新型コロナウイルス感染症の流行により、様々な制限を強いられる日々が続きましたが、留学もそのひとつでした。本学でもオンライン留学など新しい国際交流の形を模索しておりましたが、ようやく学生の渡航、留学生の受け入れを再開することができました！今回は2022年3月から半期、交換留学生として甲南大学で学ばれたリンさん（台湾出身）、パクさん（韓国出身）に、コロナ禍での留学体験や文化の違いについて、お話しをお聞きしました！

KONAN-PLANET 記者

本日はよろしくお願いします！
早速ですが、日本へ留学しようと思ったきっかけは何ですか？

子供のころから日本のアニメ好きで、ずっと日本に住んでみたいと思っていたんです。

リンさん

高校生の時に国際交流プログラムで日本の高校生と交流したことがきっかけです。そこで出会った日本人が優しくて、日本が好きになりました。

パクさん

KONAN-PLANET 記者

数ある大学のなかで甲南大学を選んだ理由は何ですか？

高校生のときに学校の行事で関西の学生と交流する機会があって、そこでできた友達がいたので関西の大学がいいなと思っていました。その中でも甲南大学は校舎がきれいで関西圏で優秀な大学という印象があったので。

リンさん

韓国でロボットの研究をしていて人工知能について学びたかったのですが、僕の大学にはカリキュラムがなかったので、人工知能について学べる甲南大学を選びました。

パクさん

KONAN-PLANET 記者

おふたりともコロナの影響で、当初の予定より1年遅れての留学となったとお聞きしました。
延期となった期間は、どう気持ちを切り替えて過ごされましたか？

こればかりはどうしょうもないと思って諦めました（笑）。ただ、留学に向けて台湾での単位は取り終えていて時間があったので、日本語の小説を読んだりして勉強する時間を持てたのは良かったです。

リンさん

僕は日本語の勉強の他に、人工知能について学べるスクールがあったので、そこに通って留学前に知識をつけることにしました。

パクさん

コロナの影響で延期となったことも、

留学へ向けた準備期間として前向きに過ごされたおふたり。
そんな中で1年越しに実現した留学ですが

実際に生活をしてみて感じた文化の違い等はあったのでしょうか？

日本の大学と母国の大学で、似ている点や異なる点をお聞きしました！

一番の違いは授業時間が長いこと！台湾は一コマ50分なんです。日本は90分じゃないですか。なので最初はすごくトイレに行きたくなりました（笑）。

リンさん

同じです。韓国も50分。文化の違いはあまり感じなかったですね。授業中あまり発言をしないところは韓国と似ています（笑）。

パクさん

KONAN-PLANET 記者

授業時間がそんなに違うとは驚きです！
日本人と話していてコミュニケーションの違いを感じたことはありましたか？

台湾人は物事をストレートに言うんですけど、関西人もそうじゃないですか。なのでそのあたりはあまり違いを感じなかったですね。あと、日本の察する文化はすごいと思います。言葉で伝えなくてもその場の雰囲気を読めるとことか。日本人の特技だと思います。

リンさん

僕もコミュニケーションの違いはあまり感じてなくて。日本と韓国は似ている気がします。韓国では同い年でも最初は敬語で話したりするので、日本人の方がもう少しフランクですかね。

パクさん

KONAN-PLANET 記者

同じアジア圏ということもあり、似ているのかもしれないですね。

日本人の学生とはグローバルゾーンでの交流をきっかけに友人になったとか。学部の授業では同じアジア人ということもあり、おふたりが留学生だと気づいていない学生も多かったとか！

KONAN-PLANET 記者

日本の学生に対してどのような印象がありますか？

韓国では日傘は差さないので、日本の学生が日傘をさしているのにはびっくりしました。

パクさん

みんなすごくオシャレですよね。髪型とかもきれいにしていて。あと面白いと思ったのが、仲のいいグループの人はみんな服装とか見た目が似ていること。台湾では仲のいい友人同士でも、見た目や雰囲気は全然違います。

リンさん

KONAN-PLANET 記者

オシャレな学生が多いのも甲南大学の特徴かもしれないですね！
甲南大学へ留学して得たものを教えてください。

経営学についてより学びが深まったことです。もちろん台湾でも学んでいましたが国が違うと学ぶことも違います。特に日経新聞を読んでレポートを書く課題が毎週あったんですが、台湾ではそういった自分の意見をまとめる授業がなかったので、それがすごく勉強になりました。

リンさん

僕も人工知能について学べたことです。授業は一番前の席に座って意欲的に学びました。あとは寮にはいろんな国の留学生がいたので、そこで文化や言語の交流ができたこともいい経験になりました。

パクさん

KONAN-PLANET 記者

おふたりともしっかりそれぞれの専門知識を深められていて、素晴らしいです！
コロナ禍でオンライン授業も多かったようですが、そんな中での留学はいかがでしたか。

授業はオンラインが多くても、日本の文化は十分体験できました。オンライン授業が多かったからこそ、時間があって日本のいろんなところに出かけられたので。

リンさん

録画された講義を視聴するオンライン授業も多かったのですが、逆に自分のペースで理解を深められるので、日本語が母国語ではない自分にとってはよかった点でもありました。

パクさん

KONAN-PLANET 記者

オンラインならではのメリットがあったんですね。
最後に、将来の目標を教えてください！

日本の観光業界で働きたいです。日本は空気もきれいだし、街並みもきれい。お手洗いとかもほんとにきれいですよね。日本の清潔さは世界一だと思う。文化が好きなのもありますが、清潔さも日本で働きたい理由のひとつです。

リンさん

日本のIT業界に就職したいです。やっぱり日本の文化が好きなのと、韓国は資格や経験などのスペックを重視するのに対して、日本は将来性を重視する文化がありますよね。だから日本で挑戦したいです。それに海外で暮らす方が、いろんな発見があって楽しいですから。

パクさん

おふたりともご協力ありがとうございました！

コロナの影響を受けながらも、前向きに留学生活を楽しまれた様子が伝わってきました。

日本での就職が叶うことを願っています！！

また日本に来た際は甲南大学にも遊びにきてくださいね。