甲南大学大学院2025年履修要項
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◦博士学位論文の審査に先立ち、研究経過発表会(以下「経過発表会」という。)を実施する。◦経過発表会は、原則として1年次および2年次に、本専攻の主催により開催するものとし、学生が行う各々の研究の経過発表について、充分時間をかけて質疑応答を行う。発表に関する質疑応答を通して、本専攻の全教員によって、その内容が評価されるとともに、博士学位論文の作成に関し、適切な指導が行われる。◦博士学位論文の審査ならびに最終試験は、甲南大学学位規程に従い、これを行う。◦審査にあたり、学生は研究倫理に関する教育および指導を受けていることを前提とする。 以下の審査項目について、提出された博士論文に基づき、予備審査委員会で予備審査を行う。予備審査委員会は、当該分野の指導教員全員および他の関連分野から各1名の指導教員によって構成される。さらに博士論文ならびに公開講演会の結果に基づき、審査委員会による総合評価を行い、その結果を自然科学研究科に報告する。審査委員会は、主査1名と副査2名を中心とし、専攻の全指導教員で構成される。特に、博士論文提出者が、今後独立した研究者として倫理的配慮の基に研究を組織し、推進する能力に留意して審査する。1.研究内容は、新規性、進歩性、独創性、有用性において特に優れていること。2.充分な文献と研究動向の調査を行い、先行する研究に対する適切な評価を行うとともに、自身の研究の意義や重要性と、他の研究との関連性や相違を明確に示していること。3.研究テーマに即した実験的データあるいは理論的データを示すとともに、当該分野における適当な研究方法を用いていること。4.解析に用いた手法が適切であること。また、その結果から導かれる考察が、研究結果に即したものであり、新規な知見を見出していること。5.論文の体裁(表紙、要旨、目次、章立て、実験結果、考察、結論、参考文献、資料等)が整っており、その内容に充分な論理性、一貫性があること。6.倫理的配慮のもとに研究や実験を行っていること。7.研究内容について明瞭なプレゼンテーションがなされ、質問に正確かつ端的に答えられていること。Ⅲ.博士学位論文の審査Ⅳ.博士論文審査基準―122―

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