甲南大学大学院2025年履修要項
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人文科学研究科博士後期課程 甲南大学大学院人文科学研究科応用社会学専攻は、応用社会学の分野における研究能力や、高度の専門性が求められる職業を担う卓越した能力と、優れた倫理観と品格をもった人材を養成します。そのなかで、【修士課程】では、「高い研究能力とその基礎となる豊かな学識をもった人材の養成」を教育の基本方針としています。また、【博士後期課程】では、「学界の発展に貢献するだけでなく、優れた倫理観と品格をも併せ持った研究者、高度専門職業人の育成」を基本方針としています。 甲南大学大学院は、大学院学則第1条に定める、甲南大学の教育精神に基づいて育成された一般的及び専門的教養を基盤として、学術の理論と応用を教授研究し、その深奥をきわめ、又は高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、人類文化の向上発展と社会福祉の増進に貢献することを目的としています。 人文科学研究科応用社会学専攻においては、包括的な理論と精緻な資料・文献の分析に基づく研究によって、研究者又は高度専門職業人として必要な研究能力を身につけ、高度な倫理観を備えた人材の育成を教育目標としています。課程の修了にあたっては、本研究科の定める期間在学し、本専攻の定める課程修了に必要な単位を修得のうえ、必要な研究指導を受け、学位論文等の審査及び最終試験に合格した者に博士(社会学)の学位を授与します。【博士後期課程】⑴ 社会学、文化人類学、歴史学、地理学、民俗学に関して、高度に独創的な研究を展開する能力、また、高度に専門的な業務に従事できる卓越した技能を身につけています。⑵ 高度で専門的な学識と技能の修得によって得られた広い視野と高い倫理観を備えています。⑶ 高度な専門性、独創性、情報収集力、分析・論理力、コミュニケーション力の証左となる博士論文を執筆する能力を有しています。 人文科学研究科応用社会学専攻では、学位授与の方針に掲げる能力・資質等を修得させるために、必要とする科目を体系的に編成し、講義、演習を適切に開講します。また、学位論文等の作成に対する指導を行います。加えて、修了認定・学位授与の方針と各科目の関係性及び到達目標を示すカリキュラムマップ、カリキュラムの体系性・系統性を示すカリキュラムツリーを提示し、カリキュラムの構造をわかりやすく明示します。 カリキュラムは、到達目標に定める学生の知識・能力の修得状況を検証することにより、組織的かつ定期的に見直し・改善を行います。 教育内容、教育方法、評価については以下のように定めます。【博士後期課程】1)教育内容  社会学、文化人類学、歴史学、地理学、民俗学の各研究領域に関し、高度専門職業人もしくは自立した研究者として必要な能力を習得するため、資料分析と文献調査とについての基礎的な研究方法を習得できる教育課程に加え、総合的・組織的な研究指導体制のもとで、広い視野に立った学識と高度な倫理観を身につけ、深い専門的知識・技能を習得する教育課程を編成し、実施します。 2)教育方法⑴ 上記に掲げた教育内容を、授業及び研究指導によって行います。⑵ 授業は、講義、演習のいずれかにより、又はこれらの併用により実施します。⑶ 研究指導は、演習や個別指導により実施します。 3)評価⑴ 単位の認定については、大学院学則第9条に基づき、筆記試験、口述試験、報告等及び各科目のシラバスに定める方法によって学期末又は学年末に評価します。⑵ 博士論文の審査並びに最終試験は、専攻の定める審査基準に基づく方法により行い、その結果に基づき合否を判定します。教育基本方針修了認定・学位授与の方針教育課程編成・実施の方針―73―応用社会学専攻(博士後期課程)

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