全国高校生ボディビル選手権大会7位入賞
横浜国立大に学校推薦で入学
ボディビルで未来が変わった! 小野聡太さんにインタビュー

NEWS!『甲南人』の活躍 > スポーツ
2024.3.19
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甲南高校に在籍中「全国高校生ボディビル選手権大会」7位入賞。その実績を活かし、学校推薦で横浜国立大学に合格。現在は、教育学部で保健体育領域を学ぶ小野聡太さん。高校2年生の夏に「ボディビルの大会に出よう」と決意してから未来が大きく変わったといいます。どのような努力があったのか、競技としてのボディビルの魅力とは・・・なにか打ち込めるものを見つけたい人、推薦入試を考えている高校生、必見です!

 

 

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

小野さんは甲南高校3年生の夏に「全国高校生ボディビル選手権大会」で全国7位に入賞されたそうですね!いつ頃からボディビルを始めたのですか?

 

 

 

小野 聡太 さん

 

本格的にジムに通い始めたのは高2の夏からです。

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

ええっ!?1年間で、あの体を仕上げたとは驚きです。

 

 

 

小野 聡太 さん

 

幼稚園の頃から柔道をやっていて、簡単な筋トレでも筋肉がつきやすい体質だったんです。高校の部活も柔道で、トレーニングも兼ねてジムに行き始めたら思った以上に楽しくて(笑)。1年後の大会への出場を決めました。

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

一日にどれくらいトレーニングをするのですか?

 

 

 

小野 聡太 さん

 

大会までは週5回ジムに通って、少なくとも一日1時間半はトレーニングしました。脚を3時間、肩と胸を1時間、腕と背中を2時間など、体を5分割して鍛えます。授業が終わって部活、その後ジムに行く・・・通学に1時間かかっていましたから毎日忙しかったですね。

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

それはハードですね・・・なぜそこまで頑張れるのでしょう。

 

 

 

小野 聡太 さん

 

やっぱり今日は行きたくないな・・・という日もあります。でも、大会に出るという目標があるから、「行かなくちゃならない」という思考になる。そういう状況に自分を置くことで頑張れたのだと思います。

 

 

 

イギリス留学中は現地のジムで筋トレ。

高2の1月から3月終わりまで、イギリスのウィンブルドンに留学したのですが、その間も現地のジムに通ってトレーニングは続けました。ボディビルって、じつはトレーニングだけではなく減量や日焼けも大変なんです。

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

減量に加え日焼けまで! それは大変ですね・・・

 

 

 

小野 聡太 さん

 

高3になってからは大会に向けての追い込み時期で、短期間で減量したのでめちゃくちゃ大変でした。お腹が空きすぎて一睡もできなかったくらいです。また、大会で美しく見せるには肌の色も重要で、タンニングマシンに80回は入ったと思います。熱いし、立ちっぱなしだし、筋トレの後なのでしんどいし、これもきつかったです。

 

 

 

ここで、ボディビル競技についてご紹介!

 

 

 

【ボディビル競技とは】

日頃のきびしいトレーニングで鍛え上げた全身の筋肉の発達度、そのダイナミックさ、美しさ、バランスなどを競い合う個人スポーツ。

 

審査基準は筋肉の大きさ(バルク)と形と明白さ(カット)、鮮明さ(デフィニション)、バランス(上下などの均斉)、ポーズの流れ、表現法などによる。体脂肪が多いと筋肉のカットが出ず評価が低くなるため、かなりの減量が要求される。

 

決勝審査にはプレジャッジで選出された10~12名の上位選手が個人ごとにフリーポーズをとることで決定される。

 

(公益社団法人)日本ボディビル・フィットネス連盟HPより

 

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

全国大会の出場は、いかがでしたか?

