
就職活動を終えた学生とキャリアセンター職員に聞いた!
デジタル化するZ世代の就職活動
デジタル化するZ世代の就職活動
コロナ禍の中で大学生活をおくる学生たちが「どうやって就職活動をしているのかわからない」「問題なく就職活動できているのか?」と疑問を持つ保護者の方も多いはず。そもそもZ世代と保護者世代の就職活動は、その方法も内定までのプロセスも大きく異なります。そこで今回は学生がどのように就職活動しているのか、また、大学のキャリアセンターはどのようにそれをサポートしているのかを聞いてみたいと思います!
今回お話を伺ったメンバー
※OBF:Of the students , By the students , For the studentsの略で、甲南大学4年生による3年生の為のキャリアセンター公認の就職活動支援団体
KONAN-PLANET 記者
皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。
まず、今の学生と、その保護者世代の就職活動の違いは何でしょうか?
石野さん
大きな違いは、使うサービスと
就職活動のプロセスです。
例えば、保護者世代は、大学の就職課で求人票や企業案内パンフレット、就職情報誌等を見て企業にコンタクトを取っていましたが、今の学生は、主に就職情報ナビサイト(以下ナビサイト)で企業情報を収集しています。ナビサイトは3月に一斉にオープンし、学生はナビサイトを通してエントリーすれば、企業説明会に参加できます。説明会を経て受けたい企業が見つかったら、エントリーシートや履歴書を提出し、筆記試験、面接へ進みます。従来、企業理解を深めるためのインターンシップは、早期内定につながるケースがあるため、約8割もの学生が参加しています。
KONAN-PLANET 記者
インターンシップが一般化しているのも
保護者世代との違いだと思いますが、
早期内定を得ることができるという点でメリットがあるんですね。
※2023年4月より、政府方針で「インターンシップ」と呼ぶことができるプログラムの要件が変更となります。
酒井さん
そうなんです。表向きのルールでは、説明会などの企業の採用活動は3月から始まり、選考は6月から行うこととなっています。しかし、この数年で早期化が進み、実は4~5月に多く内定が出始めます。もっと早い企業だとインターンシップを経て、2月頃に内定を出す企業もありますね。
〈 採用選考時期の変化 〉
引用元:HR NOTE「【就活新ルール決定】これからどうなる?あらためて就活の歴史を振り返る」
KONAN-PLANET 記者
コロナ禍で大きく変化したことはありますか?
石野さん
コロナ禍では、採用活動のオンライン化が一気に加速しました。特に、説明会や筆記テスト、インターンシップのオンライン化が一般化し、面接はオンラインと対面のハイブリッドが大半です。情報収集にSNSを活用する学生も多いようですよ。
〈 Z世代の学生たちの就職活動におけるSNS活用方法 〉
マイナビで行った「2022年卒大学生のライフスタイル調査」で、就職活動において実名を伴ったソーシャルメディア・SNSを「活用したい」と答えた学生は64.5%。その活用方法は以下の通り。
出典:マイナビ2022年卒大学生のライフスタイル調査・2013年卒大学生のライフスタイル調査
※テストセンター:指定された会場もしくは自宅で一斉受検する適性検査(筆記テスト)
※ビズリーチ・キャンパス:学生とその学生が所属する大学・大学院の卒業生や企業をつなぐオンラインのプラットフォーム(就活アプリ)
KONAN-PLANET 記者
就職活動の振り返りと
後輩へのアドバイスをお願いします。
中野さん
コロナ禍でも何かできることはないかと、
大学が募集していた災害ボランティアに参加しました。
面接時に学生時代に頑張ったこととして、
その経験を話せたのはよかったです。
後輩の皆さんもいろんなことに積極的にチャレンジしてください。
もう1つは、SNSの活用方法です。
誤った情報も紛れているので、一喜一憂しすぎずに信じられる
情報かどうかを見極める力が重要です。
吉村さん
私は、筆記テスト対策が遅かったのを反省しています。
後輩の方々には、一日10分でもいいから
毎日コツコツ取り組んでほしいと思います。
KONAN-PLANET 記者
コロナ禍を経て、学生のニーズ、
企業が求める人材は変わりつつありますか?
石野さん
学生は、在宅勤務など柔軟な働き方ができるか、
長く働くことができる体制かを重視する傾向があります。
企業はコロナ禍を受けて、大きな変化に柔軟に
対応できる人材を求めているように思います。
酒井さん
企業の方からは「変化に対してポジティブに
チャレンジできる人がいい」とよく聞きますね。
KONAN-PLANET 記者
キャリアセンターとしては、
今後どのような支援をしていきますか?
石野さん
学生自らが納得できる進路を選びとっていけるよう、
変化が激しい就職環境に柔軟に対応した支援を実施していくとともに、
学生一人ひとりの状況に合わせた親身なサポートをしていきます。
酒井さん
吉村さん、中野さんも所属されているOBF※の活動や
OBOG懇談会といったイベント開催など、
在学生や卒業生とのつながりを大事にしながら、
甲南大学ならではの支援をしていきたいと思います。
※OBF:Of the students , By the students , For the studentsの略で、甲南大学4年生による3年生の為のキャリアセンター公認の就職活動支援団体
KONAN-PLANET 記者
デジタル化が加速する中、先輩方と交流しながら体験を聞いたり
アドバイスをもらえる学内イベントは
就活生にとって多くを学べる貴重な機会ですね。
みなさん本日はお話を聞かせていただき、ありがとうございました!
「今」の就職活動について、リアルな声をお届けしました。
ご自身の時代とは異なる就職活動の進化に、
驚いた保護者の方も多いのではないでしょうか。
保護者の皆様に向けた情報を以下にまとめております。
よろしければご覧ください。