ビジネス界で活躍する人材が育った甲南学園の伝統と発展を踏まえて、カリキュラムと実務家・研究者の協力による指導を通じて「甲南ローヤー」として「3つの自覚」が育まれることを期待しています。
本学園の創立者平生釟三郎は、明治時代に、現在の東京海上日動火災保険株式会社の元となる東京海上保険株式会社に勤務。 同社の発展を通じて、貿易立国である我が国の自由経済にとって不可欠のインフラである、海上保険を、明治、大正から昭和にかけ確立するのに貢献しました。後に文部大臣も務め、ブラジルへの移民に貢献するなど、彼の多彩な活動をひと言で言えば、「公共を支える資本主義」の担い手と言えます。法科大学院もこの精神を受け継ぎます。
企業が好感をもって採用する資質を身に付けた「企業内弁護士」として院生が成長すること、「法務博士」としても企業法務で活躍できること、 甲南大学法科大学院だからこそ学べることを活かしたキャリアデザインを弁護士としても法務博士としても前向きに設計することを期待しています。