こんにちは! 田中貴子ゼミでは、中世の説話や仏教文学、物語、
そして絵画に至るまで、広い分野を学ぶことができます。
高校で古文が苦手だった、というあなた。文法や活用が頭に入らな
かったあなた。大丈夫です。大学で勉強する古典には、実は「正解」
というものがありません。もっとも大切なのは、問題を発見することです。
問いをたて、それに答えるためのさまざまな方法を身につければ、新たな
世界が開けることでしょう。学ぶ喜び、知る楽しみは一生ものの宝です。
ゼミでは、絵画資料も扱います。お伽草子や物語絵には、
「文章を絵画化する」ということの問題点がいっぱいです。
絵は単なる鑑賞の対象ではなく、それ自体何かを語るものなのです。たとえば右の「源氏絵」は、江戸時代初期の
ものですから、そこには平安時代には見られない江戸初期の
風俗も混じっていることがあります。
その隣の絵は、動物たちが合戦をするという楽しい物語ですが、
鬼に化けているのはタヌキなのです。タヌキが化けるというのは、
古い時代からあったのですね。
ゼミでは、古典に関係する遺跡や故地を訪れて調査したり、文学散歩をする
機会も設けています。関西は古典とに深い関わりのある土地が多いものです。
古典に登場する人物がいた場所に実際に立ってみる経験は、格別の思い出に
なることでしょう。また、博物館や美術館の見学も行っています。