女子陸上競技部 大躍進!
女子陸上競技部 大躍進!
例年、全国トップレベルの成績を残している女子陸上部が今季シーズンはさらに大躍進!!(メイン写真/月刊陸上競技)
その中でも、日本学生陸上競技対抗選手権大会において史上初の女子100mの表彰台独占を成し遂げるなど、素晴らしいシーズンをおくった岡根和奏さん(経営学部2年)、奥野由萌さん(経営学部2年)、藏重みうさん(文学部1年生)に今回お話を聞きました。
KONAN-PLANET 記者
皆さん、本日はよろしくお願いします!
素晴らしい成績を残したシーズンだったと思いますが、改めてシーズンを振り返っていただけますか?
素晴らしい成績を残したシーズンだったと思いますが、改めてシーズンを振り返っていただけますか?
シーズンインの前に自分自身が想像していた以上の記録を残すことができ、正直びっくりしている部分もあります。100m・200mともに自己ベストを更新することできて、良い経験ができたシーズンでした。
岡根さん
シーズンを通じて小さな怪我が続いたこともあったのですが、100mで自己ベストを大きく伸ばすことができ、大きな大会でも成果を残せたのは良かったと思います。
奥野さん
私は2人と違って自己ベストは出なかったのですが、高校時代に出した自己ベストに近いタイムを何度も出せるようになったのは今シーズンの成長だと思います。
藏重さん
KONAN-PLANET 記者
それぞれ成長を実感されたシーズンだったんですね!
甲南の女子陸上部は他の強豪校と比べると部員も多くないと聞きましたが、そんな中でも全国レベルで戦える秘訣や部としての強みはありますか?
甲南の女子陸上部は他の強豪校と比べると部員も多くないと聞きましたが、そんな中でも全国レベルで戦える秘訣や部としての強みはありますか?
100名を超える部員数の大学もある中、甲南は40名弱です。人数が少ない分、少数精鋭で集中して練習に取り組める環境があると思います。
岡根さん
少人数だからこそ先生からの指導やアドバイスもたくさんもらえるのもいいところだと感じています。
奥野さん
部員たちの競技種目が限られているというのもあるかもしれません。100m〜400mを専門にする選手が多い分、短距離の選手が伸ばしたい部分の練習がしやすいのもポイントじゃないかなと思います。
藏重さん
充実のシーズンを送った3人のハイライトの一つが日本学生陸上競技対校選手権大会。
史上初となる表彰台独占を成し遂げた彼女たちの心境やその舞台裏はどうなっていたのでしょうか?
KONAN-PLANET 記者
日本選手権にのぞむにあたり、どういった目標を立てていたのでしょうか?
部全体で集まった時に、それぞれの種目ごとに目標を固めるのですが、私たち100mの3名は「全国の舞台で1・2・3」を目標に決めました。ライバル選手たちの仕上がり具合も分かりませんし当然不透明な部分もあったのですが、準決勝をそれぞれ1着通過ができた時により明確に意識し始めました。
藏重さん
KONAN-PLANET 記者
そうなんですね。ゴールした時のお気持ちはいかがでしたか?
(岡根)電光掲示板に結果が表示されるのですが、“1位蔵重みう 甲南大”、“2位岡根和奏 甲南大”と出た後、3位が表示されるまで少し間があったんです。「あと一人、あと一人・・・」と祈りながら見ていたのですが、3位に奥野さんが表示された時には喜びが爆発して飛び跳ねてました(笑)
岡根さん
KONAN-PLANET 記者
発表の裏でそんな待ち時間があったんですね(笑)すぐに順位が出ないことはよくあることなんですか?
あまりないことなのですが、全体的に混戦になると判断に時間がかかることもあります。
藏重さん
自分の中では3着に入れているかなと思っていたのですが、やっぱり走っていると確信は持てないので、表示を見た時はとりあえずめちゃくちゃ嬉しかったです。
奥野さん
KONAN-PLANET 記者
陸上で成績を出すために日常で気をつけていることや、大舞台でも臆せずに日頃の力を出すために意識していることはありますか?
指導いただいている伊東先生から言われた心の持ちようになるんですが、これまでは決勝に残ること、決勝に何位に入ることをばかりを予選から意識しすぎていたのですが、「先のレースではなく目の前のレースに集中して、その中でどれだけ力を発揮できるかというところに意識を向けましょう」とアドバイスを受けました。それを意識したからこそ、今年のタイムだったり成績だったりに繋がったのかなと思います。
藏重さん
藏重さんもいう通り、私も心の持ちようが大事だと思っています。準決勝を3人がそれぞれ1位で通過して、決勝での“1・2・3”をいよいよ意識し始めた時に、逆に不安になる気持ちも湧いてきたのですが、先生から「思ったようになる。不安に思ったら負けるし、勝つイメージを持ってのぞめば勝てる。思ったようになるからどう思うかはあなた次第ですよ」と言われました。それが自分の中でとても響いた言葉で、実際決勝では3人で表彰台に乗っているイメージを持ってのぞむことができて、それが成果につながったと思います。
岡根さん
私も一緒で気持ちの面になるんですが、今日は体が重いとかネガティブなイメージを持ってしまうとその通りになってしまうので、今日は体が軽い、走れてる、ってアップの時から考えるようにしています。
奥野さん
KONAN-PLANET 記者
共通してメンタル面が大事ってことですね。話は変わりますが、第一線でスポーツをしながら、大学生活との両立は大変だと思いますが、どのように工夫されていますか?
試合で欠席する際も、先生方から後で資料をいただいたりして授業に遅れることなくやることができているので、サポートに感謝しています。
藏重さん
私は自宅が遠くて片道2時間くらいかかることもあり、部活が終わって帰ると11時前になってしまうんです。なので、課題などは授業の空きコマをうまく使って、大学にいるうちに終わらせるようにしています。
岡根さん
試合がない時は休まずに授業に出て、しっかり聞いてという当たり前のことくらいしか。。
奥野さん
奥野さんはすごい真面目で、めっちゃメモを取ってますよ。めっちゃ見せてもらってます(笑)
岡根さん
KONAN-PLANET 記者
それぞれのやり方で頑張っておられるんですね。最後になりますが来季に向けての目標をお願いします!
今季いろんな大会に出させていただきましたが、リレー競技で初めて国際大会を経験したことで、個人でもこの舞台で走ってみたという思いが強くなっています。そのためには今の自己ベストの更新は必要なことになってくるので、それをクリアしたいと思っています。
藏重さん
今シーズンの記録を超えていくことが来シーズンの目標です。今年は良かったですが、このまま停滞したり、落ちていくことが一番怖いので、自分自身レベルアップして来シーズンはもっと上のレベルで戦えるようにしていきたいです。
岡根さん
私はまだ国際大会に出たことがないので、世界の舞台を経験することを目標としていて、そのためには日本トップのレベルにいる必要があります。来シーズンは今シーズンより早いタイムで走れるようになることを目標としています。
奥野さん
KONAN-PLANET 記者
今日はお話を聞かせていただきありがとうございました!
来季はみなさんの目標が達成されるさらに素晴らしいシーズンとなることを願っています。
来季はみなさんの目標が達成されるさらに素晴らしいシーズンとなることを願っています。