甲南大学大学院2025年履修要項
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[審査基準] 生命化学専攻博士後期課程では、教育研究上の特徴・目的に鑑み、申請された博士の学位について、以下の項目に関して審査を行う。1.研究課題の設定・展開  独創性、新規性、学術あるいは応用上の有用性が優れているか。2.情報収集能力  データベースの利用と文献の取得、また学会への参加などを通して必要な情報を網羅的に収集し、先行研究を十分に精査しているか。3.分析能力  先行研究の情報から、現在あるいは将来的に必要とされる研究を示しているか。また、実験結果を正しく解釈し、先行研究の結果を参照しつつ深く論理的に考察しているか。4.問題解決能力  問題解決に必要なデータを得るために、適切な実験系を設定しているか。また、問題解決のための創意工夫をしているか。5.情報発信能力  研究成果を論理的に示しているか。また、図表やプレゼンテーションを含め、正しい情報を分かりやすく伝えるよう説明しているか。6.論文作成能力  科学論文の体裁が整っているか。具体的には、要旨、序論(解決すべき問題が提起され、研究の意義が示されていること)、実験材料と実験手法、実験結果、考察、結論、参考論文等から構成され、適切に章立てされた論文であるか。7.倫理的配慮  法を遵守し、適切な手続に基づき、十分な倫理的配慮のもとに研究を遂行しているか。【参考:大学院設置基準】第四条 博士課程は、専攻分野について、研究者として自立して研究活動を行い、又はその他の高度に専門的な業務に従事するに必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を養うことを目的とする。第十二条 大学院の教育は、授業科目の授業及び研究指導によって行うものとする。第十四条の二 大学院は、学生に対して、授業及び研究指導の方法及び内容並びに一年間の授業及び研究指導の計画をあらかじめ明示するものとする。2  大学院は、学修の成果及び学位論文に係る評価並びに修了の認定に当たっては、客観性及び厳格性を確保するため、学生に対してその基準をあらかじめ明示するとともに、当該基準にしたがって適切に行うものとする。第十七条(一部抜粋) 博士課程の修了の要件は、大学院に五年(修士課程における二年の在学期間を含む)以上在学し、三十単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、当該大学院の行う博士論文の審査及び試験に合格することとする。―168―

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