博士後期課程は研究者として自立した研究活動を行い、専門的な業務に従事するに必要な高度な研究能力と、その基礎となる豊かな学識、および高い研究倫理を養うことを目的としている。したがって、博士の学位の審査においては、1.研究課題の設定2.課題の展開 3.問題解決のための創意工夫の提起4.自主的かつ積極的な能力の発揮5.ねつ造、改ざん、盗用等の不正がないこと などに重点をおいて審査する。 以下に課程博士に関する概要を示す。1.学位申請に必要な論文 学位論文(英文あるいは和文)、副論文(申請者が主たる寄与をした論文3編以上。このうち少なくとも1編以上は審査制度のある専門学術雑誌に公表された論文であること。また副論文において、少なくとも1編以上は申請者が第1著者である論文であること)、参考論文(必要な場合)2.申請の手続き 中間発表(3月に学位授与の場合は前年6月中)、予備申請(正式申請のおおむね1ヶ月前まで)、正式申請(3月に学位授与の場合はその年の1月初旬)3.審査の手順 公開講演(最終試験を兼ねる)、主査および副査(2名)による学位審査によって合否を判定する。Ⅲ.博士論文審査基準―128―
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