甲南大学大学院2025年履修要項
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2) 教育方法⑴ 博士後期課程の教育は、1)に掲げた教育内容を、授業及び研究指導によって行います。⑵ 授業は、講義、演習、又はこれらの併用により実施します。⑶ 研究指導は、論文指導により実施します。 3) 評価⑴ 単位の認定については、大学院学則第9条に基づき、筆記試験、口述試験、報告等及び各科目のシラバスに定める方法によって学期末又は社会科学研究科博士後期課程[教育の目的] 博士課程においては、修士課程修了者およびそれに相当する学力を有する者を対象に、より高度で複雑な経営現象に関わる問題を理論的・実践的に考究する研究者・実務家の養成が企図されている。研究者志望の場合には自立した独創的な研究能力、実務家の場合では深い学識にもとづく卓越した問題解決能力、すなわち経営理論ないし経営実践に関するイノベーション能力が、個別的で丁寧な研究指導のなかで育成される。 甲南大学大学院社会科学研究科経営学専攻は、経営学に関する高度な専門知識および分析能力の教授を通じて、【修士課程】では「社会変化に対応して創造性ある問題解決能力を発揮する高度専門職業人ならびに経営学に関する理論的・実践的課題を考察・分析する能力を有した研究者の養成」を教育の基本方針とします。また、【博士後期課程】では、「最先端の経営理論・経営実践を自立独創的に考案・革新する能力を有した創造性豊かな研究者ならびに知識基盤社会に資する経営理念・方法を導出する高度で知的な素養のある人材の養成」を教育の基本方針とします。 甲南大学大学院は、大学院学則第1条に定める、甲南大学の教育精神に基づいて育成された一般的及び専門的教養を基盤として、学術の理論と応用を教授研究し、その深奥をきわめ、又は高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、人類文化の向上発展と社会福祉の増進に貢献することを目的としています。 社会科学研究科経営学専攻においては、本研究科及び本専攻の教育基本方針のもと、下記の能力・資質を身につけ、それらを総合的に活用し社会生活に貢献できる人材を養成することを教育目標とします。 本研究科の定める期間在学し、本専攻が定める課程修了に必要な単位数を修得し、最終試験・審査に合格した者に対し、博士(経営学)を授与します。【博士後期課程】⑴ 経営学に関する極めて高度な専門的知識・理解力を修得しています。⑵ 社会変化に対応した新しく多様な情報の探索能力を有しています。⑶ 研究成果を学術論文として取りまとめ得る能力を有しています。⑷ 高い倫理観と豊かな個性に基づいた社会的貢献力を発揮できます。 甲南大学大学院社会科学研究科経営学専攻では、修了認定・学位授与の方針に掲げる能力・資質等を修得させるために、必要とする科目を体系的に編成し、講義、演習若しくは実習のいずれか又はこれらを適切に組み合わせた授業を開講します。また、学位論文の作成等に対する指導を行います。加えて、修了認定・学位授与の方針と各科目の関係性及び到達目標を示すカリキュラムマップ、カリキュラムの体系性・系統性を示すカリキュラムツリーを提示し、カリキュラムの構造をわかりやすく明示します。 カリキュラムは、到達目標に定める学生の知識・能力の修得状況を検証することにより、組織的かつ定期的に見直し・改善を行います。 教育内容、教育方法、評価については以下のように定めます。【博士後期課程】1) 教育内容⑴ 学修課題を複数の科目等を通して体系的に履修するコースワークの充実を図るため、研究の基礎となる高度な専門的学識を習得する科目を配置します。⑵ 学生が希望する進路により以下の方針でリサーチワーク(研究指導)を行います。 ① 研究者志望の場合は、自立して独創的に研究を行う能力を育成するため、研究テーマの選定方法、研究テーマに関する文献レビュー方法、先行研究の調査方法、研究成果の公開(公刊論文・学会報告)の指導等を実施します。 ② 実務家志望の場合は、深い学識にもとづく卓越した問題発見・解決能力、すなわち経営理論ないし経営実践に関するイノベーション能力を育成するため、専門的知識、論理的思考、プレゼンテーション技法等の個別的な研究指導を実施します。学年末に評価します。⑵ 博士論文の審査及び最終試験は、本専攻の定める審査基準に基づく方法により行い、その結果に基づき合否を判定します。 教育基本方針修了認定・学位授与の方針教育課程編成・実施の方針―153―博 士 後 期 課 程社 会 科 学 研 究 科経営学専攻(博士後期課程)

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