甲南大学 人間科学研究所

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2024/3/21
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【報告】第5回九鬼周造記念シンポジウム 「愛と人生の価値」

甲南大学・人間科学研究所では、これまで九鬼周造にかかわるシンポジウムを開催してきました。九鬼周造は『「いき」の構造』において、日本の花柳界の男女の関係を主題にして、着物の着こなしや振る舞いや仕草など、当時の西洋美学ではほとんど取り上げられない事柄を論じました。5回目となる今回は、現代の分析哲学の最前線で活躍する研究者を招いて「愛と人生」について哲学の観点から議論しました。源河亨氏(九州大学)は、愛の哲学の観点から不倫について考察して、愛を制御できるものとみなす立場から不倫の悪さを明らかにしました。森功次氏(大妻女子大学)は、日常美学を拡張しながら、子育てにおいて親が子供を「かわいい」と見なすことがどのようなことなのかを検討しました。会場からは、哲学や心理学の観点から愛や子育てに関わる質問やコメントがなされて、議論が盛り上がりました。(報告:吉川孝)

 

実施日:2023年3月18日(火)

参加者:15名