Ⅳ.修士論文審査基準◦経過発表会は、原則として、2年次前期に本専攻の主催により開催するものとし、学生が行う各々の研究の経過発表について、充分時間をかけて質疑応答を行う。このような発表に関する質疑応答を通じて、本専攻の全教員によって、指導ならびに評価が行われる。◦学生は、修士論文発表会において発表を行ったことの認定を受けた後でなければ修士学位論文を提出することができない。◦学生は、関連する分野の基礎知識や実験技術・方法を習得するとともに、修士学位論文を提出し、研究成果の報告・発表を行い、審査ならびに最終試験を受けなければならない。◦修士学位論文の審査ならびに最終試験は、甲南大学学位規程に従い、これを行う。◦審査にあたり、学生は研究倫理に関する教育および指導を受けていることを前提とする。 修士論文提出に関する申し合わせ 修士の学位認定については、甲南大学大学院自然科学研究科の学則に従う。主査・副査への修士論文(初稿)の提出に関する規則は以下の通りとする。 修士論文(初稿)は、修士論文研究発表会(二日にわたる場合は初日)の10日前の日の(当日が土日の場合はその前の金曜日)午後5時までに化学職員室に、3部提出すること。提出締め切りの日時をこえて提出した場合は、論文を受理しない。主査・副査(2名)の氏名を記した送付状を添付し、主査の署名および印を送付状にもらうこと。また、論文提出時に職員より受理証を必ず受け取ること。受理された修士論文(初稿)は、締め切り後直ちに申請者から主査・副査に提出すること。 修士論文(初稿)を上記期限までに提出しない者は修士論文研究発表会で発表できない。 副査は提出された論文の内容に関する質問・コメント等を修士論文(初稿)に書き込み、可能な限り迅速に主査に返却する。主査・副査から返却された修士論文(初稿)に記載されたコメント・質問等は、修士論文研究発表会や修士論文(完成版)に反映させること。 修士論文研究発表会後、直ちに指導教員と相談の上、追加実験・考察・付録等の加筆を行い、論文校正のやり取りを行うこと。専攻の論文審査および完成版の提出は学則および履修要項に記載の論文審査基準の通りである。 修士論文は、表紙、目次、緒言、実験、結果、考察、結論、参考文献、図表、謝辞、資料、付録等の体裁が整っていること。緒言では、これまでの先行研究とその問題点を指摘し、さらに本論文で何をどこまで行い、何が新しいのかを明らかにすること。結論では緒言で言及した問題点に解答を与えること。 修士論文は、いずれ外部に公開され、行った研究が新規性のあるものであるかどうかが厳しくチェックされる性質をもつので、他人の文章を引用なくコピーしたり、データを恣意的に扱うなどの行為は許されない。 文章は論理的につなぎ、箇条書きではなく、明瞭な日本語の文章として書くこと。 以下の審査項目について、提出された修士論文ならびに研究成果報告会の発表内容を審査する。審査は主査1名と副査2名を中心とする審査委員会により総合評価を行い、自然科学研究科に報告する。1.研究内容は、新規性、進歩性、独創性、有用性を有していること。2.充分な文献と研究動向の調査を行い、先行する研究に対する適切な評価を行うとともに、自身の研究の意義や重要性と、他の研究との関連性や相違を明確に示していること。3.研究テーマに即した実験的データあるいは理論的データを示すとともに、当該分野における適当な研究方法を用いていること。4.解析に用いた手法が適切であること。また、その結果から導かれる考察が、研究結果に即したものであること。5.論文の体裁(表紙、要旨、目次、章立て、実験結果、考察、結論、参考文献、資料等)が整っていること。6.倫理的配慮のもとに研究や実験を行っていること。―96―
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