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2025.05.15

授業・イベント

石光商事株式会社 井上英司氏をお迎えし、STAGE生に講義いただきました!

石光商事株式会社 井上英司氏をお迎えし、STAGE生に講義いただきました!

 2025年4月24日(木)に、1年次に開講されている「SDGs概論」(担当教員:久保はるか教授)にて、石光商事株式会社・サステナビリティ推進室のシニアフェローとしてご活躍されている井上英司氏をゲストスピーカーとしてお招きし、サステナブル・ビジネスを成功させるために必要な思考である「課題深掘り」をテーマに講義いただきました。

 石光商事株式会社は、主として食品の輸出入を行っており、ブラジルでのコーヒー栽培における障がい者雇用やコーヒーかすの再利用など、SDGsに資する商品の生産・販売をされています。井上氏は「サステナブルな商品は一般的に価格が高いが、それでも消費者に選んでもらうためには、どのような考え方が必要なのか」について、学生たちに考えさせた後、商品に新たな「価値」を付加する必要があり、それには大きく分けて2つの側面(数値で示すことができる「定量的な価値」・経験に基づく「定性的な価値」)があると説明されました。

 続けて、サステナブルな商品を販売するには、物事の本質(Insight)を探すことが重要であると述べられました。課題の本質を見つけるために求められるのは、クリティカルシンキング(批判的思考)・ラテラルシンキング(水平思考)・ロジカルシンキング(論理的思考)の3つ。社会課題解決の質を決める方向性については、ベクトル(立ち位置:誰の視点で考えるか)、角度(向き:どの要素に着目するか)、深さ(視点のレベル、システム)があり、自分がどの方向性について検討しているのか、意識することの必要性を教えていただきました。課題の深堀は、物事の本質を探すコトであること、この本質にこそ「価値」の源泉があり、社会課題解決のキーとなることを伝えてくださいました。

 最後に、井上氏は「なぜ?」を繰り返すことの大切さについて学生にお伝えいただき(3回「なぜ?」を繰り返す!)、留学を含めた4年間の学びに向けて、「自分の関心事・テーマを見つけよう!」という激励のメッセージもくださりました。

 授業後に出された課題「自身の気になる社会課題(気候変動、障がい者、フードロスなど)を1つ考えて下さい。1.選んだ社会課題の何が「課題」なのか? 2.なぜそれを「課題」にしたのか」に対して、学生から、衣類・プラスチックごみ問題、食品ロス、気候変動、ヤングケアラー、ジェンダー格差、情報リテラシー、過疎化、難民・移民問題といった多様な社会問題への関心が上げられました。さっそく「なぜ?」を繰り返し、課題の深掘りを実践しようとする様子が見られました。

                     

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