学生のアイデアが“本物のマンションの一室に„
阪急阪神不動産 × 阪急西宮ガーデンズ ×
甲南大学 連携プロジェクト
「あの人が住む部屋」プロデュース
阪急阪神不動産 × 阪急西宮ガーデンズ ×
甲南大学 連携プロジェクト
「あの人が住む部屋」プロデュース
大学の授業から生まれたアイデアが、実際のマンションの一室として形になる・・・
今回ご紹介するのは、阪急阪神不動産株式会社・阪急西宮ガーデンズ(阪急阪神ビルマネジメント株式会社)と連携し、学生が実在する賃貸マンションの一室を舞台に企画から広報、イベント運営までを担う実践型プロジェクト。
学生たちは、想定する入居者像をゼロから設定し、「この人なら、どんな部屋に住むだろう?」という問いから空間づくりに挑戦。授業で培ったマーケティングやリサーチの力を生かしながら、学びを“社会で使える形”へとつなげました。
参加メンバーを代表して、マネジメント創造学部3年生の脇門さん、向井さん、峯野さんに、プロジェクトの舞台裏や、そこから得た学びについて話をうかがいました。
Contents
・プロジェクト開始のきっかけとは
・ コンセプトは「あの人が住む部屋」
・ 2つの班に分かれて役割を担当
・ プロジェクトから得た学びと「これから」

マネジメント創造学部 3年次 向井 菜々子さん
|
マネジメント創造学部 3年次 峯野 真衣さん |
マネジメント創造学部 3年次 脇門 奈子さん |


KONAN-PLANET 記者
まず、このプロジェクトについて教えてください。
脇門さん:阪急阪神不動産、阪急西宮ガーデンズとの連携によるプロジェクトです。「ジオエント西宮北口」というマンションの一室をお借りして、学生が主体となり、チームでコーディネートを行い、その部屋の様子を公開するオープンハウスを開催するところまでが命題でした。
最初に提示されたのは、家具などが何も入っていない状態の部屋で、そこから完成イメージを描き、「どんな人が、どんな暮らしを送る部屋なのか」を考えながら、空間全体をプロデュースしていきました。阪急阪神不動産からは、このプロジェクトのために100万円の予算が準備され、その予算内で実際に入居者が住む家具付き賃貸住宅としての完成形を見据えながら、空間づくりに取り組みました。完成した部屋は、学生イベント用の展示ではなく、オープンハウスで一般に公開された後、実際に家具付き賃貸住宅として募集・提供される住戸として位置づけられていました。

ーこのプロジェクトは、どのように始まったのでしょうか?
脇門さん:マネジメント創造学部の1年次を対象にした「リサーチ・イントロダクション」という授業がきっかけです。阪急阪神不動産と阪急西宮ガーデンズから出された課題に対して、チームで企画を考え、プレゼンを行いました。その時に私たちのチームが提案したのが、「あの人が住む部屋」というコンセプトでした。
それが2年越しで「実際に形にしてみよう」という話になり、今回のプロジェクトとして採択され、プロジェクトに参加する学生の募集が始まりました。私は、自分たちが企画したアイデアが、実際のマンションの一室になると聞いて、ぜひ参加したいと思い応募しました。このプロジェクトには、学年や学部を問わず、参加者を募集し、2年次から4年次まで計8名の学生が参加し、始動しました。


KONAN-PLANET 記者
「あの人が住む部屋」というコンセプトがおもしろいですよね。
プロジェクトはどのように進めていきましたか?
向井さん:まず、「あの人って誰?」というところから始まりました。架空の人物として「久城瑞稀(クジョウミヅキ)」という名前を設定し、性別や年齢をあえて限定せず、20代後半〜30代前半くらいをイメージしながら、趣味やライフスタイルを細かく設定していきました。そこから、「この人なら、どんな部屋に住むだろう?」とチームで考え、空間のテーマや色、家具のテイストを固めていきました。
ー実際にどうやって部屋づくりを進めていったのでしょう
峯野さん:まずはペルソナをメンバーで共有し、そこから「じゃあこういう部屋にしよう」と、部屋のコンセプトを決めていきました。インテリアのテーマは「ミッドセンチュリーモダン」で、遊び心があって、色や素材を楽しめる空間を目指しました。



