甲南大学 人間科学研究所

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2022/12/8
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【報告】甲南高等学校における哲学対話 〈生きることの意味〉を考える

【実施日】11月12日(土)8:40-10:30 【参加人数】約80名

 子ども達が答えの一つでない問いを共有し、みんなで意見を述べながら思考を深める「子どもの哲学(philosophy for children: p4c)」という教育・研究領域があります。甲南大学人間科学研究所では、川﨑惣一先生(宮城教育大学)を毎年講師にお招きして、そのとり組みを重ねています。 今回は対象年代を高校生に設定し、甲南高等学校における「哲学対話」の授業というかたちで企画が実現しました。テーマとしては〈生きることの意味〉が選ばれました。「〈生きることの意味〉と聞いて思いつくこと」から始まり「生きる意味はあった方がよいのか?」「よい人生とは?」といった、普段はあまり正面から考えたことのない問いかけを受けて、生徒たちは自由に自分の考えを説明したり他の人の答えをしっかり聴いたりすることで、思考力とコミュニケーション能力を磨く時間となりました。また、神谷美恵子の「生きがい」やニーチェの「超人」の考え方を学び、今後の人生のなかで自ら考えていくヒントを得ることができました。
 なお、今回の実践は、甲南中学・高校・大学10年一貫教育をいっそう密にしていくとり組みとしても意義あるものになりました。

(報告者・西欣也)

生徒のみなさんに問いかけを行う川﨑惣一先生
自分の意見を述べる生徒さんの様子