ついついクセになる!?
CUBE生企画のオリジナルカプセルトイが全国で販売中!

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2024.10.21
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皆さん、カプセルトイを回したことありますか?時代や地域、販売メーカーによって「カプセルトイ」をはじめ、「ガチャガチャ」「ガチャポン」「ガシャポン」など様々な名称が存在します。「カプセルトイ」は日本ならではのモノと考えられている方が多いかもしれませんが、実は1960年代にアメリカの自販機が輸入されたことがルーツと言われているんです。

現在は専門店が多数存在するなど「第4次」となる空前のブームを迎えている「カプセルトイ」ですが、本学のマネジメント創造学部(通称名:CUBE)ではグッズ企画・販売メーカーの株式会社ブシロードクリエイティブ様(以下、ブシクリ)とオリジナルカプセルトイの商品企画に取り組んでいます。これは実社会とリンクした様々なテーマに対して少人数グループで取り組む「プロジェクト型学習」の一環として2021年からスタートしました。

今回はプロジェクトを担当されている伊藤准教授、プロジェクトメンバーを代表して早瀬さんと毛利さんのお二人、そしてCUBEを卒業後、ブシクリに新卒で入社された本田さんにプロジェクト型学習の内容や魅力などについてお聞きしました!

 

 

contents

 

〇「出来ない」ことを知り、実社会を体験する

 

〇プロジェクトに参加してみて

 

〇失敗を恐れず、多くの価値観に触れる

 

 

 

 

 

「出来ない」ことを知り、実社会を経験する

 

KONAN-PLANET 記者 

まず初めにプロジェクトが始まったきっかけについて教えてください。

 

私の専門分野は財務会計や企業の情報開示、企業分析など一見少し硬いイメージが強いですが、学生への教育においては企業と関わって何かができればいいなと漠然と考えていました。そんな時、たまたま中高時代の同級生であったブシクリの社長からカプセルトイの商品企画の話があったんです。

カプセルトイというのは一般的な商品とは違い基本的な販売価格が決められていて、いくら面白いアイデアでもコスト管理が難しい。しかも100均などとは違って大量生産してスケールメリットを出せるものでもないので、その中でクオリティとコストのバランスを考える必要があるんです。カプセルトイはニッチな層にも刺さることが多い商品なので、学生の自由な発想で何を誰に買ってもらいたいのかを明確にしながら、コストについても考えて企画提案が出来る面白さがあると感じ、このプロジェクトが始まりました。

 

そう聞くとカプセルトイの商品企画は相当難しそうですね。

そうですね。ただ実はカプセルトイというのは商品によっても違いますが基本的に受注生産であることが多いんです。企画した商品のコストさえしっかり管理できれば、あとは問屋から受注した分だけの数を作るので大損する可能性は低い。ですので学生も取り組みやすいかなと思いました。もちろん売れるに越したことはないのですが(笑)

 

つまり、コスト管理の大切さを知ってもらうことがプロジェクトの狙いでしょうか。

もちろんそれもあります。教科書的なコストの考え方も大事ですが、実は現場におけるコストの考え方とは全然違う部分もあるので、それを肌感覚で知ってもらうことは大切です。

だけども、もっと広い視点でいえば、最近の教育は何でも肯定することが大切だという風潮がある中で、学生が試行錯誤して考えるアイデアに対してはっきり「出来る」「出来ない」と言ってもらえる経験をしてもらうことも大事だと思っています。私は昔からの付き合いもあるので慣れているんですが、ブシクリの社長が結構ズバズバと言ってくれる人なので(笑)

あと実際に発売される可能性のある商品を企画する経験を通じて、社会のスピード感を実体験してもらいたいという想いもありますね。

 

 

まさにプロジェクト科目の本質である実社会とリンクする経験ですね。

実際に伊藤先生のプロジェクトに参加した学生にもお話を聞いてみたいと思います。

 

 

 

プロジェクトに参加してみて

 

KONAN-PLANET 記者 

実際にプロジェクトに参加してみて、どうでしたか?

 

早瀬:元々何かを企画して提案するのが好きで、他のプロジェクトでもそれ自体は出来そうだったのですが、何より自分が企画した商品が世の中に出る可能性があるということに惹かれて伊藤先生のプロジェクトに決めました。授業ではグループワークを中心に企画を進めていくのですが、先輩や普段あまり関わりのない同級生と議論することで新しい考えや価値観を得ることが出来ましたし、何より実際に働かれている人たちの声を聞くことが出来たのは新鮮で刺激になりました!