KONAN-PLANET 記者
チームで役割を分担して
プロジェクトに臨んだそうですね
向井さん:はい、コンセプト固めの部分は全員で、その後は「家具班」と「SNS・広報班」に分かれて進めました。
峯野さん:家具班は家具のセレクトから搬入、設営までを担当しました。家具や小物はすべてテーマである「ミッドセンチュリーモダン」に合ったものを阪急西宮ガーデンズ内の店舗で選び、予算配分も自分たちで管理しました。リビング、キッチン、寝室ごとに必要な家具を洗い出し、何度も現地に足を運んで検討しました。 また、「阪急西宮ガーデンズには、こんなにカラフルで可愛い商品もあるんだ」ということを知ってもらいたくて、上質で落ち着いたイメージだけでなく、若い世代にも身近に感じられる商品があることや、その魅力が伝わるような部屋づくりを意識しました。
向井さん:私たちSNS・広報班は、InstagramやTikTok、Threadsを活用して情報を発信しました。Instagramは主にテーマやイベントの概要を、TikTokでは動画や写真をアップして、親近感のあるコメントで部屋の様子を伝えました。 最初は部屋やアイテムだけを投稿していたんですが、それだとあまり反応が伸びなくて。途中から、私たち学生自身が部屋で過ごしている様子や、制作過程を写した写真や動画を投稿するようにしたところ、リーチ数が大きく伸びたんです。「日常感」や「自分も真似できそう」と思ってもらえることが大事だと気づきました。

ーオープンハウスで一般公開されたのですね。いかがでしたか
峯野さん:特定の人物像を押し付けるのではなく、「あなたにとっての“あの人”を想像してください」とお声がけしながら案内しました。部屋の魅力などを伝えながら案内するのは初めての経験でしたが、楽しめましたし達成感も大きかったです。 さらに、体験型イベント「ルームクエスト」も企画しました。部屋の世界観を楽しみながらアイテムを探してもらう内容で、来場された方が実際に空間を歩きながら体感してくださっている様子がとても印象的でした。
向井さん:オープンハウスには2日間で74名の方に来場いただき、アンケートでは満足度95%以上という結果になりました。「暮らしのアイデアが見つかった」「西宮北口エリアの魅力を初めて知った」という声も多く、とても嬉しかったです。西宮北口周辺だけでなく、ほかの地域にお住まいの方にも関心を持っていただき、エリアの魅力を広く伝えたいと考えていたので、その点でも手応えを感じました。






KONAN-PLANET 記者
学生主体でこれだけのプロジェクトを進めるなかで、
学ぶことも大きかったと思います。
脇門さん:企業の方と一緒に進めるプロジェクトなので、最初はレールが敷かれているんだろうなと思っていたんです。でも実際は、スケジュールも内容もすべて自分たちで考えていくスタイルでした。ゼロから組み立て、責任を持ってやり切る経験ができたことで、「実際に働くってこういうことなのかも」とイメージすることができました。この経験から商業施設の運営に携わりたいと思うようになり、就職活動を進めているところです。
峯野さん:今回、スケジュール管理やチームが動きやすくなる工夫をすることが楽しく、人をサポートすることが得意だと気づくことができました。また、お客様と1対1でコミュニケーションを取ることが楽しかったこともあり、来場された方の暮らしを具体的に想像しながら部屋の魅力を伝える経験を通して、住まいを通じて人の生活に関わる仕事に魅力を感じるようになり、不動産業界に興味を持つようになりました。将来の選択肢の幅が広がったなと感じています。
ープロジェクトの充実ぶりが伝わってきますね
最後に、大学生や高校生のみなさんへ、メッセージをお願いします。
向井さん:最初から「自分には無理」と思わないでほしいな、と思います。私も高校生の時は、こんなプロジェクトに関わるとは思っていませんでした。甲南大学には、どんな人も挑戦できる機会がたくさんあり、成長できる環境が整っています。勇気を持って一歩踏み出して、自分の可能性を広げてください!


「大学の授業で考えたアイデアが、
ここまで本格的なプロジェクトになるなんて!」
授業での学びが、企業や地域とつながり、
社会の中で生きた経験として積み重なっていく様子が、
とても印象的でした。