの最後には、甲南大学でウェルカムパーティーをしました。神戸のグルメ体験や神戸にちなんだ景品があたるゲームを開催し、留学生も楽しんでいました。
-本当に楽しそうなイベントですね! 私も参加したくなりました・・・
留学生の反応はどうでしたか?
藤岡局長:とても楽しそうにしている印象でした。また、何人かの留学生が「神戸のことが好きになった」「神戸で働きたい」と言ってくれ、イベントを開催して良かったと思いました。私達のプラットフォームでは、留学生が市内企業でインターンシップをするプログラムを用意しています。今回の参加者は1年生中心ですので、今後、インターンシップにも参加いただき、市内の企業への就職を検討してもらいたいと思います。
-素晴らしい取組みですね!留学生にも神戸市の魅力が伝わったのではと思いました!ご紹介いただきありがとうございました。
KONAN-PLANET 記者
続いて、当日ガイドとして参加された甲南大学生の石原美杏さんにも
話を聞いてみたいと思います。
石原さんはなぜこのイベントに参加されたのですか?
石原さん
石原さん:私はグローバル教養学環で、異文化理解や地域の課題解決について学んでいます。ちょうど神戸の歴史や多文化共生を推進していることを授業で学んだところだったのと、単純に色々な国の留学生と交流できるなら、という想いもあり、参加しました!
ー参加されてみてどうでしたか?
石原さん:本当充実した日になりました。留学生もフレンドリーで話しやすく、神戸の魅力を再発見できた気がします。次回のウェルカムツアーにも、ぜひ参加したいですに
ーありがとうございました!