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2020/8/24
研究者・学生の方

【シンポジウム】2010年代アニメにおけるトラウマと最終戦争の表象   ——『魔法少女まどか☆マギカ』から『ケムリクサ』まで <8/26>

2010年代アニメにおけるトラウマと最終戦争の表象   
——『魔法少女まどか☆マギカ』から『ケムリクサ』まで

  

本イベントの参加申し込みは締め切りました。

日時:2020年8月26日 13:00〜16:00

  

方法:zoomミーティングを用いたオンライン配信

  

【企画趣旨】

 過ぎ去ろうとしないトラウマの記憶。来たるべき未来の破滅への恐れ。戦後日本の社会・文化・芸術に意識的にせよ無意識的にせよ潜在し続けてきた主題である、戦争の現実ないし戦争・戦いという表象をもちいる表現にかんして、2010年代のアニメ作品はどのようなかたちをとってきたか。そして過去の時代の作品―アニメ以外の表現分野をも含めて―との関係においては、どのような連続性と非連続性の位置にあるのか。それとも《終末》への黙示録的な恐れは、すでに《終末》以後をかろうじて生き延びているだけという意識へと変容したのか。そして《女性》表象の戦後70年間での変遷、キューバ危機以後、リーマン・ショック以後の変化はそこにどう切り結んでいるか。

本シンポジウムは、2011年の作品『魔法少女まどか☆マギカ』の再検討を中心主題としつつ、以上のような問いを複数の異なる角度からの作品分析を通して再考しようとするものである。『まどか』や『Steins;Gate』などに代表される2010年代深夜アニメの文化的意義・芸術的意義の研究という、新たな学的課題への着手となることもあわせて企図したい。

新型コロナウィルスへの感染予防の観点から、当初企画された東京での公開シンポジウムを公開ウェブセミナーに変えて開催する。

(変更に伴い、討論はシンポジスト間で行い、参加者からのレスポンスは質問の受付のみとしますのでご了解ください)。

 

司会: 森茂起(甲南大学教授・人間科学研究所所長)

 

講演者:齋藤環(筑波大学教授)  関連著作に『戦闘美少女の精神分析』『キャラクター精神分析』(いずれもちくま文庫)他多数。

    足立加勇(学習院大学非常勤講師) 著書に『日本のマンガ・アニメにおける「戦い」の表象』現代書館、2019、など。

    川口茂雄(甲南大学准教授)  著書に『表象とアルシーヴの解釈学: リクールと『記憶、歴史、忘却』』京都大学学術出版会、2012、など。

    関連論文に「カタストロフ表象の変遷、およびそれにともなうジェンダー表象の変遷?――2010年代深夜アニメ作品の学的解釈に向けての一研究序説」

    『トラウマティック・ストレス』第17巻第2号など。

 

指定討論者:上尾真道(京都大学研究員)著書『ラカン 真理のパトス』(人文書院、2017)など

      関連論文「夢見る生命にむけて――今 敏のアニメーションの原理について 」『ユリイカ』2020年8月号

 

定員:30名程度( 先着順 )
締め切り:2020年8月23日(日
申込方法:氏名、所属、連絡先、zoomアカウント名を記載の上、 下記メールアドレスまでお送りください。

     ※zoomアカウント名は他の参加者からも確認できることをご了承ください。

連絡先:甲南大学人間科学研究所
E-mail:kihs@konan-u.ac.jp