新入社員のホンネ ぶっちゃけ座談会

必死で勝ち取った内定。ぶっちゃけ、入社してどう!?

2020年春に甲南大学から社会へ飛び立った、4名の卒業生を特別招集。理想と現実のギャップとは?上司との関係は?職場での女性の立場は?そして、全てがイレギュラーだったコロナ禍における新人の苦悩とは!? 「ギャップ」をテーマに、さまざまな角度から新社会人の実態に迫ります!

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  • Aさん 女性 市役所
  • Bさん 女性 総合商社
  • Cさん 男性 飲料メーカー
  • Dさん 男性 専門商社
DISCUSSION1

皆さんのお仕事について教えてください。

  • KONAN-PLANET記者

    貴重な休日にリモートでお集まりいただき、ありがとうございます!今日は新人ならではの「ぶっちゃけトーク」をお聞かせください。まずは、お仕事について伺ってもいいですか?

  • Dさん 専門商社
    専門商社

    食品を扱う 専門商社 で営業を担当しています。食を通じて社会に貢献したいなと思い、いろいろなメーカーを受けてこの会社に就職しました。

  • Cさん 飲料メーカー
    飲料メーカー

    僕は 飲料メーカー で営業をしています。阪神エリアの担当で、飲食店や酒販店、卸業者などが主な取引先です。

  • Bさん 総合商社
    総合商社

    一般職で 総合商社 に就職して営業をサポートする仕事をしています。東京で働きたかったので、この会社を志望しました。

  • Aさん 市役所
    市役所

    私は地域の方々と関わりたいという思いから公務員に。 市役所 の窓口で市民の皆さんの対応をしています。

DISCUSSION2

ぶっちゃけ、入ってみてギャップはあった?

  • KONAN-PLANET記者

    皆さん、それぞれにご活躍のようで嬉しいです!理想と現実のギャップなど、社会人一年目として何か感じることはありますか?

  • Dさん 専門商社

    正直、こんなに “泥臭い” 仕事が多いとは思いませんでした。新商品が出ると開店前の5時にスーパーへ行って商品の入れ替え対応。それが 2ヶ月間毎日 、しかも広島、山口、島根と範囲も広くヘトヘトになりました。あと、関西か関東での勤務を志望していたのに、配属は広島でした!(笑)

  • Cさん 飲料メーカー

    コロナの影響で6月まで、ずっと 在宅 で研修でした…。商品知識から電話対応までしっかり準備できたので、現場にスムーズに入れたのは良かったです。営業ノルマはありますが、個人で戦うのではなく、営業所のメンバー全員で目標達成を目指すので、そこは 精神的にラク です。

  • Bさん 総合商社

    私の会社も今年はコロナでほぼ リモートワーク 。オフィスに行ってもシーンとして寂しかった…。リモートはラクでいいんですが、家で仕事をしていると自分が 成長しているかどうかわからないん ですよね。

  • Aさん 市役所

    人々の「生きづらさ」を改善したい! という思いで公務員になったのですが、実際には健康保険料などを払えない人たちの対応で、生活が苦しい人から徴収するのがメイン。理想とまったく逆のことをしているという ギャップでしばらく苦しみました が、少しずつ慣れてきました。

  • KONAN-PLANET記者

    慣れない一年目、しかも入社してすぐに緊急事態宣言・・・そりゃあ、いろいろな葛藤がありましたよね。それでも前向きに取り組んでいる皆さんの姿にホッとしました。

検証
上司世代は耳が痛い!? 新社会人が世代間ギャップを感じる瞬間。

年代で変わる意識を実感

社会人が感じるギャップと聞いて、まず思い浮かぶのは上司や先輩との“世代間ギャップ”ではないだろうか。「20~30代の若手は元気だしモチベーションも高いのですが、40~50代になると業務もマンネリ化して守りに入っているような気がします」と言うのは飲料メーカー営業のCさんだ。夢や野心を持って仕事に取り組んでいる若手の方が手本になるという。上司世代の読者にとっては耳が痛い話だが、心当たりのある人も多いのではないだろうか。

女性ばかりの職場で不安を感じていたのは一般職のBさん。「お局様とか怖いのかな~と思っていたんですが大丈夫でした(笑)」。今年は特に先輩との距離感を測りかねるという。コロナ禍で飲み会もなければ、顔を合わせる機会も少ない。コミュニケーションを図る場がなければギャップを埋めようもない。

市役所に勤めるAさんは、外出の際に上司から「目的地の地図を焼いて持ってきて」と言われ戸惑った。「スマホの地図アプリの方が正確では?と思うのですが。考え方が古風な人が多いですね」。一方、専門商社のDさんは、新人研修で名指しで非難してくる上司がいて精神的に参ったという。「やられっぱなしでは悔しいので、自分から話しかけ、こまめな報告を徹底し、研修が終わる頃にはその上司に気に入られました」。敵の懐に飛び込み味方につけてしまう、コミュニケーション能力の高さはさすが甲南大OB。