毛利:私は普段当たり前に回していたカプセルトイがどういった過程で作られているのか、採算など企業の裏側を知れたことが面白く感じました。普通の大学生にはなかなか出来ない体験だと思います。

 

 

商品を企画するにあたり苦労したことはありますか?

ターゲットを決めるのにはかなりの時間がかかりました。普段は何気なく欲しいな、可愛いなと思ったものを選んで買いますが、実際に自分たちが生産者という立場で購入者がどんなものを手に取りたいと思うかと真剣に考えると分からなくなるんですよね。しかも考えた商品がすぐに世の中に出るわけではないですし、その時の流行があるので、未来の流行を予測することが難しかったです。結果的には他のチームと比べてもターゲット選定の時点でかなり遅れをとってしまいました(笑)

 

結局どうやってターゲットを決めていったんですか?

自分たちの価値観だけでは決められないので、チームで色んな場所に赴いて、どこにどんなカプセルトイが置いているのか、配列や購入者層なども細かく現地調査しました。あとはSNSからも投稿者の#(ハッシュタグ)を辿って、どういう年代が何を回しているのか、とにかくデータを集めて自分たちなりに分析してターゲットを絞っていきました。

 

現地に赴く大切さが分かりますね。では、いよいよお二人のチームが考えた商品について教えてください!

実はまだオープンになっていないので詳細はお伝えできないんです。ですけど、ネーミングにもこだわって考えた商品なので発売まで楽しみにしていてください!他にもCUBEの学生が企画した商品がすでに発売されているので、そちらも是非チェックしてみてください!

 

 

-2024年8月発売-

 

 

 

-2024年9月発売-

 

 

 

失敗を恐れず、多くの価値観に触れる

 

お二人へのインタビューからも分かるように、プロジェクトでは学年を超えた少人数グループで様々な課題に挑戦し、時にはフィールドワークを実施することで問題解決能力やチーム運営能力を身に付けることができます。そんなCUBEにしかない、魅力の詰まったプロジェクト科目ですが、実は伊藤先生のプロジェクトがきっかけで本田さんはブシクリに就職したそうです。

折角なので本田さんにもお話を聞いてみました!

 

KONAN-PLANET 記者 

本田さんは現在、何を担当されているんですか?

 

 

 

今はカプセルトイの企画チームに所属しています。企画チームは全員で20名ほどいて、その内、私を含めた3名がカプセルトイの企画チームとして大体毎月10~20種類以上の商品を手掛けています。

 

少数精鋭ですね!伊藤先生のプロジェクトがきっかけでブシロードクリエイティブに就職されたと伺いました。

もともと大学入学当初から玩具メーカーやグッズ制作に興味があったんです。なくても困らないけど、あった方が楽しいようなものに関われたらいいなと考えていました。そんな中でコロナが流行した時にカプセルトイが流行って、私もカプセルトイにはまり込んでしまって。

それで伊藤先生のプロジェクトに参加して、ありがたいことに当時提案した「間取りキーホルダー」という企画が採用されたんですが、他チームの企画が結構バズっている中で私たちのはあまり盛り上がらなかったんです(笑)

その悔しさや、インターンに参加させていただいりというご縁もあり就職しました。今はまだ通った企画はありませんが、これからどんどん提案していきたいと考えています!

 

-学生時代に企画した「間取りキーホルダー」-

 

これからも頑張ってください!最後に社会人としての視点からCUBEでの学びが今に活きていると感じることや学生へのエールをいただければと思います!

CUBEの4年間は本当に多くのことを学びましたが、何よりも学生同士はもちろん、先生や外部の大人の方と話す機会が本当に多くあったことは今でも財産になっています。知識を詰め込む勉強ももちろん大事ですが、可能な限り自分の足で外に出て社会とのつながりを持ってほしいと思います。失敗できる環境があるのが学生の特権だと思うので、その立場をうまく利用して自由に動き回って座学だけでは得られない学びや様々な価値観を是非身に付けてください!

 

皆さん、ありがとうございました!

今回インタビューした早瀬さん、毛利さんのチームが企画した商品も現在準備が進められているそうです!皆さんもこちらからチェックしてみてください!

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