PIXEL STORIES

PIXEL STORIES 15

勉強も、息抜きも、
気づきも、決意も。
いつだって、この場所で。

佐藤 眞之介さん

大学院 自然科学研究科 物理学専攻 修士課程2年次(2026年度取材時)
兵庫県立伊川谷高等学校 出身

彩り教育で佐藤さんが成長した
5つのSTEP

  1. STEP 01 授業後、友達と一緒に
    SaLaCoで勉強する日々。
  2. STEP 02 SaLaCoでの講演会で
    「量子情報」に興味が!
  3. STEP 03 興味を掘り下げ、「本当に
    学びたい分野」を発見!
  4. STEP 04 SaLaCoでの院生相談で、
    大学院の情報を収集。
  5. STEP 05 大学院に進学し、
    やりたかった研究に没頭中!

仲良し3人組がいつも集まっていた場所から
自分が「本当に進みたい道」が見えた。

物理の基礎を幅広く学んでいた大学1年次の頃、仲の良い2人の友人と、授業が終わった後の空き教室でよく話をしていました。授業でわからなかったことを教えあったり、勉強に関係ないおしゃべりを楽しんだり。そんな毎日を過ごすなかで、「SaLaCo(サイエンス・ラーニングコモンズ)」の存在を知ったのです。「自由に使える部屋があるらしいぞ」と。以降は、このSaLaCoが、私たちが集まって勉強する場所になりました。
SaLaCoではいつも、他学科の学生たちも勉強会や議論をしていて、活気が感じられました。また時々、SaLaCoで講演会が開かれていることも、使い始めてから知りました。一度、軽い気持ちで物理の講演会をのぞいてみましたが、その頃の私たちにはまだ難しすぎる内容で「何を言っているかわからなかったね」と3人で苦笑したのを覚えています。
そこからさらに勉学に励む日々を重ね、3年次を迎える頃。SaLaCoで開かれた「量子情報」の講演会に参加し、私は興味を感じました。仲良し3人組のうちの1人が情報分野に強く、講演会の内容について彼とあれこれ議論を重ねるうちに「もっと知りたい」という気持ちが強くなり、そこから私は量子情報について個人的に深く調べるようになっていきます。夏休みには他大学での講演会にまで足を運び、そこで出会ったのが「量子コンピューター」でした。

成長へのきっかけをもらったSaLaCoで、
今は後輩たちにきっかけを配る立場に。

中学や高校の頃に「数式で身の回りの現象を説明できるんだ!」と気づいたのが、私が物理に興味を持った原点。でも量子コンピューターは全く予想していないような挙動を示し、それまで私が学んできた物理学の知識だけでは計れず、最初はわからなさ過ぎて、それが逆に面白いとすら思えました。「まだこんな世界があったのか」。漠然と「大学卒業後は就職」としか考えていなかった私でしたが、量子コンピューターと出会えたことで「大学院に進学して、この分野の研究に取り組もう」と決意が固まりました。
大学院進学にあたっては、SaLaCoで行われている「院生相談」が役立ちました。大学院生の先輩たちと気軽に接し、大学院での学び方についてや「量子情報なら高吉教授」といったお話をたくさん聞けたことが、「大学院の高吉研究室で、自分が望む研究に安心して打ち込めている」という現在の私自身の姿に繋がっています。
今はSaLaCoでの「院生相談」に大学院生として参加し、学部生の相談に乗る機会が増えました。勉強の質問も受けますが、「教える」というより、後輩たちが自分で考えて解決していくための「きっかけを配る」というスタンスを心がけています。私自身も「SaLaCoがあったから成長できた」のではなく、勉強を頑張り、大学院に進んで研究に励んできたから、成長できた。ただ、きっかけをくれたのは、間違いなくSaLaCoだと思います。

成長につながる甲南の彩り教育

サイエンス・ラーニングコモンズ

理工学部生が自由に活用できる多目的スペース。
教員や大学院生と気軽に接する機会も豊富。

理工学部の研究拠点である7号館1階にある「サイエンス・ラーニングコモンズ」は、「SaLaCo(サラコ)」の愛称で親しまれる多目的学修スペース。いつでも多くの学生たちが集い、自主ゼミやディスカッション、演示実験、学科を超えての学生同土の交流など、自由に活用されています。教員や大学院生との距離も近く、気軽に質問や相談ができる場にもなっています。

教員・職員インタビュー

理工学部 学部長 教授
梅津 郁朗

SaLaCo独自のプログラムも実施し、
好奇心旺盛な学生たちの成長をサポート。

SaLaCoは授業でも使用しますが、基本的には学生が主体的に学修する場です。ガラス張りで透明性の高い設計により、異なる学科の学生が互いの活動をオープンに感じとり、そこから新たな気づきや交流も生まれています。有志の教員による「ノーベル賞解説セミナー」といった様々な講演会や、大学院生が学部生の学修指導を行うプログラムも実施。佐藤さんもこのSaLaCoでの自主学修やプログラムを経て成長され、今は大学院生としてここで「教える経験」を通して、物事を分かりやすく説明する方法を学び、自身の理解も深められているようです。今後も好奇心旺盛な学生たちが、ここで刺激を受け、成長していくことを期待しています。