先輩に檄を飛ばされ意識が変わったという声も上がった。外回りで喉が渇いた飲料メーカーのCさんは他社の水を買って飲み、「誰のおかげでメシが食えると思ってるんだ!」と先輩から指摘されたという。「その通りだなと深く反省し、それからは一度も他社の飲料は買っていません(笑)」。

世代間のギャップはマイナス面ばかりではない。新社会人はもちろん、先輩・上司世代ともに、ギャップをプラスに転じさせ、次につなげることが重要なのではないだろうか。

DISCUSSION3

ズバリ、「甲南力」は活かせてる?

  • KONAN-PLANET記者

    社会人になって活かせてるな、役立っているなと実感している、甲南大学で培った力=「甲南力」はありますか?

  • Dさん 専門商社

    部活動で培った 「忍耐力」 「コミュニケーション能力」です。その力を活かし、先輩に可愛がってもらってます(笑)

  • Bさん総合商社

    私も 「コミュニケーション能力」 です。甲南大はコンパクトだから、いろんな人とコミュニケーションがとりやすい。どんな環境でも 壁をつくらず 人と接することができるようになりました。

  • Aさん 市役所

    私も同じ(笑)。ボランティアやイベント活動などで、さまざまな年齢の人と話しをしていたのが良かったです。おかげで、上司との コミュニケーションも良好 です。

  • KONAN-PLANET記者

    甲南生のコミュニケーション能力って最強なんですね。もしかしてCさんも?

  • Cさん 飲料メーカー

    コミュニケーション能力もありますが、部活動でいつも学生主体で動いていたので 「自発的に考える力」 が今とても役立っています。あと、営業先のオーナーさんが甲南出身というケースも多くて、 甲南OBのつながり に助けられることも多々あります。これも一つの甲南力ですよね。

活かせている甲南力は…コミュニケーション能力!
DISCUSSION4

社会人1年目がコロナ禍。やっぱり大変だった?

  • KONAN-PLANET記者

    社会人になってすぐ新型コロナウイルスで大きな影響があったと思うのですが、どうでしたか?リモートワークの「あるある」があれば知りたいです。

  • Dさん 専門商社

    リモート期間中は、ほんとうに辛かったです。誰かと喋っていないとしんどいタイプなので…。今も商談はリモートで行っていて、サンプルを先方に送って食べてもらいながら提案するんですが、こちらの 熱量も伝わらないし 、先方の反応も肌感覚としてわからない。リモートの営業は しんどい です。

  • Cさん 飲料メーカー

    確かに商談は画面越しだと 熱量が伝わりづらい ので厳しいですね。やっぱり対面がいいです。逆に社内会議はリモートで充分かなと思いますが(笑)。

  • Bさん 総合商社

    リモートだと上司がそばにいないので 質問しづらいし 、何をしたらいいかわからない時もあります。でも、満員電車に乗らないですむし、ギリギリまで寝ていられるのは魅力(笑)。うちの会社は今後もリモートとオフィスワークを バランス良く両立させていく ようで、それは嬉しいですね。

  • Aさん 市役所

    私はリモートワークが 全くない ので、うらやましい!むしろコロナ対策の対応に追われて、土日出勤も多くずっと忙しいです。

リモートワークは賛否両論
DISCUSSION5

この一年で感じたギャップをどう活かす?

  • KONA-PLANET記者

    皆さん、いろんなギャップを感じてきたわけですが、それを今後どう活かしていきますか?

  • Aさん 市役所

    私は今感じている 「理想と現実のギャップ」 を次につなげたいと思っています。自己啓発にも取り組みながら、他の仕事や団体で働くことも見据えて 理想に近づいていき たいです。

  • Bさん 総合商社

    学生時代にアルバイトをしていましたが、やっぱり社会人は 責任の重さ が違います。1求められても、本当は10を求められていると思って仕事をすることの大切さを実感したので、日々の業務をこなしながら 「求められる力」 を養いたいです。

  • Dさん 専門商社

    思ったより泥臭い仕事が多いですが、陳列の仕事も商品の知識が身に付くので ムダではない んですよね。棚を変えたらどんな効果があるかなど、意識しながら業務に取り組みたいと思います。

  • Cさん 飲料メーカー

    「withコロナ」と呼ばれる時代、これからもっと一人一人の 意識のギャップ が生まれると思うんです。テキトーに考える人もいれば、今だからできることは何かを考える人もいる。そういうことをフレッシュな僕らから発信したい。若手のエネルギーが、会社にも、社会にも いい影響を与えるのでは ないでしょうか。

  • KONAN-PLANET記者

    今日は貴重なお話をありがとうございました!これからも、皆さんの若い力に期待しています!