歌とダンスで心を動かしたい ― 夢はミュージカル俳優

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2025.10.20
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1947年から続く、歴史ある音楽コンクールの大阪大会において、甲南高校初の声楽部門1位入賞を果たし、全国大会に出場した福留颯一さん。歌をはじめたきっかけやコンクールのこと、将来の夢についてお話を伺いしました。

 

Contents

小学5年生で歌の楽しさを知り、高校二年生から声楽を本格的に学び始める

全日本学生音楽コンクール大阪大会声楽部門初出場で1位入賞

多くの人の心に届くように、歌に磨きをかけていきたい

・おわりに

 

 

 

小学5年生で歌の楽しさを知り、高校二年生から声楽を本格的に学び始める

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

歌と出合われたきっかけを教えてください。

 

 

福留 さん

 

小さいころから音楽に合わせて踊るのが好きで、ダンスやバレエを習っていました。でも同じ教室には男子が少なく、そのまま続けるかどうか迷っていです。そんなとき、友人から歌の教室に誘われ、ミュージカルを歌う発表会を観に行ったことが、歌との出合いです。「歌ってすごい」と感動し、自分には無理かもしれないと思いながら体験レッスンを受けました。先生には「3年続けて素質がなければ、はっきり伝えます」と言われ、「まずは3年間、やってみよう」と、歌のレッスンを始めました。

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

幼い頃から音楽に興味を持たれていたのですね。

実際にレッスンを始めてみてかがでしたか? 

 

 

福留 さん

 

レッスンは楽しく、中学3年生で初めてコンクールに挑戦しました。初舞台は緊張でお腹が痛くなり、リハーサルでは歌詞を間違えましたが、本番はなんとか歌い切りました。予選・本選を経験し、少しずつ舞台に慣れたことで、入賞することができました。そのコンクールで「ミュージカル俳優をめざすなら声楽を学ぶといい」と審査員の方に助言をいただいたです。調べてみると、憧れている俳優の方々には声楽を学んだ人が多くいました。それで「自分も歌を極めたい」と思い、本格的に声楽を学ぼうと決めました。 

学び始めると楽譜に込められた作曲者の思いや意図を意識するようになり、ただ「歌う」だけのころとは違う自分を感じています。音楽の奥深さに触れ、もっと表現力を高めたいと思い、毎日発声練習や課題曲を練習しています。イタリア語の歌曲にも挑戦し、発音や意味を調べながら丁寧に歌い込んでいます。併せてソルフェージュやピアノも学びます。声楽でもミュージカル同様に成長したくて、高校二年生で全日本学生音楽コンクールに挑戦しました。

 

 

 

全日本学生音楽コンクール大阪大会声楽部門初出場で1位入賞

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

全日本学生音楽コンクールに出場した感想を聞かせてください。

 

 

福留 さん

 

声楽を始めてまだ日が浅かったため、正直、自信はありませんでした。でも毎日の練習を信じて、「いつものように楽しんで歌おう」と精一杯の気持ちでステージに立ちました。大阪大会で1位になったときは「何かの間違いでは?」と驚きましたが、本当にうれしかったです。声楽だけではなく、これまでの積み重ねすべてが評価されたような気持ちでした。

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

3年生で出場された初めてのコンクールのときも

そうでしたが、大舞台に強いですね!

全国大会はどうでしたか? 

 

 

福留 さん

 

全国大会大阪大会以上にレベルの高い方々ばかりで、リハーサルの空気もまったく違いました。観客も多く、最初は緊張しましたが、練習を信じて楽しく歌えました。力を出し切ったので、後悔はありません。それよりも全国の出場者の歌声を聴き、自分にはまだまだ足りないことがたくさんあると気づけたことは貴重な経験だったと思います。「もっと声量をつけたい」「イタリア語の発音や意味をもっと丁寧に表現したい」と、今は課題の克服にも取り組んでいます。

 

KONAN-PLANET 記者

 

課題も明確で、着々とレベルアップされてて素晴らしいですね! 

 

福留 さん

 

ありがとうございます。今年も全日本学生音楽コンクールに挑戦しています。9月に行われた大阪大会予選は無事に通過し、次は10月の大阪大会本選です。全国大会で1位を取ることを目標に、日々練習を重ねています。

 

 

 

多くの人の心に届くように、歌に磨きをかけていきたい

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

福留さんにとって歌や音楽はどのような存在でしょうか?

 

 

福留 さん

 

歌という表現を通じて、「自分らしさ」を出せる。歌っているときが一番自分らしくいられる時間のような気がします。そして、歌で心が伝わる喜びは格別です。ある日、ダンス教室で「一本のバラ」を歌ったとき、先生涙を流されているのを見て「歌が心に届いた」と実感しました。まだ声楽の入り口に立ったばかりですが、もっと学んで自分らしい歌を届けていきたいです。

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

福留さんが心を込めて、

真摯に歌と向き合い続けたからこそのエピソードですね。

学生生活や日々の生活も充実していますか?

 

 

福留 さん

 

中学校への進学の際に、歌とダンスと勉強を両立できる学校を探していて、甲南中学校を知りました。山内校長先生のお話を聞き「ここで両方がんばりたい」と思いました。甲南では、先生や友人にも恵まれています。先生は「次はどんな挑戦をするの?」と声をかけてくださり、ガラコンサートには校長先生が来てくださいました。活動を応援してもらえる甲南に通えていることが、とてもありがたく、「もっとがんばろう」と思えます。家族もずっと支えてくれていて、家で歌えば間違いもすぐ気づかれるほど、いつも聴いてくれています。感謝の気持ちを忘れず、もっと成長して夢をかなえたいです。

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

これからも福留さんの頑張りを応援しています

本日はありがとうございました! 

 

 

 

おわりに

幼い頃からの”好き”を追求されている福留さん。その頑張りが認められて、2024年度には「KONAN未来サポーターズ募金」の『生徒の諸活動の活性化推進支援』に選ばれ、積極的に活動を続けています。
これからも福留さんの活躍に目が離せませんね!引き続きご注目の程お願いいたします! 

 

 

 

 

本記事は学園広報誌「Konan Today No.68」に掲載中の

\ 「【特集】甲南初が続々と!前進するSPIRITSの輝き人」を加筆編集しています。 /

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