 

 

小野 聡太 さん

 

全国大会には「自分が一番!」と思っている高校生が何十人と集まります。決勝の12人に残れたらいいなと思っていたので、7位に入賞できたことはとても嬉しかったです。 でも、後で動画を見返すといろいろ見えてきて、もうちょっと上位に行けたかな・・・と。それが、これからも頑張ろうというモチベーションにつながって、今年の大会出場を目標に昨年秋からジムを再開しました。

 

 

 

 

 

筆記試験なしで横浜国立大学教育学部に進学

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

いつ頃から学校推薦を考え始めましたか。

 

 

 

小野 聡太 さん

 

高3に入ってからです。2022年は高校生ボディビル選手権が8月、推薦入試の出願が9月だったので「成績次第ではワンチャンスあるな」と考えました。一つの競技をやりこんだことが評価してもらえるのではないかというのと、ボディビルをしている人はあまりいないのでライバルも少ないと思ったんです。あと、「知名度のある大学」に行きたいという気持ちもありました(笑)

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

学校推薦については、どのようにリサーチしましたか。

 

 

 

小野 聡太 さん

 

興味のあるスポーツ科学部を中心に自分で調べました。私大にもいくつかあり、立命館大学を受験。自信があったのですが、一次選考で落ちてしまって・・・今思えば、落ちて良かったと思います。そこから、しらみつぶしに国公立を調べ始めたので。広島大、神戸大、横浜国立大で入試があることがわかり、僕の実績を活かせると考え横浜国立大学を受験しました。

 

 

 

 

徹底的にリサーチ、志望校との相性も重要。

 

 

小野 聡太 さん

 

横浜国立大の学校推薦入試は、志望理由書と小論文と面接を総合評価してもらえるので僕に合っていると思ったんです。なぜか面接にはかなりの自信があったので(笑)。小論文などは高校の先生に添削してもらいました。周りでは推薦入試の塾に通う友人もいましたが、僕は塾には行きませんでした。

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

推薦入試に合格した一番の勝因は何だと思いますか。

 

 

小野 聡太 さん

 

高校生ボディビル全国7位という実績と併せて、幼いころから柔道を続けていたこと、二段を持っていたことが評価されたのではないかと思っています。また、グローバルにも力を入れている大学なので、甲南中高のグローバル・スタディ・プログラムに在籍し、高校1年時に英語検定2級に合格する等、英語の勉強を継続して頑張ったことや留学を経験したことも役に立ちました。ボディビルも柔道も勉強も、どれか一つでも欠けていたら合格しなかったかもしれません。学校との相性も重要だなと思います。

 

 

 

ボディビルを始めてから人生が好転。

ボディビルを始めたことが、間違いなく僕の人生のターニングポイントになったと思います。ボディビルを始めなければ、他大学への進学も考えなかったですし、やりたいことが見つかって、それを活かせる学部に行こうという思考にもならなかったと思うんです。ボディビルから、未来がいい方向に転がっていきました。

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

ボディビルの魅力って、どんなところにありますか。

 

 

 

小野 聡太 さん

 

一番の魅力は「自己肯定感が上がる」ことです。一日のトレーニングで筋肉はつきません。少しずつコツコツと続けて、一年後に昨年より変わっていることを知り、「これまでやってきたことは正しかった」と自分を認めることができるようになる。また、大会で評価されたり、競技中に掛け声をかけてもらったり、褒めてもらったりすることも自信につながります。 そして、めちゃくちゃ楽しいです!(笑)ボディビル競技は選手生命がとても長くて、60代でバリバリ活躍している選手もいます。僕もずっと続けていきたいですね。

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

自己肯定感が上がる!

いいですね。 これからの目標などありますか。

 

 

 

小野 聡太 さん

 

目標は「ボディビルジュニア大会」3位入賞!

まずは、23歳以下が出場する「日本ジュニア 男子ボディビル選手権大会」で表彰台に立つことです。あと4年で実現できるようトレーニングに励みたいですし、大学の勉強も気を引き締めて取り組まなければと思っています。卒業後の進路は特に決まっていなくて、「知名度のある企業」に就職したい(笑)。起業にも興味があるので、ボディビルに限らずさまざまなことを経験したいですね。

 

 

 

KONAN-PLANET 記者

 

最後に、後輩たちにメッセージをお願いします。

 

 

 

小野 聡太 さん

 

 

何かひとつ「自分はこれ!」を見つけよう。

一生懸命に部活に取り組むでもいいですし、ボディビルに興味があればとりあえずジムに入会してみるのもいい。「学校+α」で行動してみると、きっと何か見つかるはずです。僕の場合はボディビルでしたが、何かひとつ貫いたものや大きな目標があるとブレずに頑張れる。そして、何より楽しいですよ。

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